8月3日 第9回フェアリーカップ(3歳以上オープン牝馬 水沢1800m)
1着 クルセイズ
ウエスタンフォルスが逃げ、直後外にカネショウプルート。少し離れた3番手にシュクジャンヌ、大外サイレントエクセル。クルセイズはサイレントエクセルをマークする形で中団に控える戦法を取った。
3コーナーでウエスタンフォルスが失速し、替わってカネショウプルートが先頭。連れてシュクジャンヌ、サイレントエクセルもスパートをかけ、4コーナーでは3頭が横一線。一旦、シュクジャンヌが抜け出し、その外からサイレントエクセルが交わしたのもつかの間、大外からクルセイズが鋭く伸びて快勝。大金星をマークした。
「いつも前の競馬で終いが甘くなっていたので、思い切って控えてみようと思っていた。それがズバリはまりましたね。ここ数戦は若干太め残りだったが、今回、体が絞れてきたのも好走要因だったのでは。芝ダートとも盛岡の方が合う印象を持っていたが、水沢でもいいレースが出来るようになったのが収穫」と阿部騎手。
このあとは一息入れてビューチフル・ドリーマーカップ(8月31日 水沢1900m)へ直行したいと佐々木由則調教師。
2着 サイレントエクセル
出遅れもなく不利のない4番手外を追走。1周目スタンド前で掛かる仕草を見せたが、板垣騎手がうまくなだめる。勝負どころの3コーナーで馬順が入れ替わり、満を持してサイレントエクセルもスパートをかけたが、反応がひと息。板垣騎手の手も激しく動き、直線半ばでシュクジャンヌをひとまず捉えたが、昨年のすばらしい切れが影を潜め、外強襲クルセイズの勢いに屈してしまった。
「気がまったくない。このメンバーでこんな競馬をしているようじゃダメ」と板垣騎手。当然だが、愛馬の内容に納得がいかない表情で語った。サイレントエクセルもB・ドリーマーカップへ直行すると思うが、そこで真価が問われることになる。
3着 カネショウプルート
逃げたウエスタンフォルスの直後外につけ、3コーナーで早くも先頭。直線入り口ではシュクジャンヌ、サイレントエクセルに交わされ失速するかに見えたが、内から再度盛り返して3着に粘る。
3歳馬のアドバンテージでオープンに対し、4キロ減の52キロの軽ハンデも味方したが、いきなり古牝馬オープンに対して互角の勝負を演じた点は評価高い。今後さらにキャリアを積めば世代交代も可能かもしれない。
4着 シュクジャンヌ
終始3番手を追走し、4角では一旦先頭に立つシーンも。最後は一杯となったが、見せ場は十分。「もうひと叩きしてから臨みたかった」と関本淳騎手。