今開催ではS1重賞の九州大賞典が9日に組まれており、韓国岳賞はその下のA1・A2混合のS2重賞。過去5走の馬柱で1着があるのは4走前のガンバルジャンだけという難しいメンバー構成。
中心はコスモガラサ。6月以来勝ち星から遠ざかっているものの、その後も吉野ヶ里記念4着などを含め掲示板を外さない堅実な走りを続けている。近3走の日向灘特別、五ケ瀬川賞、玄界灘賞では、今回の出走メンバーには先着された馬がいないという対戦成績からも能力上位は明らか。
コパノエクスプレスは、前走の2000メートル戦こそ8着だったものの、それまではA2以上のクラスで今年2月以降掲示板を外していない。A1混合のメンバーになるとやや壁を感じさせるが、それでも確実に上位には食い込んでくる。
ミチシルベは、中央1勝から転入してここまで5戦。4走前の大淀川賞ではコパノエクスプレスに先着し、2走前の五ケ瀬川賞では3着のコスモガラサに半馬身差の4着。上積みがあれば逆転もある。
兵庫A級から転入4戦目で上昇期待のイッツアチャンス、夏までは上記の馬たちと互角の勝負をしていたガンバルジャンらが連下候補。
◎4コスモガラサ
◯6コパノエクスプレス
▲7ミチシルベ
△2イッツアチャンス
△3ガンバルジャン
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オヤコダカは、ブリーダーズゴールドジュニアカップでは2番手から早め先頭に立って完勝という横綱相撲を見せ、この世代のナンバー1確定かと思わせたが、1番人気に支持されたサンライズカップでは直線一杯になって惨敗。しかし続く前走のウィナーズチャレンジでは他馬をまったく問題にせず、やっぱり強かったというレースを見せた。どうやらサンライズカップでの敗戦は力を発揮できなかった何か原因がありそうで、例外と見てよさそう。
中央4頭はいずれもダート1勝馬。中でも東京のプラタナス賞で惜敗の2着だったデヴァスタシオンは、広いコースの直線勝負で力を発揮しそう。同5着のディアドムスも含めて、2歳の現時点でのダートグレードなら勝ち負けを争えるレベルにありそう。
サンライズカップを勝ったタケルオウジは、門別のダートでは3戦3勝。母の母エンゼルカロは、栄冠賞を勝って、函館のラベンダー賞、そして函館3歳(現2歳)ステークスGIIIまでデビューから4連勝。距離延長となった札幌3歳(現2歳)ステークスGIIIでもアタマ+3/4馬身差の3着だった。そうした血統的にも期待の大きい馬。
中距離のオープンで2勝を挙げ、サンライズカップでも3着だったクラバズーカー、10番人気で臨んだサンライズカップで2着のハニームーン、あと中央馬では血統的に距離延びてよさそうなトウケイファルコンらにも期待できそう。
◎7オヤコダカ
◯8デヴァスタシオン
▲6タケルオウジ
△3ディアドムス
△12クラバズーカー
△2ハニームーン
△5トウケイファルコン
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タッチデュールによる連覇の可能性が高い。ダートグレードへの挑戦も多いため着順の大きい数字が目立ってしまうが、ダートグレードを除くと昨年の5月以降は3着以内を一度も外していない。今年7月の兵庫サマークイーン賞は3着だったが、先着されたのはエーシンサルサ、アスカリーブルという全国レベルの両馬。その後地元のくろゆり賞を制し、ビューチフル・ドリーマーカップ、秋桜賞はともに2着だが、それぞれ先着されたのはアスカリーブル、ピッチシフターと、いずれもダートグレード入着級。今回のメンバーにはそうしたレベルの馬が見当たらないことからも、最有力と見る。
エーシンスパイシーは、下級条件から連戦連勝で勝ちあがり、A2特別で足踏みはあったが、前走1700メートルのA1特別初挑戦で勝利。重賞初挑戦だが期待してよさそう。
同じようにまだ底を見せていないのがデンコウチャレンジ。1400メートルを2連勝中で、今回1700メートルに戻ってどうか。
B級で4連勝中のオーケストラピットは格上挑戦。それでも1700メートル戦では、不良馬場で1分49秒台、良馬場で1分52秒台の勝ちタイムがあるので、いきなりでも通用する可能性はある。
金沢から遠征のマリントウショウは、中央1000万下からの転入初戦となったA-1特別で2着。この馬も通用するレベルにはある。
◎7タッチデュール
◯2エーシンスパイシー
▲4デンコウチャレンジ
△8オーケストラピット
△10マリントウショウ
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金沢プリンセスカップを勝ったのが北海道で牝馬限定の未勝利戦を勝っただけというエムティサラで、続く10月19日のオパール賞でそのエムティサラを負かしたのが北海道ではJRA認定競走での2着が最高だったハッピールミエールという、やはりホッカイドウ競馬の2歳戦はレベルが高いと思わされる結果。
あらたに北海道からの転入馬もいて比較が難しいところだが、転入初戦となるアロマベールを狙ってみる。アタックチャレンジ勝ちは1200メートル戦だったが、7月15日の1700メートルのウィナーズチャレンジではオヤコダカの2着があった。オヤコダカといえば、6日の北海道2歳優駿でもおそらく人気になるであろう実績馬。さらには、ブリーダーズゴールドジュニアカップ(7着)、サンライズカップ(9着)と、世代を代表する馬たちとのレースを経験しているのは大きい。
オトコギは、北海道からの転入初戦を勝利。勝ち星はデビュー戦のフレッシュチャレンジのみだが、北海道の2歳オープンで好走実績があった。
オパール賞を勝ったハッピールミエール、プリンセスカップを勝ったエムティサラは、北海道での実績でいえば上記2頭より劣るだけに、やはり相手候補まで。
金沢生え抜きのエムザックサンダーは、1番人気に支持されたオパール賞が、ハッピールミエール、エムティサラに続く3着で、ここはメンバー的にさらに壁が高くなった感じ。
サンライズカップしんがり負けからの転入初戦となるグローリーキングだが、デビュー戦、2戦目の内容からは侮れない存在。
◎4アロマベール
◯5オトコギ
▲6ハッピールミエール
△11エムティサラ
△9エムザックサンダー
△10グローリーキング
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ワンダーアキュートは、帝王賞JpnIで8歳にしてのJpnI通算2勝目。最後、コパノリッキーを振り切って2馬身差をつけてということでは、2000メートルならこの馬にアドバンテージがあると見る。休み明けでも力を発揮し、輸送も問題ないことを考えれば、この馬が中心。
コパノリッキーは、フェブラリーステークスGIは最低人気での勝利だったが、かしわ記念JpnIは横綱相撲という内容で完勝。しかしそこで負かしていたワンダーアキュートには帝王賞JpnIで逆転された。向正面で掛かり気味に先頭に立ってというペース的なこともあったかもしれないし、距離適性ということもあったかもしれない。秋は南部杯JpnIで始動予定だったものの復帰が遅れ、ぶっつけとなる今回はどこまで仕上がっているか。砂をかぶるといやがるということで、外枠に入ったのはプラスだろう。
クリソライトが日本テレビ盃JpnIIで完全復活というレースを見せた。とはいえ相手は明らかな格下。あらためて一線級のこのメンバーに入ってどうか。ただマーキュリーカップJpnIII(2着)でコースを経験しているというのは強みになりそう。
ホッコータルマエは、ドバイで大敗したあとどこまで戻しているか。カゼノコはジャパンダートダービーJpnIを勝って以来ということに加え、古馬との初対戦がどうか。ベストウォーリアは3歳時のジャパンダートダービーJpnIで差をつけられて負けていたように、この距離はちょっと長い。
◎4ワンダーアキュート
◯15コパノリッキー
▲6クリソライト
△7ホッコータルマエ
△3カゼノコ
△9ベストウォーリア
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