12月6日に行われた古馬マイルの重賞『トウケイニセイ記念』は1番人気のヒガシウィルウィンが快勝。青藍賞以来・今季3つめの重賞タイトルを獲得しました。
「本当はもう少し前の方で流れに乗りたかった」と山本聡哉騎手がレース後に振り返ったように、今回のヒガシウィルウィンは一周目のスタンド前を7~8番手で通過。これまでの3番手・4番手といったあたりで先行してきたのとは少し異なる序盤の展開になりました。
しかし向こう正面前半で馬群がばらけたところを間髪を入れず外に持ち出すと、後は外目を捲り上げていってそのまま先頭に並びかけるという横綱相撲。追いすがるタイセイブラストらを寄せ付けないままに2馬身半の差を付けてゴールを駆け抜ける、力の違いを感じさせる勝利となりました。
暦ははや12月に入りましたね。先週のこのブログでも触れましたが今季の水沢競馬は1月3日まで。あと1ヶ月弱となったわけですが、やはり12月と言うべきかここに来て急に寒さが増してきました。先週の木曜は水沢競馬場・盛岡競馬場共に積雪するほどの雪が降ったりして本格的な"冬"到来を感じさせます。昨年のような強烈な寒気が来ないかと心配なのですがそれはさておき、日々強まる寒さに調子を崩さないよう、ファンの皆様もお気を付けください。
さて12月7日のメインレースは第11Rのサラ系A級一組『師走特別』。本命は(1)ドラセナを採りました。
ダート1200mの絆カップやスプリント特別で好走しているようにスプリンターのイメージが強い同馬ですが、JRA時代にはダートの1400mを主戦場としており芝1800mにも勝ち星あり。岩手でも、転入初戦の盛岡ダートマイル戦を快勝しています。ただそのマイル戦、5走前はA級特別とはいえやや相手が手薄でもありましたからベストというかベターなのはやはりマイルより短い距離なのでしょうが、重賞でも健闘できるだけのこの馬の地力は武器になるでしょうし、芝馬向きの高速馬場が続いているのも有利な材料になりそうです。
対抗は(2)タンクティーエーでどうでしょうか。前走はリリーモントルーを相手にあわやのしぶとい競馬。岩手転入後初めての連対を果たしました。3歳時にはダービーグランプリで2着になっているように長めの距離の馬というイメージが強かったですが、その後の戦績はどちらかといえばマイルあたりに良績が多め。また前走時はコース全面に水が浮く馬場状態でしたが、重・不良が得意という点も前走の激走の要因だったでしょう。右回り経験が豊富、馬場も距離も合いそう・・・という事なら前走を一概にフロック視するのは惜しいし危険では。
(11)パンプキンズが三番手。ここのところなかなか自分の競馬ができずにいますが、脚質転換をしてみようとか試行錯誤もあったようです。前半戦の戦績ならここはあっさり逃げ切ってもおかしくない力関係。まだ見限るのは早いはず。
ヒモの一頭目は(9)シゲノブ。近二走はグレードレース、4走前は芝と楽な条件だったのは確か。すずらん賞で3着に入っているように、今回の条件・相手関係なら上位争いも可能。(5)ラフレシアオジョーはマイルであればコースは問わないタイプ。今回程度の相手とは何度も戦って来ていて決して差は無いですし、人気がなければないほど敢えて狙ってみたい一頭です。
●11Rの買い目
馬単(1)=(2)、(1)=(11)、(1)=(9)、(1)→(5)、(2)=(11)
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