松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
9月2日のメインレースは牝馬の伝統ある戦い『ビューチフル・ドリーマーカップ』です。 ビューチフル・ドリーマーとは、明治時代にイギリスから日本に輸入された20頭の繁殖牝馬のうちの一頭。小岩井牧場にやってきた直後から活躍馬を送り出し、以来100年以上経った今でも競走馬の血統の中にしっかりと生き続けています。
第二次世界大戦前の日本では岩手の小岩井牧場と千葉の御料牧場がライバルとして優れた競走馬の生産を競っており、それは今でも「小岩井牧場系」「御料牧場系」といわれる血筋としてちょっと特別な目で見られています。
例えば先日亡くなったトウカイテイオー。この馬の母トウカイナチュラルはトウルヌソル・星友の御料牧場系を引き継いだ血統でした。そのトウカイテイオーのダービーで2着になったレオダーバンは母系がビューチフル・ドリーマー直系。同じダービー3着のイイデセゾンも母系にプロポンチスやシアンモアという名前が見える小岩井血統の出です。
トウカイテイオーが勝った91年のダービーは数十年の時を挟んでの御料牧場対小岩井農場の戦いだった・・・。そんな想像ができるくらい血統のドラマは長くかつ壮大なんですよね。
ビューチフル・ドリーマーカップを勝った馬の中から、また次の世代の「ビューチフル・ドリーマー」が生まれてくるかもしれない。このレースが行われる度にそんな事を想います。
●10Rの買い目
馬単(9)=(5)、(9)=(3)、(5)=(3)、(9)→(8)、(9)→(6)
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