5日メインは「ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦」(C1級 水沢1400m)。先々週、盛岡競馬終了時点のリーディングジョッキー12名による争いで全3戦の合計ポイントで優勝ジョッキーが決まる。
総合優勝ジョッキーにはボーナス50万円、2位ジョッキーには30万円、3位ジョッキーには20万円が支給される。ボーナス50万円はレース身上金に例えると賞金1000万円に相当。直近では1着賞金が500万円から1000万円に倍増された桐花賞と同等になる。
昨年は降雪、馬場凍結により第2戦(1着は山本政聡=ピエナアルティシア)のみ。残念ながらシリーズは成立しなかったが、2019年は村上忍騎手、2018年は休止、2017年は斎藤雄一騎手、2016年は山本政聡騎手、2015年は陶文峰騎手が総合優勝を果たした。
快心の優勝ジョッキーインタビューは2016年の山本政聡騎手。「前々から買いたかったダイソンの掃除機をボーナスで購入します」。今年、総合優勝を果たす騎手がボーナスを何に使うか。それも楽しみにしてほしい。
個人的に注目騎手はデビュー19年目で初めてゴールデンジョッキーズシリーズ(旧ゴールデンジョッキーも含む)に選ばれた木村暁騎手(千葉博次きゅう舎所属)。現在、リーディング6位。自己最高位を保持し、ここ一番での勝負強さが目についた。初出場でどのようなレースを見せてくれるか。みなさんも注目してほしい。
エリーグローリー(村上忍)は中央未勝利から名古屋7勝。最高格付けはB級だったが、2020年9月以降は勝ち星がなく、今年9月、岩手C2へ編入。2戦目を快勝したが、その後の3戦は足踏み。しかし秋から調子を上げて現在3連勝中。1200mから1600mを舞台にワンサイド勝利を決めている。水沢コースは未経験だが、似たような名古屋競馬で7勝なら望むところ。同一クラス3勝で54キロの定量も後押しし、4連勝に王手をかけた。
フルオブウィット(山本政聡)は中央2戦0勝、金沢交流3着から名古屋へトレード。1勝のみながら着外1度と相手なりに駆ける堅実さを身上とした。5ヵ月休養を経て岩手入りし、初戦を2着にまとめ、2戦目から2連勝。久々を叩かれながら上昇一途をたどっている。今年、名古屋からの転入馬の活躍が目立ったが、その1頭。岩手の水が合った。
ビーエイブルトゥ(坂口裕一)は南関東C2から転入。初戦こそ7着だったが、以降は4、3、2、1、1着。まさに尻上がりに調子を上げて目下2連勝中。ここ3戦は1000m~1200mを使ったが、大井1400m・新馬勝ち。今なら距離延長も苦にしない。
ホーリーバジル(高橋悠里)は今年8月、中央6戦0勝から転入。4勝2着1回3着3回。馬券対象から外れたのは4走前の芝8着のみ。安定度に定評がある。前走は置かれすぎたのが痛かったが、それでも直線で追い込んで3着。ハイペースになれば一気突き抜ける可能性もある。
ホワットエヴァー(山本聡哉)は南関東C1から転入。前々走B2戦で鋭く伸びて3着確保した。決め手を生かせる展開に持ち込めるか―がカギを握る。
シュバリエサージュ(鈴木祐)は春初戦を快勝後、戦列離脱。8月に復帰し、時に凡走あるが、2着1回3着3回。自在に立ち回れるのも武器となる。
◎③エリーグローリー
〇②フルオブウィット
▲④ビーエイブルトゥ
△①ホーリーバジル
△⑨ホワットエヴァー
△⑧シュバリエサージュ
<お奨めの1頭>
4R ネオアビー
前走は相手が強く3着に敗れたが、タイムが出色。メンバーが甘くなって首位奪回するチャンス