29日メイン「ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦」はB2級・水沢1600mを舞台に争われる。
先週23日、第1戦目が行われ、圧倒的1番人気に支持されたカバードブリッジ=村上忍騎手が1着。2着に5番人気ヤマニンリンクス=山本政聡騎手、3着に9番人気アカリボサノバ=高松亮騎手が入り、それぞれ20ポイント、15ポイント、13ポイントを獲得した。
全3戦の総合優勝騎手にはボーナス50万円、2位・30万円、3位・20万円が支給され、優勝ボーナスは1着賞金1000万円に相当。どの騎手も着順を意識してスタートからゴールまで緊張感たっぷり。白熱したレースを披露した。
第1戦1着、村上忍騎手。「1番人気の馬が当たってラッキーだと思った。レースを見てても強かったので自信がありました。まだ2戦が残っているので気を抜かないで臨みたい。ジョッキーみんな気合いが入っていた。これからもいいレースを期待している」
同2着・山本政聡騎手。「ペースが速いのは分かっていたが、有力馬に差しタイプが多いから攻めていくしかないと腹をくくったら最後まで粘ってくれた。今の馬場も合ったみたいですね」
同3着・高松亮騎手。「(アカリボサノバは)道中、フワフワしたところがあるのでハミをかけて乗った。前半が速かったが、直線でもうひと踏ん張りしてくれました」
第2戦で幸運を引き当てたのはルタドール=山本聡哉騎手。中央2歳新馬(芝1600m)2着の実績。岩手初戦で3歳重賞・不来方賞を選んだが、スタートで出遅れ。守備範囲を超えた2000mもこたえて6着に終わったが、2戦目から連勝。2着に4馬身、6馬身をつける圧勝劇を演じ、周囲の度肝を抜いた。
その2連勝の内容からディセンバーカップで1番人気に支持されたが、スローの流れに終始折り合いを欠きっぱなし。それで最後は伸びを欠いたが、3着確保が底力。適距離のマイルなら持てる能力をフルに発揮する。
ガラパは陶文峰騎手が引き当てた。ディセンバーカップはルタドールと同様、距離が長すぎたのは敗因。転入初戦の水沢マイルを完勝し、走破タイムも優秀。先行タイプがそろって展開も味方につけた。あとは仕掛けどころを間違えなければ上位争い必至。
キングサーベルは目下2連勝。水沢1800m、そしてディセンバーカップでは前記2頭を完封して快勝。距離伸びて自慢の切れが冴え渡っている。その反面、流れが速くなるマイル戦は取りこぼしが多く、その点は割引きが必要。関本淳騎手がどう御すか、注目。
ワタリエナジー=斎藤雄一は7戦連続で馬券対象を果たし、信頼度絶大。前走は早め先頭から4馬身差で圧勝した。決め手勝負になると見劣るが、先行しての粘りには定評がある。
サダチカガーベラ=高松亮は前走がうれしい今季初勝利。最後の詰めに課題を抱え、届かないケースが多かったが、ようやく吹っ切れた。ベストは1800mだが、ペース次第ではマイルでも台頭十分。あとは今の馬場が合うサクラテリオス=小林俊彦も押さえが必要。
<お奨めの1頭>
4R アオチャン
実戦を使われるたびに迫力が増す一方。寒菊賞でもラブバレットの2着を確保した。メンバー甘くなった今回は首位を譲れない