黒川京介が完全Vでウィナーズカップを制した!
浜松オートで行われていたGIIウィナーズカップは川口の33期・黒川京介の優勝で幕を閉じた。黒川は初日から負けなしの5連勝。優勝戦でも快走を披露した。
良走路で行われた優勝戦の試走タイムは佐藤貴也、有吉辰也、若井友和、鈴木圭一郎が一番時計タイで27。次いで黒川京介が28、佐藤摩弥が32、柴田健治が33、佐藤裕二が34だった。
10Mオープンのスタート争いは黒川が先行。佐藤摩は何とか2番手にこらえたかに見えたが、佐藤貴が捲っていく。有吉も悪くないスタート。最内の柴田と2枠の佐藤裕は包まれる形でいきなり後方に。鈴木圭は8番手発進と苦しい展開になった。
いきなり逃げに入った黒川。佐藤貴が直後にピタリと付け、常にプレッシャーを受けながらの逃走。佐藤貴は隙をうかがいつつ、インに車を向けて距離を測る。そのまま周回を重ね、青旗過ぎで黒川のインを狙うが、車が届かず交わすまではいかなかった。結果的に黒川は先行逃げ切り。佐藤貴は2着入線。後方から猛烈な追いを見せていた鈴木圭が有吉を交わして3番手入線となった。
黒川は今節、オール1着の完全優勝となった。連日スタートが切れていたし、上がりタイムも出ていた。優勝戦は楽な逃げ展開ではなかったが、それでも上がり3・345をマーク。走路温度が上がりつつあるこの時期を考えれば十分な数字だった。エンジンが仕上がった時の黒川は本当に強い。今回のを含めて、まだ記念タイトルが3つなのが不思議なくらいだ。それには理由がある。エンジンが不調になると、なかなか上向かない時がある。今後の課題は調整力。これが備わり、エンジンを高いレベルで保つことができるようになった時、SGのタイトルに手が届くだろうし、記念タイトルも量産されるだろう。