9日(日)メインは3歳以上オープン「第34回赤松杯」(水沢2000m)、11頭立て。このレースの1、2着馬には重賞・北上川大賞典(11月24日 水沢2500m)への優先出走件が与えられる。
今シーズンの古馬ダート戦線は、主役不在のままで冬シーズンへ突入。今回の赤松杯はまさにそれを象徴するかのような大混戦レースとなった。逆の見方をすればどの馬にもチャンスがあり、このレースをズバリ仕留めたファンは最高の快感を味わうと思う。
難解予想に輪をかけるのが展開。おそらく出走ジョッキーもどの馬をマークするか迷うに違いない。ひとまずサクラエキスプレスが先行すると読むのだが、あくまでも芝で逃げているだけ。ダートでは先手はおろか、大差負けの連続。仮にハナに立てたとしてもどこまで持つか、ハッキリ言って疑問だ。
3歳馬リュウノツバサは先行力もあり、逃げた実績もあるのだが、長距離対応が可能になったのは内に入れて砂を被らせてから。前半で折り合いがつくことで距離を克服した。アンダーボナンザにしても近走は差し競馬に徹した2連勝。果たしてどの馬がレースを引っ張り、主導権を握るのか。正直、頭が痛い。
しかし悩んでばかりもいられない。まずは有力馬をヤマニンエグザルト、サンシャインヘイロ、コスモスパーブの3頭に絞ってみた。過去実績、順調度、コース適性を重視するとそうなる。
さて序列。今シーズンの活躍ではヤマニンエグザルトが一歩も二歩もリードしている。5月、あすなろ賞(水沢1900m)をレコード勝ちし、3走前・すずらん賞も優勝。またマーキュリーカップでは岩手最先着の5着に食い込み、短距離重賞・岩鷲賞でもトーホウライデンのタイム差なし2着。これら一連の成績から主軸視が妥当なのだが、南部杯はともかく青藍賞の6着が不満。
結論はサンシャインヘイロ◎。毎年、この季節を向かえるとグーンと上昇し昨年はファン投票・桐花賞でテンショウボスの2着を確保するなどした。逆に暑い夏は精彩を欠き、8月のA級戦1着後、2ヶ月休養。結果これが功を奏し、休み明けの前走を強いレースで快勝した。懸念材料だった体重減も525キロまで回復。しかも大型馬ながら、盛岡より水沢を得意としており2000mの距離も大歓迎。
対抗は前記ヤマニンエグザルト。そしてコスモスパーブだが、昨シーズン岩手在籍時に3連勝マークして特別・すずらん賞も快勝。南部杯出走後、名古屋へ一旦戻り、東海桜花賞でキングスゾーンの2着。またJpn?・かきつばた賞でも6着に善戦した。
4ヵ月半の休養をはさんで岩手復帰初戦で2着。この内容を評価され、前回1番人気に支持されたが、勝負どころでもたついて5着。これがなければ本命視もできたのだが、あえて敗因を求めれば二走ボケと解釈。なおかつ水沢は2戦2勝と相性も抜群で、アッサリ首位まであるだろう。
アンダーボナンザも軽視できない。再転入当時は体調も本物ではなく、ひと息のレースを繰り返していたが、叩かれるごとに良化一途。目下2連勝と絶好調を誇り、コース替わりも後押しする。
みちのく大賞典馬ブラーボウッズ。あのレースは今でも鮮烈でペースが遅くなった2コーナーから一気にスパートをかけて先頭。誰の目にも早仕掛けにしか映らなかったが、そのまま押し切って見事優勝。菅原勲騎手、名勝負、名プレーの一つに加わった。その後、白星がないのが気になるが、混戦になればなるほど騎手の腕がモノを言う。
3歳馬リュウノツバサは冒頭にも記したとおり折り合いに進境度著しい。ここ2戦は4、3着と伸びを欠いたが、これは59キロの酷量が厳しかったから。55キロなら裸同然ともいえる。ただ、古馬経験が一度もない上、いきなりオープン馬が相手。キャリアを考えると今回は押さえ程度に落ち着く。またダートでは16戦連続で連対中という驚異の上がり馬ケイジーウォリアもノーマークにできず、これぞ混戦レースの典型だ。
◎ ?サンシャインヘイロ
○ ?ヤマニンエグザルト
▲ ?コスモスパーブ
△ ?アンダーボナンザ
△ ?ブラーボウッズ
△ ?リュウノツバサ
3連単は4、8、2のボックスをひとまず本線に、4、8の1、2着折り返しからヒモは手広く
馬複は4−8、2−4、4−10、4−7、2−8
<お奨めの1頭>
10レース リバーサイド
浦和遠征を快勝後、白星から遠ざかっているが、相手が強かった。このメンバーなら首位譲れない