14日メイン「葉月賞」(B2)は芝1600mが舞台。本題に入る前に菅原俊吏騎手のネタを取り上げてみたい。
ご存知の方も多いかもしれないが、菅原俊吏騎手はオーストラリアで騎手免許を取得。3年間ほどの騎乗で通算24勝をマークして日本へ帰国。厩務員生活を送ったあと、一発試験で見事合格して生まれ育った岩手で騎手の仲間入りをした。
現在は中堅どころで活躍中だが、芝で結構、穴をあけるケースが多い。言うまでもなくオーストラリアは芝がメインコース。菅原俊吏騎手が騎乗すると思った以上に馬が動く。
同様のケースで昨年、短期騎乗で太田陽子騎手がミキノパンサーで大本命マイネリッカを破る金星。また今年は西谷泰宏騎手が日本初勝利を飾ったのも芝。ブービー人気のメモリアルメイトで鮮やかな逃げ切りを決めた。
オーストラリアと盛岡芝はコース形態がまったく違うが、馬が動く何か理由があるに違いない。今回、葉月賞で菅原俊吏騎手はヤマニンパニエに騎乗する。メンバー比較で▲評価にしたが、果たして結果は如何。
主軸はマイネリッカ。前走3着に終わったが、クラスはB1。相手も強かった上、ダイワマックワンが絶妙の逃げに持ち込まれ、なし崩しで脚を使わされたのが敗因。
それでも3着死守が芝適性の証明。盛岡芝の連対はストップしたが、<4.1.1.0>と抜群の安定感を誇っている。
今回は自己の条件B2に戻り、流れもスローにはならないはず。本来の後方待機策から直線抜け出しを決める。
レーリュッケンは転入当初、クラスの壁にぶつかったが、レースを使われながら上昇一途。2着2回のあと、目下2連勝と完全に波に乗った。
ネックは1600m延長に対応できるか否かだが、中央時に芝1200m2、3着1回の実績。小回り盛岡芝ならこなせるとみていいだろう。
ヤマニンパニエは姫神賞3着。レーリュッケンに0秒5差は完敗だったが、メンバー最速の上がりを披露。久々の芝で前半34秒0の超ハイペースに前半はとまどった。今度は流れが落ち着くし、芝にも慣れること必至。菅原俊吏騎手がどんな戦法に出るか注目。
テンプトミーノットは芝で動きが一変し、芝1600m戦、芝1000m戦と連勝。C1昇級戦で相手強化されたが、適性は上位馬にも引けを取らない。
ホアピリは芝1000m3、5着。これは距離適性の差が出たもので度外視。1600m前後がベストの条件なら一発の怖さ十分。
アラマサコマンダーは中央1勝を芝でマーク。今季未勝利だが、軽視できない。
◎(9)マイネリッカ
○(5)レーリュッケン
▲(8)ヤマニンパニエ
△(11)テンプトミーノット
△(3)ホアピリ
△(7)アラマサコマンダー
<お奨めの1頭>
5R ランデックハーツ
転入2戦目から圧巻の3連勝。破格のタイムで2着以下を圧倒した。いずれは重賞でも活躍できる器と見て間違いない。