31日(土)メインはC2級馬による芝1600m戦「第9回南昌山賞」、10頭立て。
ここで盛岡芝の特徴を若干説明してみたい。外側のダートコースは1周1600mで、内の芝コースは1周1400m、幅員25mで最大高低差が2・8m。3コーナー付近を頂点に4コーナーまでがくだり坂で直線に急な上り坂があり、足腰がしっかりした馬でないとなかなか克服できない。
また芝1600m戦は1コーナーまでが短く、先行馬が内に入ると圧倒的に優位。対して100m延びた1700m戦は先行馬が好ポジション取りに行くため、先行激化して外枠に入った馬でも十分勝ち負けに持ち込める。以上のことを頭に入れて盛岡芝を攻略してほしい。
さて南昌山賞・芝1600m。主軸はコスモスパングルで断然だろう。今年4月、浦和B2から転入したが、前20走は5着が最高で格付け賞金がわずか14万円だったため、最下級C2へ格付け。中央2勝馬がこのクラスは恵まれた編入で、2勝2着3回3着1回と抜群の安定感を誇っている。
しかも今回は実績の高い芝が舞台。中央時代の2勝はいずれも芝でマークした上、4歳に盛岡に2度遠征。JRA500万下、岩手A2級以下条件で行われたプロキオン賞、オキザリス賞で2着に入り、A2でも勝ち負けを演じてきた。今回の条件C2では役者の違いが明白で、しかも過去実績、芝適性などどれを取り上げても抜けた存在だ。
相手はトーセンエンパイア、コスモアテナの2頭。トーセンエンパイアはJRA・2歳新場戦(中山芝1600m)を快勝。その後は伸び悩み、昨年10月に岩手に新天地を求めてきた。しかし当初の格付けがA2級、転入3戦目からB1へ降格したが、クラスの壁が厚く4着が精一杯だった。
今季はデビュー戦の1勝賞金がなくなり、C2へ大きく降格。シーズン頭は仕上がり途上だったため凡走を繰り返していたが、徐々に立ち直るとともに成績もアップ。そして前回は相手も楽だったが、待望の岩手初勝利を飾った。この上昇ムードが心強いし、芝は願ってもない舞台だろう。
コスモアテナは盛岡ダート、水沢でそれぞれ1勝マークだが、重いダートは本質的に合わず今シーズンも5着が最高。ところが盛岡芝に替わると動きが一変して3戦2着3回と連対パーフェクト。芝なら良馬場、不良馬場を問わないタイプに加え、絶好の1枠を引き当てた。
以下、盛岡芝1600mの持ちタイム一番ボウキョウ、昨シーズンまでA2で走っていた格上ヒカルダイチ、あとは格下だが、ようやく素質が開花しそうなウエイエンパイアが連下候補。
◎ ?コスモスパングル
○ ?トーセンエンパイア
▲ ?コスモアテナ
△ ?ボウキョウ
△ ?ヒカルダイチ
△ ?ウインエンパイア
3連単は6を1着固定に10、1の折り返しが本線。あとは4、5、10を3着流し
馬複は6−10、1−6、4−6、5−6
<お奨めの1頭>
7レース トーホクスワロー
休み明け初戦こそ2着に敗れたが、その後は3連勝の快進撃。盛岡ダートは初めてだが、アッサリ克服する