9月27日 第11回岩手県知事杯 OROカップ(3歳以上・地方競馬全国交流 盛岡芝1700m)
1着 コスモバルク
キングスゾーンが大外から果敢に先行。2番手アサクサロータス、離れた3番手にトロンハイム。コスモバルクは「前に行ってほしいが指示でしたが、外から被せられてちょっと折り合いを欠いた」(小林騎手)が、2コーナーでうまく外に出して4番手をキープした。
勝負どころの3コーナーから各馬が徐々にスパートをかけ、コスモバルクも同様にスパート。内をついてスルスル進出したボスアミーゴに対し、コスモバルクはもたつきが目についたが、直線を向いてようやくエンジン全開。
先に抜け出したボスアミーゴとの差をジワジワと詰め、ラスト50mで捕らえて完勝。最後は貫禄の違いを見せつけた。
「3コーナーの手ごたえがひと息だったが、直線での伸びはさすがだった。ボスアミーゴと一騎打ちと踏んで追ったが、着差以上に強いレース。この盛岡を勝ったことで勢いをつけて、もう一花咲かせるようがんばってほしい」と小林騎手。
前走(せきれい賞)比プラス11キロの510キロで出走したが、太め感はまったくなし。むしろ馬体の張りが戻ってきた印象で、小林騎手も「前回はおとなしかったが、今日は気合いも入っていた」とコメントし、好状態で臨めたのが最大の勝因。あとはせきれい賞とは一転して絶好の良馬場で行われたこともコスモバルクに幸いした。
今回の勝利はちょうど2年前のOROカップ以来の白星で国内外を含めて通算10勝目。この後は当初の予定どおり天皇賞・秋に向かいたいと田部調教師。
2着 ボスアミーゴ
終始6番手インの経済コースを進み、3コーナーからインから馬なりで進出。コスモバルクとは好対照で抜群の手ごたえを見せ、4コーナーでも不利なく外に出して早め先頭。完全な勝ちパターンに持ち込んだが、ゴール手前50mでコスモバルクに交わされてしまった。
「最後で少し脚が甘くなるので、どの馬かに交わされるかもと思ったが、3コーナーでの動きを見てコスモバルクではないだろうと考えていた。あのレースができて負けたのだから仕方がない」と菅原勲騎手。
3着 サウンドサンデー
初の芝に戸惑ったのか後方3番手からの競馬。勝負どころでも後方にいたが、直線だけで一気に突っ込んできた。「万全の態勢ではないと聞いていたが、思った以上に走ってくれた。前から芝も合うと思って一度使ってみたかったが、やはり適性がある」と今野騎手。
4着 キングスゾーン
大外もかまわず果敢に先行し、マイペースの逃げに持ち込む。直線でも渋太く粘っていたが、瞬発力勝負になるとさすがに苦しく4着に沈む。「どうしてもダッシュが速いので目標にされてしまうが、芝は問題なかった」と安部騎手。
5着 コスモヴァシュラン
せきれい賞と同じく中団7番手に待機し、3コーナーで勝負をかけたが、前がごちゃごちゃしたためうまく馬群をさばききれなかった。「3コーナーでうまく出せればもう少し上の着順を取れたかも」と町田騎手。