18日、OROパーク盛岡競馬場にトウケイニセイが登場しました。
1989年にデビューして1995年一杯で引退するまでの間、通算43戦39勝。途中屈腱炎で長期の休養を挟みながら・・・という話は常識レベルのお話なので割愛するとして、95年の桐花賞を勝って引退、その後北海道で種牡馬入りしたトウケイニセイは96年開場のOROパークの地を踏んだ事がありません。一昨年には水沢競馬場で、今年はテレトラック種市で展示された事がありますが、実はこれが初のORO登場になりました。
彼の全盛期となると93年~94年頃でしょうか。ライバル・モリユウプリンスと繰り広げた激戦の数々は「TM時代」として岩手の歴史に刻まれていますが、さすがに20年近く前になると当時の事を知っているファンも少なくなってきたのかな・・・?でも昨日のお披露目の際には、当時から競馬ファンだっただろう古株の方からまだ生まれて無かったのではという若い方まで、幅広い世代の方々に集まっていただけました。
トウケイニセイ自身にも、老いたりとはいえやっぱりオーラがありますよね。気持ちも若いし。もう24歳になるんですが、鞍をつけ腹帯を締めて装鞍所にやってくるとイレ込んだりして。さすがにオープンでとは言いませんが、C級のレースくらいならまだ勝てそうです。ホント。
正直な所、彼の"馬生"もそろそろラストスパート。彼の現役時代を知らないファンの皆さんも、今の姿を見て、そして現役時代の活躍ぶりに思いを馳せてみてください。
ところで「トウケイニセイというと小西厩舎」なんですが、実はデビューした時は水沢・村上実厩舎所属だったんですよね。トウケイニセイがやって来た日に村上実厩舎のワタリドラゴンが重賞を勝つ。案外、彼がこっそり教えてくれたサインだったのかもしれませんね。
前走は1番人気で3着に敗れたオウシュウサンクス。やはり昨年ほどの勢いはないのかと思わせられましたが、しかし今回はいかにも相手が軽い。前走の1・2着馬と4着馬がおらず、1秒7ちぎったマンボパートナーが前走からのライバルの最先着の形。今回のライバル8頭中5頭までが既に秒単位で破っている馬です。
となれば、たとえ前走くらいの"凡走"をしてしまったとしてもそれでも影をも踏ませないだろう・・・というのが今回の力関係。普通に走って勝ち負けと考えるべきでしょう。
もし互角に戦えるとしたら、それはやはり(6)マイネルリファインか。3歳時はオウシュウサンクスに先着した事があるのは、このメンバーの中では貴重な実績。今季はなかなか勢いが付きませんでしたがここに来て徐々に良くなっても来ています。
また、これで意外にスピードタイプという点にも注目したいですね。◎に隙が生まれるとしたら高速馬場でのスピード勝負。コースの方は週末ずっと続いた雨でかなり時計が速くなっています。後はこの馬が1800mを1分56秒台前半で走れたら、できれば55秒台を出せたら、大きな差で千切られるどころか接戦に持ち込む事も可能では。
これ以下はもう微妙ですね。未知の魅力を狙って(2)ジャングルポケットか?それとも、前走ではっきりとした力の差を見せつけられてはいるけども(4)エスユーペニーや(8)マンボパートナーの先行粘り込みを狙うか?馬場が軽いならば(9)ウメノカイウンあたりも面白いかもしれません。このあたりはいくらか手広く行くしかない感じです。
●10Rの買い目
馬単(3)=(6)、(3)=(2)、(3)=(4)、(3)=(9)、(3)→(8)
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