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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。

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ドラマチックなレース

 え〜また競馬のブログでカーレースの話を出すと「オマエよっぽどネタが無いんだな」と思われるでしょうが…
 そう思って書かずにいたフォーミュラ1の最終戦、考えるほどあまりにも劇的だったので話さずにはいられずやはり書きます。既に結果を知っている、あるいは当日深夜の生放送を見ていたという方もいらっしゃるでしょうが、しばしお付き合い下さい。


 チーム・マクラーレンに所属するイギリス人ルイス・ハミルトン v.s. スクーデリア・フェラーリのマシンに乗るブラジル人フェリペ・マッサ(スクーデリアはイタリア語でチームの意)。2008年のF1世界選手権は、この2人の対決という構図で進行してきました。最終戦ブラジルグランプリに臨む2人がここまで獲得したポイントは、94対87。1〜8位まで与えられるポイントを計算すると、最終戦でハミルトンが5位以内に入れば、たとえマッサが優勝し10ポイントを獲得しても年間チャンピオンが確定するという、ハミルトン絶対有利な状況でファイナルラウンドに向かいました。ハミルトンは昨年もポイントでリードした状況にありながら、最終戦逆転負けを喫した経緯があり、今年こそは史上最年少で王座を獲得したいという意気込みがあります。また一方のマッサは、長い間「皇帝」と呼ばれたミハエル・シューマッハのチームメイトとして脇役に徹し、シューマッハ引退後も“速いときは速いけど崩れやすい”という有り難くない評価が定着していました。しかし今シーズンは速さと共に強さも身につけ、大きく成長してシーズンの主役に台頭してきました。

 11月2日、マッサの地元ブラジルはフェラーリレッド一色に染まり、応援する地元ファンの前でマッサは完璧な走りを披露。隙を見せることなくトップでゴールへ向けひた走ります。しかしハミルトンも確実な走りに徹してチャンピオンの条件を満たす4位を走行していました。

 ところがレース終盤、サンパウロの空はものすごいドラマを演出します。突然降ってきた大粒の雨がみるみるコースを濡らしていき、軽自動車並みの車重に数百馬力のエンジンを搭載したF1マシンは、ドライ用タイヤでは操縦が極めて困難な状況に。特に今年からはトラクションコントロールという、一種の電子式安定装置が禁止されているので、ドライバーは大変です。各マシンは緊急ピットインを行いウェット用のタイヤに交換。リスクを避けたいハミルトンも当然レインタイヤに履き替えます。ところがコースに戻ったハミルトンのポジションは、4位からひとつダウンしていました!このときトヨタのティモ・グロッグは残り少ない周回数をドライタイヤで走りきる作戦を選択し、ピットインしたハミルトンの前に出ていたのです。これが劇的キーマンその1。
 しかしこれだけならハミルトンはまだ5位。王者の冠は手の中にあります。ところが、ハミルトンの後ろには劇的キーマンその2=セバスチャン・ベッテルが迫っていました。ベッテルはF1デビュー2年目ながらめきめきと成長を見せている注目株。今年のイタリアグランプリでは、性能の劣るマシンに乗りながらもとうとう初優勝を挙げています。しかも雨のレースは得意中の得意。徐々にハミルトンの背後に迫ると、コーナーで膨らんだハミルトンのインを突き、ついにチャンピオン候補を圏外に引きずり下ろしてしまいました!まさに天国から地獄へ突き落とされたハミルトン。昨年の悪夢がオーバーラップしてきます。この瞬間、ただでさえお祭り好きなブラジル人観客は総立ちで歓喜の渦。ハミルトンは再び5位を奪い返そうとベッテルに食らいつきますが、相手がミスをしない限りそうそう抜けるものではありません。とうとう6位のまま最終ラップの最終コーナーまで来てしまいました。先頭ではマッサがトップでチェッカーフラッグを受けます。この時点ではマッサがワールドチャンピオン!

 その瞬間、私が見ていたCS放送の実況アナは、一瞬事態を把握しきれていませんでした。最終コーナーで不安定な挙動のマシンをかわすベッテルとハミルトン。「最終コーナー、ベッテルに続いてハミルトンがグロックを抜きます……え?グロッグ!!??」ドライタイヤで奮闘を続けていたグロッグが、降り続く雨に足元をすくわれ、まともにドライブ出来ない状況でスローダウンを余儀なくされていたのです。これでハミルトンが王者圏に再浮上!!マクラーレンのピットでは、ハミルトン一家がまさに飛び上がって歓喜に包まれました。片やフェラーリのマッサファミリーも、なんと最終コーナーで起こったドラマを把握しておらず抱き合って喜んでいましたが、チームスタッフに事実を告げられようやく状況を理解します。テレビでは音声を伝えてはいませんでしたが、会話は画面から容易に推測できました。「いや、違うんだ!…違うんだよ…」「えっ…!?」

 そしてマッサは表彰台の一番高いところで、目を真っ赤にしながら左胸に手を当て『誇り高き敗者』をアピール。ハミルトンは表彰台には登らずに嬉し涙を流しました。


 どうですか?1レース300km×年間18ラウンドの戦いが、最終戦最終ラップの最終コーナーで決着。1ポイント差で明暗を分けるという、見応えのあるドラマでした。ただ、両者ともシーズンを通してミスや取りこぼしが多く、チャンピオンシップポイントが100点に満たない王者という意味で、チャンピオン不在の年だという意見もありました。完璧な王者が君臨したシューマッハ時代や、互いに高いレベルで競ったセナ対プロストの時代とは比較にならないと言うのです。
 しかし、2008年のブラジルグランプリが伝説のグランプリに加えられることは間違いありません。ファンとしては、見ていて面白いドラマチックなレースが一番なのですから。

 競馬も同じではないでしょうか。世界最高峰、あるいは日本トップクラスのレースでなくとも、見て面白い、引きずり込まれるようなドラマがあれば、地方、岩手でも十分にファン心理を引きつけられると思うのです。

(文・佐藤到)

2008/11/26
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