
B級馬によるS2重賞だが、近走B級の重賞や特別で惨敗という馬が多く、また転入初戦か2戦目という馬も5頭いて、力比較が難しい一戦。
テッドの連勝に期待する。前走陽春賞は、好位から直線で抜け出し、ゴール前は流すような余裕があっての快勝。2走前、3走前は掲示板にも載れずの惨敗だったが、1800メートルという距離的なことがあったようだ。昨年6月以降、連対を外していないこの距離なら力を発揮できる。
陽春特別では2番人気に支持されながら6着だったのがクラウンアトラス。スタートであおって最後方からとなり、流れに乗れないまま、それでも直線では上位馬と同じような脚は使っているだけに、互角のスタートから好位を追走すれば好勝負も可能。
オーベルジーヌは、北海道→笠松→佐賀→笠松→船橋と転厩して、今回が2度目の佐賀転入初戦。前走の惨敗はともかく、4走前から2走前は、先日の大井・東京プリンセス賞に出走した馬たちと対戦して、差をつけられたとはいえ掲示板を確保と、それなりの走りは見せていた。3歳ながら、これがすでに25戦目というのは気になるところだが、この距離で先行力を生かせればチャンスはある。
南関東のC1級で苦戦していたシゲルラシンバンザは、転入初戦のこのクラスでどこまでやれるか。
2走前の春望賞で3着と見せ場のあったリリーも侮れない存在。
◎8テッド
○4クラウンアトラス
▲2オーベルジーヌ
△1シゲルラシンバンザ
△10リリー
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内回りコースが完成した門別競馬場。それにともない、昨年まで1200メートルで行われていた北斗盃が、その内回りコースの1600メートルになった。これまでは1200メートルの北斗盃で上位に入っても、2000メートルの北海優駿には出走しないという馬も少なくなかったが、2600メートルだった王冠賞も1800メートルになったことで、三冠を目指すという馬も増えるのではないだろうか。
オヤコダカが実績断然。ブリーダーズゴールドジュニアカップを制して、2歳のわりと早い時期に中距離以上への適性を示し、シーズン終了後もホッカイドウ競馬にとどまって兵庫ジュニアグランプリJpnIIでは2着と好走した。今回はそれ以来5カ月ぶりの実戦となるが、北海道2歳優駿JpnIIIでも5着と好走があり、8割程度の仕上がりでも勝負になるのではないか。
出走11頭中、休養明けではない馬が4頭。そのうちの1頭、シークロムは中央未勝利から一旦岩手に移籍しての初戦となったスプリングカップを勝利。岩手のこの世代ではロールボヌールに次ぐナンバー2的存在のスペクトルとの一騎打ちを制し、3着馬には大差がついた。本命にしたオヤコダカは10月のサンライズカップで惨敗があったように、何かそうした不安があるようなら、シークロムにとってはチャンスが広がる。
フジノサムライは、ブリーダーズゴールドジュニアカップで3着があり、岩手の南部駒賞でも2着スペクトルに4馬身差の3着。3歳になっての成長があれば上位争いに食い込んでくるかもしれない。
道営勢で上位を独占した水沢のプリンセスカップで2着があるパシコペンネッタは、初距離がどうか。
◎9オヤコダカ
◯7シークロム
▲5フジノサムライ
△10パシコペンネッタ
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グランダム・ジャパン3歳シーズンはここまで3戦を終え、ポイント争いで抜け出している馬はまだなく、11ポイントの佐賀・ユズチャン、10ポイントで地元名古屋のジュエルクイーン、9ポイントの兵庫・トーコーヴィーナスという有力馬がここで直接対決となった。
名古屋の梅桜賞を圧勝しているトーコーヴィーナスに期待する。自身、グランダム・ジャパンの初戦となったのが浦和に遠征しての桜花賞で、みずからペースをつくて直線はララベルとの一騎打ち。惜しくも半馬身差で2着だったものの、3着馬には4馬身差をつけていた。重賞3連勝となったララベルと互角の勝負をしたということなら、ここでは実力的に一枚抜けていると見る。さらに、ライバルとなりそうな有力2頭が外枠に入ったのに対し、おそらくハナを切るであろうこの馬が、3コーナーポケットからスタートする1600メートル戦で4番枠に入ったというのも断然有利だ。
若草賞では7着に敗れたユズチャンだが、初めての遠征に加え、スタート後に置かれてまったくレースにならなかった。地元に戻ってのル・プランタン賞では、あらためて力のあるところを示しており、一度経験している名古屋で巻き返すと見る。
その若草賞を制したのが、2歳シーズンの女王ジュエルクイーン。若草賞では最後にハナノパレードを3馬身突き放したが、4コーナー手前から直線を向くあたりでは相変わらず反応がズブい感じだった。若草賞以上に相手が強力になって、どんなレースを見せるか。
以上3頭の争いと見るが、どれかが崩れたときの3着争いに、目下4連勝中のアナザーデイ、スプリングカップを制して若草賞でジュエルクイーンの2着だったハナノパレード、梅桜賞でトーコーヴィーナスの2着だったブラックスキャットらが食い込めるかどうか。
◎4トーコーヴィーナス
○11ユズチャン
▲10ジュエルクイーン
△8アナザーデイ
△5ハナノパレード
△3ブラックスキャット
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昨秋の北國王冠と中日杯で一騎打ちを演じたケージーキンカメとジャングルスマイルが登録のみで揃って回避。金沢競馬シーズン開幕の重賞としてはちょっと寂しいメンバーとなった。
注目はナンディン。中央3歳未勝利から転入し、ブランクがあっての初戦は2着だったものの、そのあとは下級条件から14連勝。A3特別で2着に敗れたものの、重賞初挑戦となった昨年末の中日杯では、ケージーキンカメ、ジャングルスマイルに続く3着と好走した。冬休み明けのA2特別を勝って臨む2度目の重賞。中日杯で先着された2強が不在となるここは重賞初制覇のチャンスだ。
相手にはタツミリュウ。中央準オープンから転入し、1年以上の休養明け初戦として臨んだのが前走のA1特別。そこではジャングルスマイルに3馬身差をつけられての2着。叩き2戦目での上積みがあれば、上位争いも可能と見る。
前走でそのタツミリュウに続いての3着だったのがセイカアレグロ。昨シーズン秋以降は落ち込んだが、前半はスプリングカップ、金沢スプリントカップ、イヌワシ賞と重賞3勝を挙げた。復活に期待したいところ。
明けて4歳になったアキレウスが古馬重賞初挑戦でどこまでやれるか。昨秋の金沢移籍後、A1特別で初勝利を挙げたトウショウマナーズもメンバーを考えれば今回は挑戦者という立場。
◎8ナンディン
◯9タツミリュウ
▲1セイカアレグロ
△2アキレウス
△5トウショウマナーズ
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A1・A2混合の2000メートルのS2重賞。ちなみにこの開催では、A1・A2混合で1400メートルの祖母山特別が翌19日に組まれている。
このメンバーならプルーフポジティブの実績が断然だ。中央1000万条件から昨年秋に転入し、佐賀記念JpnIIIでの9着はともかく、それ以外では4戦2勝、2着2回。特に前走はがくれ大賞典では、他地区の遠征勢が上位を占める中で、地元馬として2着に踏ん張った。A2格付馬とも別定重量で1キロ差だけに、相手関係はかなり楽。
相手筆頭はマイネルパルフェ。昨年秋には九州大賞典や中島記念で掲示板内の好走があり、年明け後は5戦オール連対。ただA1のメンバーが少ないA2との混合重賞だったり、A2だけのS2重賞だったゆえ、今回はプルーフポジティブにどこまで迫れるか。
セイリオスは、昨年秋に大井から転入し、勝ち星こそないもののS2重賞で2着が2回。さすがにプルーフポジティブ相手では分が悪く、ここも連下争いまで。
松浦川賞でマイネルパルフェに1馬身半差の2着だったブライトポジーはさらなる距離延長で変わり身があれば馬券圏内も。
◎3プルーフポジティブ
◯8マイネルパルフェ
▲1セイリオス
△6ブライトポジー
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