8月1日(月)、今年一番の注目馬ダイワマッジョーレが戦列に復帰した。当初、あすなろ賞(盛岡ダート1800m)から始動予定だったが、態勢が整わず自重。
続いてかきつばた賞(芝2400m)へ登録したが、挫石のため回避。順調さを欠いていたが、岩手初戦に盛岡ダート1600m戦を選んだ。
これがダイワマッジョーレの初ダート戦。芝の実績は申し分なかったが、果たしてダート、そして地方の時計のかかる馬場をこなせるかどうかが最大焦点となった。
結果は5着。前走・ダービー卿チャレンジトロフィーからマイナス5キロで臨んだが、パドックではそれほど細くは映らなかった。ただ、ほかの馬たち比べると小柄な印象。ダート対応できるか半信半疑だった。
鞍上・菅原辰徳騎手は砂をかぶらないように心がけ、うまく乗った。中団外目につけたが、勝負どころから反応がひと息。直線で外に持ち出してもダートに手こずって5着。芝とダートではこうも違うのかと痛感した。
しかし、今回はあくまでも試走。桂樹杯(8月14日 盛岡芝1600mm)へ向けてちょうどいい叩き台になったに違いない。
その桂樹杯にはせきれい賞を出走取消したブレイズアトレイルも登録済み。ついにビッグ2が盛岡芝を舞台に対決する。今から待ち遠しい。
7日メインは岩手オークス「第30回ひまわり賞」(M1)。盛岡ダート2000mを舞台に3歳牝馬No.1を決する。
今回の最大焦点は2000m適性。実績上位組はいずれも距離適性に若干の不安が残る一方、格下から挑戦する牝馬は長丁場が合いそうなタイプ。どちらを重視するかで予想は大きく変わる。
小生の決断は実績重視。サプライズハッピー、チャイヨーが本線になった。
サプライズハッピーは重賞3勝のうち2勝が交流戦。2歳・プリンセスカップ、3歳・留守杯日高賞とグランダムジャパン2戦を制し、ここ一番に強さを発揮してきた。
しかし本質的にはマイラーは否定できない。切れる末脚を最大武器だけに、スタミナ勝負には分が悪い。
その典型が岩手ダービー・ダイヤモンドカップ(盛岡2000m)3着。道中、できるだけ脚を貯めることに徹していたが、最後伸び切れずエンパイアペガサスに1秒1差で完敗。
続くフェアリーカップ(盛岡1800m)も0秒9差3着。勝ったのはみちのく大賞典馬ミラクルフラワーでは仕方なしだったが、切れが鈍ったのも事実。
2000mに不安を抱えたままだが、同世代牝馬が相手なら話は別。実際、ダイヤモンドCに出走組が4頭いるが、メンバーでは最先着。総合力で最有力候補となった。
チャイヨーはひと冬を越して精神面の成長が目覚ましい。昨年までは折り合いを欠くシーンがまま見られたが、今年はほぼ解消。ウイナーカップ優勝にもつながった。
相手が甘くなった前走(盛岡1600m)も逃げ切りを決めたが、最後一杯となってプリンセスポケット、テルノマイヒメ(同着)にクビ差まで詰め寄られた。
ダイヤモンドCもブービー10着に沈み、距離の壁が見え隠れするが、道中のペースも速かった。今回は流れ落ち着くのは確実。スンナリなら何とか我慢できると踏んだが、果たして結果は如何。
ディックカントウは昨年12月、北海道1勝から転入。初戦・寒菊賞で2着に気を吐いた。その後、金杯を使って山元トレセンに移動。リフレッシュと再度鍛え直して春に帰厩したが、一回り体が成長。あやめ賞を豪快なまくりで快勝した。
続く日高賞4着後、2か月半の休養からオパールカップに挑戦したが、11着。初の芝にとまどったことを考えれば仕方なしだった。
今度はダート戦。しかも父クロフネ、母父アフリートなら2000m延長は望むところ。重賞2勝目まで。
ノーノーイエースは評価が難しいが、ダイヤモンドC、ウイナーカップ4着。ハヤテスプリント2着と地力は確か。しかも2000m、1400m、1000mと距離が極端に変わっても結果を出している。
半面、勝ち味の遅さが最大ネック。絶好ポジションにつけながら最後の伸びがひと息。とは言ってもダイヤモンドCでサプライズハッピーとのタイム差はわずか0秒1差4着。逆転の可能性は十分にある。
プリンセスポケットは格下からの挑戦だが、中央2戦は芝2000m、2200m。父がジャングルポケットなら距離延長はまったく問題ない。
テルノマイヒメもメンバー大幅に強化だが、父ベーカバドはパリ大賞典(芝2400m)などを制したステイヤー。ノーマークにできない。
◎⑨サプライズハッピー
〇⑦チャイヨー
▲④ディックカントウ
△⑩ノーノーイエース
△③プリンセスポケット
△⑤テルノマイヒメ
<お奨めの1頭>
3R ピースワンブーケ
前々走7着のお返しとばかり、ハイタイムで逃げ切り圧勝。距離延長も問題にせず、ここも中心は動かない