昨日に続いてラブバレットの話。笠松グランプリに至るまで紆余曲折が多々あった。8ヵ月の休養を経て復帰して2連勝。
特に2戦目の水沢1300m戦でレコードに肉薄する好タイムで圧勝し、さきたま杯に挑戦。メンバーが一気に強化されたが、4着に善戦。
岩鷲賞でナムラタイタンの2着からクラスターカップでも3着。着実に成果を上げ、再び浦和遠征・オーバルスプリントを予定していた。舞台はさきたま杯と同じ1400m戦。
ラブバレットにはベストの条件だったが、洗い場で脚をケガし、すべて白紙に戻し治療に専念した。
ケガの回復に思った以上に時間がかかったが、絆カップで戦列復帰。1600mが微妙だったが、内で砂をかぶってもひるまずに4着。収穫の多い一戦となった。
さきたま杯で遠征を経験済み。環境の変化に全く動じないラブバレットなら、浦和より倍の距離がある笠松でも大丈夫だろうと判断し、笠松グランプリに駒を進めた。
その読みはズバリ。絆カップよりマイナス3キロで出走できたのが最大の勝因。精神的なたくましさがラブバレットの強みだったと思う。
次走・兵庫ゴールドトロフィーはJRAも含めた強豪相手。正直、ハードルは相当高いが、今回の笠松1400m1分25秒1は馬場を考慮しても非常に優秀だったという。12月24日、次のステージが待ち遠しい。
29日メインはB1級「ひいらぎ賞」(水沢1900m)。オープン入りを目前に控えた好メンバーが顔をそろえた。
主軸にゴッドバローズを指名する。中央芝1800m1勝から転入。当初は地方ダート対応が不安視する面もあったが、初戦の盛岡ダート1800m戦を圧勝。
芝・オクトーバーカップ2着、不来方賞8着、秋嶺賞6着と足踏みしたが、水沢に替わった前走を10馬身差で圧勝。自分の型に持ち込むと他の追随を許さない。
それゆえ距離延長は二の次。逃げの手に出ることができるか―どうかが最大ネックだったが、幸運にも絶好の2番枠。強引にでも逃げて直線突き放すシーンが浮かぶ。
レディアントデイズは春に活躍したが、その後は調子を落としていた。しかし秋を迎えて次第に本来の動きを取り戻して再び上昇気配。1900mも1勝も強気にさせる。
コスモイフリートはマイルもこなせるようになったが、元々が器用なタイプではなく1800m以上のゆったりペースがベスト。前走はヴァイキングに差し返されたが、これは距離を意識して早めに動いたから。今回は雪辱を期す格好の条件で走る。
マツリダアンバターの岩手初戦は見事だった。向う正面から外に出すと一気に進出。4角で手前を替えれずに大外にふくれながらも完勝した。本命まであり得るが、あまりの反応の良かったゆえ距離対応に一抹の不安がある。それで△評価とした。
あとは長距離歓迎トーホクアロー、前回快勝で弾みついたヴァイキングも軽視できないだろう。
◎(2)ゴッドバローズ
〇(5)レディアントデイズ
▲(1)コスモイフリート
△(11)マツリダアンバター
△(7)トーホクアロー
△(4)ヴァイキング
<お奨めの1頭>
9R アフリカンブルー
転入後、一度出遅れて2着に敗れた以外はオール白星。早くも二けた10勝をマークした。ここも単なる通過点にしか過ぎない