23日メインは"グランダム・ジャパン2017"3歳シーズン第5弾「第17回留守杯日高賞」(水沢1600m)。
留守杯日高賞がグランダム・ジャパンに組み込まれたのは2010年。その年に優勝したエレーヌは総合優勝も果たし、初代3歳女王の座を手にした。
以降も遠征馬に凱歌が上がり、昨年サプライズハッピーが初の地元優勝を果たしたが、遠征馬はベッロポモドーロの1頭のみ。今年は5頭が参戦。果たして遠征馬が勝つか、それとも岩手勢の2連覇なるか。
主軸に園田スターレーンを推すが、仮に優勝すれば園田所属馬初の岩手重賞制覇の快挙も果たすことになる。
園田の場合、岩手で行われる重賞への参戦自体が少ないが、それでも何頭かはやってきている。例えば園田三冠馬ロードバクシンがダービーグランプリ(当時GI)に参戦したが、しんがり14着。
地理的なこと、日程的なことが大きいと思うが、園田所属馬が留守杯日高賞へ参戦するのも2011年ハッコー以来、スターレーンが2頭目。
しかもスマートファルコン産駒の重賞勝ち第1号。いろいろな意味で応援したくなるのも心情だろう。
最大の不安は輸送をクリアーできるか否か。ル・プランタン賞を優勝したが、若草賞(名古屋)からマイナス10キロ。佐賀までの長距離移動がこたえたに違いない。
今度は九州から北の岩手水沢。中1週のローテーションも影響する可能性は低くない。馬体重が減っていないことを祈るのみ。
牝馬は概して牡馬以上に繊細。多少の変化にも過敏に反応するケースも少なくない。後に記すセミプレナもル・プランタン賞で北海道から佐賀まで輸送。シーズン初出走ながらマイナス21キロで出走した。
そうなるとメドゥシアナ、ダンストンレガーメは地の利を生かせる。メドゥシアナはデビュー2戦目の芝・若鮎賞を優勝。ダートは未勝利ながら2歳牝馬交流・プリンセスカップでスターインパルスの2着と気を吐いた。
前哨戦・あやめ賞は2着だったが、これは1番人気に支持されたニードアフレンドをの逃げを捕えに動いたため。結果、ダンストンレガーメが漁夫の利を得た格好だった。
メドゥシアナは強烈な差し脚が武器。ほかの有力馬も差しタイプが多いが、距離延長は望むところ。あやめ賞の雪辱を果たす。
ダンストンレガーメは知床賞に続く重賞2勝目をマーク。気になるのは久々の実戦だったにもかかわらずマイナス2キロ。飼い食いの細いタイプで反動が若干不安だが、併せ馬を消化して出走。態勢が整ったと見ていいだろう。
セミプレナは大幅に体重を減らしてもル・プランタン賞3着に健闘。今度は一度プリンセスカップで走った水沢が舞台。輸送も短縮され、平常心で臨めれば怖さ十分。
ニードアフレンドはあやめ賞3着に敗れ、距離も1600mへ延長。一見するとマイナス要素が多いが、人気が下がった時の逃げ馬は侮れない。有力馬がけん制し合えばマイペースに持ち込めるかもしれない。
グラマシーは中央から名古屋へ移籍後、5戦4勝。キャリア的には見劣るが、意欲的な攻め馬をこなして意欲満々。
◎②スターレーン
〇⑥メドゥシアナ
▲③ダンストンレガーメ
△⑫セミプレナ
△①ニードアフレンド
△④グラマシー
<お奨めの1頭>
5R・アイティワイルド
今シーズン初戦だが、C2では能力の違いが明白。仕切り直しの一戦を勝利で飾る