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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。

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いよいよ3月9日から岩手競馬が再開。3歳重賞・スプリングCはポマイカイが主役

 3月9日(日)から岩手競馬が再開する。春競馬は3月31日(月)までの全12日間。翌週4月6日(日)から2025年度がスタートする。今年も岩手競馬をよろしくお願いします。

今開催の岩手在籍馬は約2ヵ月の休養明け。仕上がり度合いがカギを握り、パドックチェックは重要なファクター。基本は冬場を使ってきた転入馬、能力検査を使ってきた馬が基本有利だが、セオリーどおりにならないのが競馬。馬体重の増減も含め、しっかり各馬の状態をチェックしたい。

9日メインは4月6日(日)、水沢1400mを舞台に行われる『第2回ネクストスター北日本』トライアル「第50回スプリングカップ」(水沢1400m)。昨年まで岩手クラシック一冠目ダイヤモンドカップ・トライアルだったが、今年は前記ネクストスター北日本トライアルへ移行。実施時期も昨年まで新シーズン開幕日だったが、今年は実施が1ヵ月ほど早まり、距離も1600mから1400mへ短縮された。

本命はポマイカイ。盛岡1000m・デビュー戦を圧勝したが、以降は折り合いに課題を抱えて2着3回。1600m重賞・若鮎賞に至っては6着に終わった。それでも1000万円レース・ネクストスター盛岡を快勝。待望の重賞タイトルを獲得した。その後は1400m以下の適条件重賞がなかったためテンコートレセン(福島県)へ移動。坂路を中心にしっかり乗り込みを消化して2月中旬に帰厩。予定どおりスプリングカップから始動する。

今回は心身の成長度合いを確認する一戦。特に精神面での成長が待たれるところだが、今回は実績がある1400m戦。スプリングカップはポマイカイにとって通過点。ネクストスター北日本につながるレースを期待し、久々の再会を楽しみにしたい。

ラヴェイは門別1勝から転入。当初は夏負けが尾を引いて2着1回が最高だったが、徐々に回復して終盤2連勝。金杯で豪快なまくりを決めて初重賞を手にした。冬期間はポマイカイと同じくテンコートレセンに移動。主戦の山本政聡騎手がずっと世話をして盛岡に帰厩した。ポマイカイとはネクストスター盛岡で直接対決をして片や優勝、ラヴェイは10着。果たして主客が逆転するか興味深い。

ミヤギヴォイジャーは昨年10戦3勝2着3回。相手なりに駆ける堅実さを武器にしたが、菅原勲調教師「実が入ってくるのは3歳になってから」とコメント。昨最終戦の金杯を2着にまとめ、冬休みに突入。良績が水沢に集中し、条件ベスト。こちらも成長次第では単までの資格を持っている。

スノーミックスはデビュー戦2着後、遠野馬の里へ移動。その効果が絶大で復帰後、アッサリ2連勝をマークしてシーズンを終了した。当初、寒菊賞へ出走予定だったが、降雪のために取り止め。それで早々と切り上げ、再び遠野馬の里で乗り込まれた。永田幸宏調教師「あやめ賞が当面の目標だが、ひと叩きしたいと思ってスプリングカップへ登録した」とのこと。初の牡馬一線級を相手にどんなパフォーマンスを披露するか注目。

コラソンは門別0勝から転入して2勝。最終戦は2歳B2戦だったが、1秒差で逃げ切りを決めた。メンバーは大幅に強化されたが、すんなりなら軽視できない。

ミカヅキカネミツは門別1000m・新馬戦を圧勝。その後は粘りを欠くレースが続き園田移籍後も4着最高だが、スピード上位。大外でも不気味な存在となる。

◎⑦ポマイカイ
〇④ラヴェイ
▲⑥ミヤギヴォイジャー
△①スノーミックス
△③コラソン
△⑧ミカヅキカネミツ


<お奨めの1頭>
9R マルケイヴェスパー

水沢850m戦にシフトして3戦2勝。昨最終戦の強さも際立っていた。今回はB2昇級戦だが、4歳の勢いで突破できる


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2025/03/08
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