いよいよ「ゴールデンジョッキーズシリーズ」全3戦がスタートする。岩手競馬のリーディングジョッキー12名によって争われ、総合優勝騎手にボーナス50万円、2位騎手に30万円、3位騎手に20万円がそれぞれ支給される。
現在のシリーズ化されたのは2012年。それ以前は若手ジョッキーによるシルバーステッキ賞、トップジョッキーのゴールデンステッキ賞の騎手競走2レースがあったが、お家事情などにより1本化。そして全3戦によるポイント制を導入したことによって冬の名物シリーズとなった。
単純に50万円の進上金を手に入れるためには1着賞金1000万円レースを勝たなければならない。岩手の場合、グレードレースを除くと最高賞金は復活したダービーグランプリの800万円。騎手の本気度合いはボーナス額からも一目瞭然。各騎手の意地もぶつかり合い、毎年激戦が繰り広げられてきた。
さらにうれしいことにファンも参加できる。総合優勝する騎手1名をメール、岩手競馬各施設に設置してある専用応募用紙に記入。見事的中した方の中から抽選で2名に話題のレイコップがプレゼントされる。
詳しくは岩手競馬公式ホームページ、またはオッズパークのサイトをご覧になってください。募集は12月20日から年明け1月10日まで。是非、ご参加を。
さて本題。「ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦」は20日、C1・水沢1400mを舞台に行われる。
主軸にグエンザップを指名。中央未勝利、笠松1勝、北海道2勝から転入。アッサリ逃げ切り圧勝を決め、2着に7馬身差。C1ではモノが違うことを証明した。
今回はフルゲート12頭。1枠を引き当てたのは包まれる可能性があり若干微妙だが、絶対能力で克服してくれるに違いない。鞍上は今年、長期休養から復帰した阿部英俊騎手。
逆転筆頭はデルマウンライマツ。中央から転入して7勝2着6回3着1回。自在脚質を武器に毎回勝ち負けを演じている。
基本大外は不利だが、今回に限れば内にいる馬たちの動向を見ながらレースを進めるのは強み。鞍上は過去4勝2着3回と連対100%と相性抜群、村上忍騎手が騎乗する。
オーダシティーは再び勢いを取り戻して近3戦2勝2着1回。自慢のマクリが冴え渡っている。タイム比較でも見劣りなく、2頭をまとめて負かすか。鞍上はいぶし銀・関本淳騎手。
アーノルドツヨシは4ヵ月の休養から9月に復帰。ゆるやかに調子を上げて2戦2着から前回快勝。完全復活を遂げた。目下リーディングトップを堅持・山本聡哉騎手マジックがさく裂するか。
アカイスイセイは園田B2から転入。当初は大幅な体重減の影響もあって精彩を欠いていたが、馬体回復とともに反撃。前回1着で弾みついたのは間違いない。リーディング3位・山本兄=政聡騎手で大駆けを狙う。
マイネルスコープは転入後、着外わずか1度のみ。3勝2着5回3着2回と抜群の安定感。多少、詰めの甘さに課題を抱えているが、好メンバーそろった錦秋湖賞でも2着を死守した。スタートセンスに定評がある南郷家全騎手とのコンビで臨む。
◎(1)グエンザップ
〇(11)デルマウンライマツ
▲(2)オーダシティー
△(5)アーノルドツヨシ
△(3)アカイスイセイ
△(6)マイネルスコープ
<お奨めの1頭>
5R スターフィッシュ
3戦連続でC2優秀戦(前走1着~3着)に駒を進めて2、2、4着。特に前走は相手がハイタイムで逃げ切り仕方なしの結果。今回はメンバーが大幅に緩和された