お祭り開催・スーパースターフェスタ開幕!
年末恒例のシリーズ・スーパースターフェスタが今年も始まる。例年通りSSトライアルには16名の選手が集結。4日間のトライアル戦を消化し、ポイント上位の8名が最終日最終レースのSS王座決定戦に乗る。他にはSSシリーズ戦も行われ、こちらは3日間の予選と準決を戦い終え、SSシリーズ優勝戦のファイナリストが決定する。今の川口は新走路になってから4度開催が行われた。そろそろ走路が安定する頃で、かなりの高速バトルが想定される。SSトライアルに出場する選手をメインに紹介し、シリーズ戦でも注目の選手を挙げていく。
全国ランク1位は鈴木圭一郎。現在のオート界で2強の一翼を担っている。前走は伊勢崎で優勝。シリーズ中はオール連対の安定感だったし、その前の地元GIIでも準優勝。エンジン状態は高い位置にある。SSは2016年に制している。この大会2度目の優勝へ向け、初日からポイントを積み重ねていきそうだ。
ランク2位は青山周平。今期は1位を鈴木圭に譲っているが、それまでは1位をキープしていた。前走は山陽のGIで優出4着。優勝戦は厳しいレース展開になったが、エンジン自体はかなりの状態にある。SSは現在3連覇中で、通算4度の優勝を誇る。今回は4連覇がかかっている。変わらぬ強気な仕掛けを見せ、トライアルは上位着でまとめてくるだろう。
ランク3位は高橋貢。近況は出る開催で全て優出している。前走の川口では4走して全て1着。つまり完全優勝を成し遂げた。今回と同じ川口走路でのことなので、セッティング的には大きなアドバンテージがある。調整が合わないと全く動かない新走路で合わせる手腕は流石。近年はSG優勝から遠ざかっているが、今回は久々の栄冠へ舞台は整った。
ランク4位は荒尾聡。ここ2ヶ月半は優勝から遠ざかっているが、優出はコンスタントにしている。前走の地元でも優出3着。SSで戦うとなると上積みは欲しいところだが、現状でも中堅上位は十分ある。整備巧者の荒尾なので、大事な舞台でしっかりと仕上げてくるだろう。SSは2017年の覇者。今回は2度目の優勝を目指す。
ランク6位は中村雅人。前走の山陽GIでは準決6着で優出はならなかったが、それ以外は好走を見せていた。ここ最近は中村らしい力強い捌きが見られているし、今回はSSトライアルに参戦する地元のランク最上位者として、ファンの期待に応える走りを披露するだろう。この大会は2010年と2013年に制している。
ランク7位は早川清太郎。今年は序盤からおおむね好調が続いていたが、11月に飯塚GIで落車してからはエンジンが変調している。SSトライアルで戦うには厳しい現状だが、整備でどこまで盛り返すことができるか。SGでの優勝はまだないが、何度か準優勝はしている。SG未冠組の中では最もSG初制覇に近い存在。潜在能力は誰もが認めている逸材だ。
ランク8位は丹村飛竜。前走の地元GIでは初日から連勝。準決も2着で通過し優勝戦まで進出していた。その前の一般開催では準優勝。エンジンは良い状態にある。今年はGIとGIIを一つずつ制しており、SGで優勝する環境は整ってきた。更なるエンジン力アップと安定した好スタートが切れれば、大みそ日に見せ場を作れるかも。
ランク10位は木村武之。前走は川口で走っていて、準決は重走路で4着だったが、それ以外の良走路3走は全て1着。新走路のセッティングは掴めている様子。SSトライアルは常連組だが、タイトルはまだ取っていない。本人にとっては取りたいタイトルだろう。走りの特徴としては勝負強いタイプ。外枠に置かれても好ダッシュを決めることがある。車券的には常に注意をしなければいけない存在だ。
ランク11位は永井大介。今年の永井はエンジンが安定しないことが多く、良い時は強烈な走りを見せられるが、悪い時は凡走が続くことがあった。それでも2節前から乗り換わったエンジンは新走路との折り合いが良さそう。試走タイムも上がりタイムも悪くない数字が出ている。完全に仕上がった時の永井はパワー満点。SSはこれまで3回制しているが、4度目の制覇となるか。
ランク14位は松尾啓史。前走の地元GIでは優勝を決めてきた。それも初日の2着の後は全て1着。今回に向けて最高の形で乗り込むことができた。今のエンジン力なら上位争いを十分演じられる。あとはスタートで序盤にどこまで好位置を得られるかどうか。SGはまだ取ったことがないが、今回は可能性を感じさせる。
ランク15位は篠原睦。前走の地元ミッドナイトの優勝戦は悪天候で中止。近況のエンジン状態はまずまずといったところだが、SSトライアルで戦うとなるともう少し良くさせたいところ。SGは昨年に悲願の初優勝を決めている。2度目のSGVへ向け、エンジンをパワーアップさせたなら上位争いに加わってこれるだろう。
ランク16位は加賀谷建明。今年は8月中旬から長期療養に入ったが11月から復帰。そこからは3節連続優勝を決め、その中にはGIとGIIが含まれている。直前の地元でも準優勝しており今、最も波に乗れている選手の一人。SGはまだ取っていないが、その機運は高まりつつある。爆発力あるスタートと猛烈な独走力がかみ合えば、SGで優勝してもなんらおかしくない。
ランク19位は小林瑞季。前走の山陽GIでは準決こそ4着だったが、それ以外はオール連対。エンジン状態はいい部類だろう。今年は地元のGIを制し、これまでの記念タイトルは2つ。SGの舞台でも十分通用するだけの走力が備わっている。スタートの切れも良いので、今回は台風の目になるかも。
ランク27位は有吉辰也。近況のエンジンは安定していない傾向あるが、今年はSGで2度の優出がある。ここ一番での勝負強さには定評がある。今のエンジン状態では厳しい感じだが、整備力はあるので戦えるだけの機力に仕上げてくるだろう。かつて全選手を震え上がらせたスタートは、今でも大事な場面ではしっかり決めてくる。
ランクはA級で19位なのは高宗良次。今年はSGオールスターで優出したポイントでSSトライアル初出場となった。16名の中では実績こそないが、成長度や潜在能力は侮れない。前走は今回と同じ川口で、後半2走は1着を挙げている。特に重走路ではほとんど車券に絡めているので、走路が濡れた時は狙ってみたい。
A級ランク32位は三浦康平。今年はSG日本選手権で優出。そのポイントでSSトライアル出場となった。前走は山陽GIで優出5着。今回出場するSSトライアル組ではランクが最も低いが、今のエンジン状態はそこそこだし、スタート力もある方なので好枠に置かれた時は一発があるかも。
SSシリーズ組では地元エースの若井友和に期待がかかる。前走は山陽GIだったが、ここでは準優勝の好結果。シリーズ中も安定した着取りで、本来の若井らしい強力な走りが戻っていた。地元勢を鼓舞しつつ、自身も優勝戦へと突き進む。フレッシュな黒川京介は新走路で初出走だが、スピード戦なら上位争いに加われる。初日にガールズ戦に出場する佐藤摩弥は、今年の前半こそ苦しんでいたが、後半からはだいぶ良くなってきた。新走路は2節走っているが、早い段階からセッティングを掴めている様子。まずは初日のガールズ戦を制して勢いに乗りたい。
外来は浜松勢の層が厚い。金子大輔は前々走の川口ナイトレースで完全優勝。その後も地元で走っており、予選準決を連対で通過し優出3着。レース道中はしっかりと追えていた。同期の佐藤貴也も前走の地元では優出し2着の準優勝。スタートが切れていたし、差しの鋭さも見せていた。鈴木宏和は全国屈指のスタート力を誇る。道中の攻めも良くなっており、捌くレースでも好結果を残すようになっている。
※12月26日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-14(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-16(27期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-27(25期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-19(32期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-32(28期)〕
唯一のS級、丸山智史が孤軍奮闘か!
前回はGI開催だった山陽オート。今回はミッドナイトの3日間短期決戦。今回で今年の走り納めとなる選手が多く、来年に向けて良い形で1年を締めくくりたいところ。注目の選手を挙げていく。
今回唯一のS級は丸山智史。前走は地元GIだったが、2日目に身体不良で欠場。そのまま参加解除になった。初日も重走路だったのでエンジンの正味は不透明。しかし、今回の中ではランク最上位だし、出場するとなったらエンジンをある程度の状態にまで持ってくるだろう。S級として力の違いを示したい。
地元A級で元気が良いのは松生信二と松井大和の30期両者。前走のGIでは、松生が後半3日間は全て車券絡み。1着も2本挙げており、エンジン状態は上々。良走路でも重走路でも対応できている。松井は初日に白星。そこからは失速したが、エンジンは悪い部類ではないので気合の入った走りで上位に進出してくる。
相馬康夫は前走の地元で優出していた。初日から連勝、準決も2着の結果だった。今の川口走路はスピードが出る状況になっているが、山陽でもこの時期なら高速バトルになりやすい。相馬は混戦よりもスピード戦で持ち味が生きてくる。特に独走に入れる展開になれば、強豪相手でも振り切るシーンが多い。早津康介は前走の地元2日目こそ7着だったが、それ以外の3走は全て連対できていた。だいぶ走りが良くなっており、車券に貢献する機会が増えてきた。
飯塚勢はなかなか強力。桝崎陽介は前走の山陽GIで準決3着。惜しくも優出はならなかったが、エンジン自体はまずまずだし、今はA級にランクされているがS級並みの走力がある。長田稚也は前々走の地元で準優勝。その後の地元でも試走タイムが出ていたので、エンジンはかなり良い状態だと言える。片岡賢児も前々走の地元で優出。その後の地元でもそこそこの走りを見せていた。井村淳一は前走が今回と同じ山陽走路。GI競争だったが、シリーズ中に2勝を挙げる活躍。同じ走路で今回も頑張りそうだ。
B級では角翔太郎が急成長中。前走の準決は4着だったが、その前後の日は共に白星。ここ数節は1着を取る事が多くなっており、着実に戦力はアップしている。いつかはA級に昇格するだろうから、B級でいる今は絶好の狙い時か。斎藤隆充は前走はイマイチだったが、そこまでの3節は準優勝もあったし、エンジン状態は良かった。その動きが戻れば今回も楽しみ。
※12月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丸山 智史〔山陽 S-30(31期)〕
松生 信二〔山陽 A-85(30期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 A-41(28期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-43(34期)〕
片岡 賢児〔飯塚 A-169(21期)〕
相馬 康夫〔川口 A-225(25期)〕
角 翔太郎〔山陽 B-5(33期)〕
斎藤 隆充〔山陽 B-14(23期)〕
今年最後の浜松開催はS級が多数参戦!
今年の浜松オートは今節で走り納め。通常開催3日間の短期決戦だが、地元だけではなく外来からもS級選手が多く参戦する。今年最後の開催に相応しい豪華な顔ぶれになる。
今節の地元ランク最上位は金子大輔。前走の川口では4走して全て1着。つまり完全優勝を成し遂げた。優勝戦は重走路で、準決までは良走路。どちらの走路状態でもセッティングが掴めている。年末には再び川口で走る事になるが、まずは今回の地元で更なる弾みをつけたいところ。
同期の佐藤貴也は前走が山陽GIだった。準決は6着で優出ならなかったが、シリーズ中はエンジンそこまで悪くはなさそうだった。今回の一般開催なら十分通用するだけの機力はある。伊藤信夫は前走が川口だったが、ここでは優出4着。シリーズ中は2勝を挙げており、エンジン状態は上々だ。青島正樹、中村友和はエンジン悪くないが、もう少し上積みは欲しいといった近況。
外来で最も注目なのはA級の横田翔紀。前走の飯塚で優勝してきた。準決では荒尾聡に負けて2着だったが、抜かれた後もしっかりと付いて行けたし、ゴール前では詰め返す動きを見せていた。そして、優勝戦は好スタートから速攻を決め、後続車に10M以上の差を付けて快勝。急激な成長を見せている。今回から最重ハンになる可能性はあるが、そこでどういった走りをするかは見もの。
外来S級では田中茂がランク上位。前走の山陽GIでは準決6着だったが、シリーズ中は良い走りを多く見せていた。田中茂らしい強気な仕掛けも決まっていた。その同期の久門徹は連続優出中。エンジンは高い位置で安定している。爆発力で言えば滝下隼平。前走は山陽GIで短ハンデ戦が多かったため苦戦していたが、今回は通常のハンデ戦なので、後方からの追い込みが決まりそう。
山陽勢では佐々木啓が安定感を取り戻しつつある。捌き巧者の岡部聡、調子上向きの長田恭徳らと共に活躍しそう。A級の緒方浩一と石橋大は前走の地元GIで優出。緒方は好スタートが切れていたし、道中の車の進み方も良かった。石橋は準決からハンデが重くなったが、難走路を乗り切っての優出。強靭なメンタルを持っている。
伊勢崎勢は西原智昭が動き軽快。A級ではあるが塚越浩之は前走の川口で優出。スタートの切れが良くなっている。鈴木清市は前々走の地元で優出。その後の川口でも準決以外の3走は車券絡みするなどまだまだ元気。新井裕貴、鈴木将光もツボにはまった時はパワー駆けを披露できる。
※12月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-13(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-22(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-28(23期)〕
横田 翔紀〔伊勢崎 A-228(34期)〕
S級の篠原睦が孤軍奮闘か!
今回の飯塚オートはミッドナイト5日間のロングシリーズ。S級選手の参加は少ないが、A級の中にレースを盛り上げる選手が多くいる。気になる選手を挙げていく。
唯一のS級は篠原睦。前走の伊勢崎では思うような成績を残せなかった。その前の浜松GIIの後半からやや調子を落としている。しかし、今回はS級としての意地を見せるべくエンジンを上向かせてくるだろう。乗り手の総合力は、今回出場する中で断トツ。しっかりと人気に応える走りを見せてくれるだろう。
前回の飯塚ナイターで優出していたのは占部健太と高林亮。占部は初日から連勝を決め優出4着。優勝戦は単独0ハンから後退してしまったが、4節前にも優出しており、そこからは上位着でまとめられている。ハンデ位置が有利な今は絶好の車券の狙い時。重走路を全く苦にしない点も車券的に買いやすい。高林は優出7着。3節前にも優出しているし、予選準決では車券に絡むシーンが増えている。
実力的には別府敬剛が上位グループ。近況の成績は日替わり状態だが、エンジンが折り合った時は的確な攻めで中団を交わしていける。勢いが出てきたのは川口裕司と町田龍駿。川口は前走の後半2日は共に2着。良いスタートが安定して切れるのは大きな強み。道中の捌きの方もレースごとに上達している。町田は前走の後半2日は白星。近況は1節中に1度か2度は白星を挙げるケースが多い。試走タイムはそれほど出ないが、レースでは意外性ある走りで上位に食い込んでくる。
外来勢は高橋義弘と仲田恵一朗に注目。高橋義弘は11月に入ったあたりから調子が上がってきた。元来スピード派なので、タイムが出やすい条件で持ち味が出せる。近況は重走路もこなすようになっているので、車券を買う側からすれば安心感が増している。仲田は前走の川口で、準決こそ重走路で7着だったが、それ以外の良走路は1着2本、2着1本とオール連対。レース序盤で好位置に付けることが多い。
大外に置かれてもスタート決める掛川和人や、捌き的確な谷津圭治らも車券に絡むシーンが多い。竹本修はここ2節、川口で走っていたが良走路ではほぼ車券に絡んでいた。B級では渋太さがある秋吉忠幸、岩元毅などが粘り強い走りを見せている。
※12月15日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-21(23期)〕
川口 裕司〔飯塚 A-65(34期)〕
高林 亮〔飯塚 A-111(27期)〕
占部 健太〔飯塚 A-164(30期)〕
町田 龍駿〔飯塚 A-165(32期)〕
高橋 義弘〔川口 A-29(29期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-80(29期)〕
松尾啓史がスピード王決定戦2度目の制覇!
山陽オートで行われていた第57回GIスピード王決定戦は、地元の26期・松尾啓史の優勝で幕を閉じた。松尾は2006年にこのタイトルを制しGI初制覇を成し遂げたが、それ以来2度目のスピード王決定戦制覇。地元ファンの期待に応えてみせた。
試走の時は走路の一部が濡れていたが、レースが始まる頃にはほぼ良走路になっていた。試走タイムは松尾が一番時計で33。次いで丹村飛竜、若井友和、青山周平が38。松本やすしが39、三浦康平が43、緒方浩一が48、石橋大が51とかなりバラつきがあった。
レースでは若井がフライングを犯し再発走。2度目のスタートは0ハンの石橋が残していく。10線最内の緒方が枠ナリ発進を死守。それに松本が乗っていく。大外の青山はそこまでダッシュがつかなかった。
石橋の逃げで始まったが、レース序盤で動きがあった。1周バックストレッチで松本やすしが緒方と石橋をまとめ差し。すぐに松本が逃げる展開を作った。しかし、三浦を早めに捌いた松尾が好位置につけていた。そして、3周3コーナーで松尾が松本のインに入る。結果的にそのまま松尾が先頭でゴール。後ろでは若井と松本が競り合い、その後ろで青山が様子をうかがう展開。最終的には若井が松本を抑え切り、青山は2車の間を割れず4着入線だった。
このレースでの松尾は自信を持って走れていた。試走はレースの時よりも不安定な走路だったとはいえ、そこでしっかりと一番時計を出せた事がレースでも落ち着いて走れた要因か。エンジンが出ている時の松尾は、レース運びに余裕が出るし、攻めもいつもより鋭くなる。スタートもそこまで遅れる事はない。この機力をキープし続けたいところ。年末には川口でスーパースター王座決定戦が待っている。それに向けて最高のリズムを作れたのではないか。また一人、大みそかを盛り上げる強力な存在が現れた。