12月31日に行われた岩手競馬のグランプリ・重賞『桐花賞』。ヴァケーション・ノーブルサターン二頭のたたき合いはノーブルサターンに軍配が上がりました。
大外から逃げたグランコージーを二番手で追うヴァケーション、その少し後ろの5番手あたりを追走するノーブルサターン。そんな隊列が向こう正面後半まで続きましたが、2周目の3コーナー手前、仕掛けたヴァケーションに併せてノーブルサターンも動き出してここからはこの二頭の一騎打ちの形に。
直線の攻防はまさに一進一退、いったんはヴァケーションが引き離しかけた瞬間もありましたが、盛り返したノーブルサターンが半馬身前に出たところがゴール。前走のトウケイニセイ記念に続いて転入後2連勝、それも重賞2連勝を果たしたノーブルサターンが2022年を締めくくりました。
岩手競馬のレギュラーシーズンはこの1月3日で終了となります。先の12月には降雪取り止めもあり今年も安心できないかと思っていた年末年始ですが、今年は意外なほどこの間の降雪が少なく、桐花賞が行われた12月31日などは近年まれに見るくらいの「雪の無い大晦日の水沢競馬場」となりました。変わりやすい冬の天気だけにまだまだ油断はできませんが、あと1日、無事に最終レースまで終えて今シーズンを終わりたいものです。
さて1月3日のメインレースは10Rです。明け3歳馬の重賞『金杯』。2022シーズン最後の重賞であり、同時に春からの3歳戦線を占う一戦ともなる戦いです。
今季の世代トップ・フジラプンツェルは大晦日に大井競馬場で行われた東京2歳優駿牝馬に出走しておりこの終盤の寒菊賞-金杯の路線には登場せず。ここも寒菊賞同様にどの馬にもチャンスがありそうな顔ぶれとなりました。
このレースの本命は(6)ミニアチュールを狙います。門別では12戦2勝、重賞級の出走は無いやや平凡な戦績でしたが、水沢に来て一変。転入初戦となった前走は直線鋭く伸びる完勝の形で勝利しました。門別で12戦と言ってもデビューは5月と早く、未勝利戦で連続好走していた時期もあったので、今になってみれば門別時代は成長途上だったのだと、戦いながら力はしっかり付けていたのだと言えるのかもしれません。
その門別では1200mまでの経験で前走も1400mですからマイルへの延長は一応の課題になりますが、血統的には守備範囲でしょうし何より前走の強さも印象的。既存の実績馬との対戦でも未知の魅力、伸び代に注目と考えての本命視です。
対抗は(1)ケープライトを。芝重賞ジュニアグランプリこそ大敗しましたがそれ以外の地元馬との対戦では常に堅実。現時点ではフジラプンツェルに次ぐ存在と言える実績です。距離に問題がない点もアドバンテージですし、勝ち負けを争って当然とみるべき存在。
三番手は(2)セイレジーナ。寒菊賞は確かに世代上位が不在ではありましたが、実質9月からのキャリアと言えるこの馬ですから力を付けてきた結果と見ることもできるはず。その伸び代を軽視するのは避けたいですね。
以下は(10)レモンアイカー、(5)アサップ。実績的にはここで通用して良いものがあるだけに、直近の戦績だけで勝負付けが終わった・・・と判断するのは早いでしょう。
●10Rの買い目
馬単(6)=(1)、(6)=(2)、(1)=(2)、(6)→(10)、(6)→(5)
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