地元の佐藤貴也がスピード王決定戦を制した!
浜松オートで行われていたGIスピード王決定戦は、地元の29期・佐藤貴也が制した。同大会は2007年にも勝っており、今回が2度目の制覇。GIは通算6度目の勝利となった。
良走路で行われた優勝戦。試走タイムは鈴木圭一郎が一番で28。次いで佐藤貴也と若井友和が30、荒尾聡が31、鈴木宏和が32、渡辺篤と高橋貢が33、佐藤摩弥が35だった。
10Mオープンのスタート争いは最内の佐藤摩が先行。これに鈴木宏が乗って出て佐藤貴が続いていく。高橋貢と荒尾もまずまずのスタートを切った。
まずは逃げに入った佐藤摩。試走タイムこそ劣勢だったが、コースを外さずペースも落とさず軽快に逃げていく。鈴木宏は仕掛ける機会をうかがっていたが、コーナーでふくらみ後退してしまう。そして、2番手に立ったのは佐藤貴。そこからは2人の一騎打ちになった。佐藤摩は変わらず丁寧にコースを守って走っていたが、7周目3コーナーで佐藤貴が渾身の突っ込み。これが綺麗に決まり、佐藤貴が先頭を奪取。するとそのままゴールを決めてみせた。準優勝は佐藤摩。3着は序盤の展開作りがうまくいかなかった鈴木圭が追い込んでなんとか車券に絡んでみせた。
佐藤貴は万全のレース運びだった。トップスタートを切れればその方が展開は楽だったが、しっかりと3番手発進を確保すると、そこからはチャンスをじっくり待ち勝利をものにした。今回は試走2番時計タイだったので、エンジン的にも余裕があっただろう。そういった時は更に乗り手は落ち着いて走れるもの。佐藤貴はこれまでSG1V、GI5V、GII5Vの実績を誇っていたが、今回で更にGIの優勝回数を増やしてみせた。今回のようなエンジン作りができれば、これらの数字はもっと増すだろう。乗り手の技量は最上位グループ。今後も記念レースで活躍を見せてくれるはず。