4月26日、第6R・C2級六組でアサキチニセイが快勝。今年開業した永田幸宏調教師が初勝利を飾った。さらに翌日27日、第7R・C1級八組でタニオブスカイで2勝目を飾った。改めて永田調教師に話を聞いた。
―開業11戦目で初勝利。奇しくもアサキチニセイもデビュー11戦目で初勝利を飾りました
「偶然ですね。もしかすると11番はラッキーナンバーかもしれません。初勝利まで1ヵ月以上かかりましたから長く感じました。焦りがなかったとは言えませんが、いい状態でレースを使っていけばいずれ結果は出ると信じていました。今回は人気を集めた馬がほかにいましたから、リラックスして臨んだのも良かったのではないかと思います」
―翌日に2勝目をあげました
「1つ勝って弾みもついたんでしょうね。馬主さんを始め、周囲の期待に応えることができて、とてもうれしいです。きゅう舎もいいムードになると思います。これからも1頭1頭を大事に、しっかりと仕上げて臨みますので、今後も応援よろしくお願いします」
永田調教師は5月に行われるHBAトレーニングセール(札幌競馬場)にも出かけるという。
3日メインは岩手県調騎会騎手部会「夢・希望 未来へ前進」(B1級一組 水沢1800m)。重要なファクターは1800m対応となる。
ツーエムアリエスは南関東B2から昨年暮に転入。岩手B2編入にも恵まれて初戦を快勝。冬休み明けも快進撃を続け、アッサリ3連勝を飾った。前走も1番人気に支持されたが、カナタに逃げ切りを許して2着。
連勝はストップしたが、これは勝ったカナタを誉めるべき。4歳の若さを前面に、走るたびに成長。走破タイムも非常に優秀だった。
これでアヤがつく可能性もあったが、1800mへ延長されたのは強運。中央時代の1勝2着1回3着1回はすべてダート1800m戦。軌道修正には格好の舞台となった。
タイトルリーフは昨シーズン、着外に沈んだのは2度のみ。4勝2着4回とB級の安定勢力で定評があった。今季初戦は5着に終わったが、A級戦で相手も骨っぽかったため。加えて4ヵ月半ぶりの実戦もこたえた。
この一戦を叩かれて上昇確実だろうし、盛岡が舞台だったが、1800m戦で2着2回。ゆったりと流れるレースで最大能力を発揮し、こちらも距離延長は望むところ。B1へ降格したのも好材料となる。
チスジは昨年8月、中央未勝利から転入。尻上がりに調子を上げて4勝マークした。今季初戦は後方のまま10着。C1からいきなりB1へクラスが上がった影響も大きかったが、叩かれながら良化。前回快勝で通用のメドが立った。
水沢1800mはコーナー発走で内枠が有利。絶好枠を引き当て、好位キープから抜け出しを狙う。
ソレアードは南関東C2から転入。初戦は7着に敗退したが、以降は3、1、3着。特に前走は2頭の行った切りで決着。前半で置かれたのが痛かった。前に行ける脚もあり、反撃に転じて当然。
エイシンマエストロは園田C1から転入初戦を完勝。絶好の手応えから早め先頭アナトを楽々と交わし、好発進を決めた。1800m延長が微妙だが、勢いで克服の構え。
デルマロンシャンはA級からB1へ再降格。展開に左右される面があり、追走が楽になる1800m向き。ペース速くなれば台頭のシーンまで。
◎⑤ツーエムアリエス
〇②タイトルリーフ
▲①チスジ
△④ソレアード
△⑦エイシンマエストロ
△⑨デルマロンシャン
<お奨めの1頭>
6R ラブリージュリ
転入初戦を1秒4差で圧勝。C2では地力の違いを証明した。距離延長もまったく苦にせず、追いかける一手