
山本翔が執念の追い込みで優勝を決めた!
0ハン単騎の田中崇はスタートを残し、ハイペースの逃げに入っていた。10線からは矢野が追撃したが、射程に入ることができず、次に山崎が2番手に立ち田中崇を追ったが、差を詰めることができないでいた。そんな中、単独最後方から番手を上げていたのは山本翔。山崎を交わして2番手に付けると、最終3コーナーで田中崇のインに突っ込み先頭を奪取。見事に5車を交わしてみせた。
ミッドナイトの時間帯ではあったが、この時期にしては上がり3・403と好タイムをマークした。優勝戦は展開がバラけたこともあって、持ち味のスピードを遺憾なく発揮できた。山本翔は今年7回の優出の内、優勝は2回。通算では7度目の優勝となった。34期生としてデビューした山本翔は順調な成長を見せている。記念タイトルはまだ保持していないが、いつでも獲得できるぐらいの技量は身に付いている。2節後にはG2小林啓二杯が待っているので、そこを良い形で迎えたいところ。
黒川京介が大会初制覇
黒川京介が鈴木圭一郎と青山周平をくだして『第3回 G2浜松記念 曳馬野賞』を初制覇。
3連単オッズは試走31秒で並んだ外枠3車が3強の評価を受けたが、全国ランキング今期S1青山周平でもS2鈴木圭一郎でもなくS3黒川京介が1番人気に推された。
その黒川が1周回3コーナーで鈴木宏和を捲って、10線6車から先制する形を作り、右ななめ後ろに鈴木圭一郎がピタリ追走。大きな勝負どころとなったのは2周回4コーナー。黒川は鈴木圭に切り返しを狙われたが、まだ先頭で粘っていた赤堀翼へ自分の車を接近させて2車を重ねることによって内から抜きづらい態勢を作り、鈴木圭の攻撃を封じ込めることに成功。ここの巧みな戦術が勝因のひとつといえるだろう。
その直後に赤堀を捌いて先頭を奪った黒川は、すぐに車間を拡げ始めた。レース中盤以降に鈴木圭と青山周が競り合ったこともあり、黒川は2着以下に20メートル以上の差を付けて1着ゴール。今年早くも10度目の優勝。グレードは通算11度目、今年だけで4度目のG2制覇となった。
文/鈴木
田中崇太が初優勝をめざす
浜野淳や丹村飛竜といった銘柄級レーサーが不在となった決勝戦。田中崇太が通算12度目の優出となった今回に初Vを掴むか。優出6名が準決勝戦で計時した本走タイムの比較からは押し切れる計算が十分に成り立つ。
吉松憲治よりはスタート力の高い矢野正剛が、2級車の田中崇を発走後に叩けるようだと最高の展開となる。だが中野政則を叩いて出られそうな山本翔が接近戦に持ち込めば破壊力のある捌きを披露しよう。
◎ 1 田中崇太
○ 6 山本翔
△ 2 矢野正剛
▲ 3 吉松憲治
穴 5 中野政則
おすすめの買い目
1=6-235
穴なら
5=6-123
文/鈴木
鈴木圭一郎が地元ファンの期待に応えて快走を!
走路温度が高まっている影響か、軽ハン勢の活躍が目立っている今回の浜松G2開設記念曳馬野賞。準決では最重ハンの選手以外はハンデ重化したが、それでも赤堀、和田の両名が好走し優出を決めた。優勝戦は0ハンに2車、10線に6車が並んだ。0ハンのスタート争いは互角。内枠の分だけ赤堀に有利となる。10線は通常なら内枠が有利なのだが、全国屈指のスタート力を誇る鈴木宏の飛び出しが考えられる。もう一つの可能性としては、その一つ外、黒川の爆裂スタートも十分あるだろう。鈴木圭、青山はトップスタートまでは厳しそうだが、鈴木宏や黒川のスタートに乗っては行けそうだ。
鈴木宏が先行したとしても現状の機力では0ハンを抜くのに苦労しそう。仮に抜いたとしてもどこまでペースが上がるか。そうこうしているうちに鈴木圭が車群を交わして好位置に付けてくる。鈴木宏を捌いて先頭に立つとみた。攻撃力の高さなら青山周が一番だが、鈴木圭の外枠だと展開的に楽ではない。それでも1車ずつ捌いて勝負圏内には入ってくるだろう。黒川が優勝するとなると10線からトップスタートを切った場合。早めに先頭に立てれば鈴木圭や青山周を振り切れるスピードがある。この3車が競り合うようなら0ハンから先行する赤堀にもチャンスが生まれる。森は最内から外枠勢を張って出ることができれば、絶好の展開に持ち込める。
◎ 7 鈴木圭一郎
○ 8 青山周平
△ 6 黒川京介
△ 1 赤堀翼
▲ 3 森且行
おすすめの買い目
7-68-1368
穴なら 10線最内の森
3-1678
9R...25期2車の逆転一考
整備しても良くなる気配が出てこないと3日目のレース後に語っていた金子大輔だが準決勝戦には仕上げを間に合わせるか。対照的に森且行と遠藤誠の25期両者は機力が充実しており先行力もあるので展開を作るケース十分。
◎ 8 金子大輔
○ 3 遠藤誠
△ 6 森且行
▲ 7 高橋貢
穴 2 井村淳一
おすすめの買い目
8ー3=672
穴なら
2=6-378
10R...黒川京介のダッシュが炸裂
2日目は車群をスムーズに捌けた栗原佳祐に振り切られた黒川京介だが、8車ほぼ横並びのメンバー構成なら1周回バックストレッチまでには外をグングン伸びて2~3番手あたりに付けられるだろう。佐藤貴也と高橋義弘が3日目後のコメントから状態に好感触を得ている様子だ。
◎ 8 黒川京介
○ 5 栗原佳祐
△ 7 佐藤貴也
▲ 6 高橋義弘
穴 4 中村友和
おすすめの買い目
8=5-764
穴なら
4=8-576
11R...青山周平が地元勢の包囲網を突破
鈴木宏和が3日目に本来のスタートの切れ味を取り戻したので青山周平を突っ張って出るシーンがありそうだが、今節に出したタイムでは追撃を振りきることは難しく、やはり青山周が首位へ躍り出る。木村武之も上位争いできる機力は備えている。
◎ 8 青山周平
○ 7 鈴木宏和
△ 6 木村武之
▲ 4 松山茂靖
穴 5 青島正樹
おすすめの買い目
8-7=645
穴なら
4=8-675
12R...序盤に決着をつける鈴木圭一郎
伊藤信夫は3日目、自身より外枠の黒川京介に大きく先行されており、ここも鈴木圭一郎の飛び出しを喰い止められないか。準決勝戦からハンデ重化した2・3号車に対して浦田信輔が先制打を浴びせて鈴木辰己の逃げを追撃。渡辺篤の捲りにも注意したい。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 4 浦田信輔
△ 7 伊藤信夫
▲ 6 渡辺篤
穴 2 中山透
おすすめの買い目
8-4=762
穴なら
2=8-476
文/鈴木