メイセイオペラを母父に持つステージアート(父ダンシングカラー 母ジュリア)が引退した。
5月7日、1着馬から14秒4の大差8着に敗れたのは鼻出血のため。その後、再起を図って放牧に出て2ヵ月半ぶりに復帰。7月21日のC2戦に出走したが、2度目の鼻出血を発症。現役続行が困難だと分かった。
メイセイオペラ産駒ジュリアは61戦18勝をマークし、牝馬重賞・ビューチフルドリーマーカップも勝って繁殖入り。ステージアートが初年度産駒だった。
ステージアートは母ジュリアと同様、2歳前までは非常に小さい馬だったが、デビュー時には450キロまで成長。通算90戦16勝した。
残念なのは、岩手では偉大なるメイセイオペラの血を受け継ぐ馬がいなくなったこと。何とか残したかった―が本音だ。
ただ、嬉しかったのは南関東所属のヤスノフェアリー(父サウスヴィグラス、母シェアオペラ 母父メイセイオペラ)が6月27日、2連勝を飾ったこと。岩手の地から応援し続けたい。
28日メインは準重賞「第41回すずらん賞」(盛岡ダート1600m)。南部杯への道がこのレースから始まる。
チェリーピッカーは一昨年、中央未勝利から転入後、破竹の12連勝。一度2着に敗れたが、重賞・青藍賞を制した。
続いて南部杯にも挑戦して8着善戦したが、以降はスランプ。冬期間にテンコートレセンで鍛え直したが、開幕2戦6、5着。そのまましぼんでしまうかと思ったが、あすなろ賞2着で復調の兆し。前走・みちのく大賞典でもエンパイアペガサスの2着を確保し、ようやく本来の動きを取り戻した。
貴重なカフェオリンポス産駒。盛岡ダート1600mに一抹の不安があるが、今ならこのメンバーでも克服十分。久々の美酒を味わいたいところ。
タイセイファントムは昨年、絆カップ、トウケイニセイ記念を優勝。中央オープンの底力を披露した。
冬場もBTCで乗り込み、赤松杯から始動3着。シアンモア記念は2着だったが、盛岡1200m戦を快勝。距離が短すぎた早池峰賞は7着に終わったが、栗駒賞でラブバレットにクビ差まで肉薄した。
前走・岩鷲賞が後方のまま6着に敗れ、評価に迷うところだが、盛岡1600mは2戦1勝2着1回。絆カップでラブバレットを破ったことを考えれば反撃必至。正念場を迎えた。
コスモジョイジョイは裏街道を歩んで4戦2勝2着1回3着1回。持ち味の反応の良さを堅持している。
満を持して表舞台に登場だが、昨年のすずらん賞でイーグルカザンのクビ差2着。格負けはなく、ベストの盛岡マイルなら悲願のタイトル獲得まで。
イーグルカザンは今季2着が最高。一連の重賞でも入着一杯だったが、内枠にも泣いた印象。しかし岩鷲賞で大外を引き当て反撃なるかと思ったが、5着止まり。年齢的なものか、マイルで巻き返すか。昨年覇者の意地が見たい。
オースミチャドは前走逃げて3着。マイル克服のメドが立ったのが収穫。ここも単騎逃げ明白。マイペースなら軽視できない。
ファイトウィンは牝馬・フェアリーカップ3着。馬体重がマイナス15キロでも好走した。馬体回復なら牡馬相手でも一発秘める。
◎②チェリーピッカー
〇⑧タイセイファントム
▲③コスモジョイジョイ
△⑩イーグルカザン
△⑪オースミチャド
△⑨ファイトウィン
<お奨めの1頭>
4R メイショウムロト
転入初戦をアッサリ逃げ切り、笠松A級の底力を誇示。タイムも抜けており、2連勝濃厚