松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
WSJS(ワールドスーパージョッキーズシリーズ)の地方競馬からの出場権をかけて戦うSJT(スーパージョッキーズトライアル)の、岩手からの出場騎手が決まりました。
SJT本戦には山本聡哉騎手、ワイルドカード戦には村上忍騎手。今年1月1日から8月18日までの間の勝利数でわずかに2勝上回った山本聡哉騎手が見事本戦の出場権を手に入れたのです。
過去のこの手のレースは菅原勲元騎手、小林俊彦騎手、そして村上忍騎手が出場するのがある意味当然。その中に山本聡哉騎手が食い込んできたのは岩手競馬史上に残る快挙といっていいでしょう。
今季の山本聡哉騎手は打倒・村上忍騎手に燃えて、なんとかして上回ってやろうという意気込みを見せていますが、その気概がこのSJT本戦出場を呼び寄せたのでしょう。
SJT本戦の第1ステージは9月25日・船橋競馬場。弟・山本聡紀騎手のホームです。弟の前で兄の貫禄を見せようと山本聡哉騎手がさらに燃え上がる可能性も十分にありますよね。
加えて船橋は山本聡哉騎手が南関での期間限定騎乗時に所属していた、自身にとっても第二のホーム。勝手知ったる競馬場で戦えるのは有利なはず。
村上忍騎手も、もちろんがんばって欲しいもの。今年のワイルドカード戦は上位2名が本戦への出場権を手にします。理想は当然、本戦に岩手の騎手が二人出場する事。さらに二人とも第2ステージまで行ってくれればなお良し。好結果を期待しましょう。