1400メートル戦で5戦連続連対中のバトルアステアが力をつけてきている。昨年末に中央から再転入し、B級からのスタートとなったが順調にクラスを挙げ、前々走がA1特別の初勝利。このとき2着に負かしたのが、オープンでも上位安定勢力のタガノブリガデイロだ。前走では中央から転入初戦のタイガースラムにちぎられたが、これは相手が悪すぎた。それでも3着以下の馬たちには完勝という内容。今回はそのタイガースラム不在で、しかも園田の1400メートルはこれまで10戦して9連対。重賞制覇のチャンスだ。
タガノブリガデイロは、昨年のこのレース(姫路チャレンジカップ)で4着。その後は勝ち切れないレースが続いたが、年が明けてからはA1特別で7戦4勝と好調だ。同じく1400メートルは得意の舞台。重賞は6戦して、そのうちの4戦がダートグレード。地方同士の重賞なら勝ちきる力はある。
プレストンシャトーは、今回がオープンクラス初挑戦。やはり1400メートルを中心に使われ、道悪で1分27秒台、良馬場でも1分28秒台の持ちタイムがあり、ここでも通用する力はありそう。
兵庫ダービー馬ユメノアトサキは、今回が古馬初挑戦。古馬の牡馬56キロに対して、この時期の3歳牝馬で53キロは楽とはいえない。いきなりの古馬重賞で通用するかどうか。
オメガキングコングは、3月にA1特別を制したが、その後は勝ち馬からの着差が広がる一方という状況。巻き返しがあるかどうか。
今年春以降に調子を上げてきている笠松のタッチデュール、復活が待たれるイイデケンシンらは、ここできっかけがつかめるかどうか。
◎7バトルアステア
◯4タガノブリガデイロ
▲1プレストンシャトー
△12ユメノアトサキ
△3オメガキングコング
△10タッチデュール
△6イイデケンシン
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ばんえい3歳の1冠目。これまでは賞金を稼いだトップハンデの実績馬よりも、負担重量に恵まれた上がり馬の活躍が目立つレースだったが、今年から別定の規定が変わり、牝馬の20キロ減を別とすれば10キロしか差がついていない。
そうなると実績にまさる格付上位馬に分がありそうだが、ここはひとつ格下でもオレノココロに期待してみたい。重賞初挑戦となったはまなす賞は、3歳最先着で2着のダイコクパワーとはわずかの差の3着。ソウクンボーイやコウシュハウンカイに先着している。はまなす賞出走馬は、そのときからいずれもプラス10キロの負担重量で、相対的な重量差は変わっていない。鈴木恵介騎手に戻る今回は狙い目ではないか。
実力最上位はダイコクパワー。2歳時はナナカマド賞での1位入線5着降着で完全に調子を崩してしまい、しかし今シーズンはここまで10戦6勝で、3着を外したのはひとつクラスが上がった前走のみ。はまなす賞2着も健闘で、勢いを取り戻した。
ヤングチャンピオンシップを制してイレネー記念でも2着だったソウクンボーイは、とかち皐月賞8着、とかちダービー10着と、重量を背負わされた今シーズンは不調だった。それでも、はまなす賞4着に続いて、前走ではB1級で勝利と実力は確かなところを見せている。
2歳時から同世代同士の重賞・特別で常に上位争いをしているコウシュハウンカイも怖い存在。
◎7オレノココロ
◯2ダイコクパワー
▲1ソウクンボーイ
△6コウシュハウンカイ
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中央オープン実績のある2頭、ナムラハンターとファイアーフロートの初対決に注目だ。
ファイアーフロートは転入初戦のA-2戦を勝ち、続く準重賞はエプソムアーロンの2着。前走園田に遠征した園田FCスプリントは、内枠からスタートで出負けし、馬群をさばいて外に持ち出すロスがあっての3着。園田の短い直線を追い込んで前に迫ったところなどは、むしろ負けて強しという内容だった。エプソムアーロンはそのまま兵庫に移籍して23日の転入初戦を勝って7連勝。ファイアーフロートは、そのエプソムアーロンともそれほど差はない実力と見る。
ナムラハンターも、近走は地元高知ならエプソムアーロン以外に敵はいないかもというレースを見せていた。前々走のトレノ賞は、そのエプソムアーロンに4馬身差をつけられての2着。ファイアーフロートとの実力比較でどうだろう。
ザグは、6月16日のA-1特別(あじさい街道特別)でグランシュヴァリエとアドマイヤインディを負かし、続く6月30日のA-1特別(道の駅ビオスおおがた特別)でもナムラハンターとグランシュヴァリエをまとめて負かした。しかしやや安定感には欠け、今回も一発があるかどうかという単穴まで。
昨年黒潮菊花賞を制したヒロカミヒメは、高知県知事賞でも2着。とはいえ勝ったグランシュヴァリエから2秒9も離された。前々走トレノ賞でも3着だが、一線級相手に勝ちきるまでにはもう一皮むける必要がありそう。
ファンドリカップは、兵庫から転入して5戦いずれも3着以内と好走。重賞初挑戦で上位争いにからんでくる可能性はありそう。
3歳のコパノエクスプレスは、3走前に古馬A-3戦を勝っており、一線級との対戦でどこまで。
◎10ファイアーフロート
◯3ナムラハンター
▲8ザグ
△5ヒロカミヒメ
△1ファンドリカップ
△4コパノエクスプレス
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今シーズンの金沢競馬は、JBCが開催されるため重賞もいくつかが変則日程となっている。例年であれば11月に行われていた北國王冠が5月に繰り上がり、この金沢競馬場移転40周年記念は今年限りの重賞として行われ、9月10日のイヌワシ賞と2開催連続での古馬重賞となる。また11月4日のJBC当日には、同じく金沢競馬場移転40周年記念として2歳馬による重賞・百万石ジュニアカップが行われる。
当初、このレースにはナムラダイキチが出走を予定していたが、脚部不安のため放牧に出され、復帰は未定。白山大賞典JpnIIIやJBCに間に合うのかどうか。
さらにジャングルスマイルも不在というメンバーなら、中央準オープンから転入して3連勝中のサミットストーンが中心。前走金沢スプリントカップは、早め先頭から直線突き放しての楽勝。中央時代には1800メートル戦、金沢初戦では1900メートル戦で勝っているだけに、この距離も問題ないだろう。
金沢2強が不在なら黙っていないのがタートルベイだ。今年ここまで6戦して、3勝2着2回3着1回という成績。先着されたのはナムラダイキチとジャングルスマイルのみ。サミットストーンとは初対戦となるだけに注目だ。
ナムラプラトーンはしばらく勝ち切れないレースが続いていたが、前走はスタートからジャングルスマイルとの一騎打ちとなり、直線での追い比べを半馬身差で制した。まだ4歳だけに、ここにきての上昇気配はある。
アルドラは、古馬一線級とはやや開きがあり、上記3頭のうちどれかが崩れた時に連下に食い込めるか。
トキワノマツカゼは、転入後A-2特別で2着、1着。位置付け的にはアルドラと同じで、上位3頭の一角崩しまであるかどうか。
◎2サミットストーン
◯1タートルベイ
▲10ナムラプトーン
△4アルドラ
△6トキワノマツカゼ
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例によってB級重賞の新涼賞。新涼とは......、秋の初めての涼しさのことで、8月の季語。<新涼や 佛にともし 奉る>という高浜虚子の有名な句があるそうです。はい、ネットで検索しました(笑)。
翌25日に、あさがお特別というB-1組の特別が組まれているので、その次のクラスの編成ということになるか。過去5走の馬柱を見ると勝利を挙げている馬が1頭もなく、2着に入っているのも、バルチクリッジのB-3組とB-2組特別での2度だけというメンバー。
そのバルチクリッジは、6月22日の夏至賞で3着。そのとき僅差で2着だったウルトラキングや、1馬身差で4着だったビーンケードは翌日のあさがお特別に登録。前々走の里帰りジョッキーズカップは惨敗だったが、これは相手が強かった。前走葉月特別も1馬身差2着と好走しており、その勝ち馬カシノペンダントもやはりあさがお特別に出走予定となっているだけに、バルチクリッジにとってはメンバー的に楽な相手となった。
8月14日のB-1組特別(向日葵特別)で、今回のメンバーより格上馬を相手に、着差はやや離されたものの、3着、5着とそれぞれ好走を見せたシゲルネーブル、トリックトリートも勝利を狙える。
カズノミラクルは、近走は1秒以上の差をつけられての敗戦が続いているが、前走3着は格上馬相手のもの。ここなら上位争いに加わる力はありそう。
転入初戦となるシゲルミカンはここまで未勝利だが、今年になってから南関東の下級条件とはいえ入着実績がある。好走の可能性も。
◎7バルチクリッジ
◯8シゲルネーブル
▲6トリックトリート
△3カズノミラクル
△10シゲルミカン
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