
今週から舞台は新緑の盛岡競馬場。先週まで向こう正面にある桜が満開(水沢と比較はできないが)だったが、残念ながら季節は終了。替わって新緑を楽しむことができる。
盛岡競馬のシーズン開幕はゴールデンウィークに合わせて5月3日(土)から5月7日(水)までの5日間連続開催で新シーズンを祝う。メインは4日、JpnI・東京ダービーの指定競走であり、岩手クラシック一冠目「第45回ダイヤモンドカップ」。遠征馬がマックスの6頭、地元岩手5頭の計11頭で覇を競うが、高知から3歳トップグループのリケアカプチーノが転入。他地区とのレベル比較も楽しみな一戦となった。
毎年、頭を悩まされるのが開催替わり週。1周1200m右回りの平坦・水沢コースから1周1600m左回り・盛岡コースに替わり、これまでのデータはいったんクリアーにしなければならない。さらに今シーズン初の盛岡で砂の深さ、馬場状態など未知のファクターがずらり。
まずは走破時計、内が有利か外有利か。ペースはどうだったか。コース替わりに戸惑う馬がいるか否か。馬券を楽しみながらしっかりデータを蓄積してほしい。当然だが、自分も同様に傾向をしっかりつかんでいきたいと思っている。
盛岡競馬の開催初日3日メインはB2級馬による特別「メイカップ」(盛岡1800m)。この距離はゴール手前200mがスタート地点。ジョッキーも手探りゆえ、スローペースに落ちる可能性が高い。
主軸にウインダークローズを指名する。中央ダート3勝をすべて2000m以上でマークして高知へ移籍。1勝のみのとどまり、昨年10月に岩手入り。C1編入にも恵まれてアッサリ3連勝を飾った。4戦目はB1級へジャンプアップして2着に終わってシーズンを終了。
今季初戦はリュケイオンには離されたが2着を確保。上々の滑り出しだったが、2戦目は12着に大敗。その対策に前回はブリンカーを着用。その効果が大きく2着に巻き返し、今度から2戦2勝の盛岡コース。1800m延長も中央実績から望むところと好走条件がそろった。
ナリノバロンは南関東で左回りを専門に使われて3勝2着3回3着9回。最高格付けはB3級で今年3月に転入。当初2戦は初の右回りが影響したのか4着だったが、3戦目2着から前回快勝。弾みついたうえ、待ちに待った左回り=盛岡戦。前走の強さも際立っており、逆転2連勝まで考えられる。
ヤークトボマーは中央2勝クラス、高知8勝、門別1勝・A1級から昨年終盤に転入。A級に格付けされて2戦着外だったが、今季はC1へ降級。初戦2着から2連勝を飾り、格上ぶりを発揮している。いい脚を長く使えるのが持ち味。コース広い盛岡でさらに威力を増す可能性がある。
フークエンジェルは南関東牝馬路線などで活躍。浦和・桜花賞3着、留守杯日高賞3着の実績を誇り、門別A級から転入。今季はB2級へ降格して4戦2着2回。展開に注文つくところがあるが、マークが欠かせない。
リュウノハイルは南関東から再転入。初戦で逃げ切りを決めた。前走は4着だったが、ウインダークローズとのタイム差は0秒3。巻き返しに転じて不思議はない。
ノースハマナスは好、凡走の落差が激しいが、自分の型に持ち込めば強じんな粘りを発揮。浦和2000m2勝の実績があり、1800mで反撃。
◎⑧ウインダークローズ
〇⑦ナリノバロン
▲⑤ヤークトボマー
△④フークエンジェル
△③リュウノハイル
△⑨ノースハマナス
<お奨めの1頭>
4R ジュンツーポイント
高知から転入初戦をタイム差なし2着にまとめて上々の滑り出し。コース替わるが、順当に勝機をむかえた。