スピードキングに名乗りを挙げるのは!
例年通り、今回も山陽GIスピード王決定戦が12月に行われる。気温低下と共に、走路温度がグッと下がるこの時期は、レースタイトルに相応しいスピードレースが展開される事が多い。白熱の高速バトルを楽しみたい。
青山周平が追加あっせんになり、現オートレース界のスリートップが集結した。その青山は変わらずエンジン好調。前走の飯塚GIではシリーズ中オール連対で準優勝だった。優勝戦では前を走る荒尾聡に隙が生まれると、すかさず車をインに向けて番手を上げていた。攻めの鋭さは不変で、エンジンと共にハイレベルを保てている。GIは延べ15回の優勝があるが、同大会はまだ未制覇。調子がいい今回にタイトル獲得なるか。
その荒尾は地元GIでは優出3着。優勝戦以外の4走はオール連対と、エンジン状態は高位でキープできている。近年ではレース道中の追い込み力も増しており、レースで戦う上での戦略の幅が広がっている。少し前までは青山と鈴木圭一郎の2強とも言える状態だったが、今はこの荒尾が完全に割り込んでいる。その鈴木圭は前走の伊勢崎で準優勝。その前の山陽GIIでは優勝しており、変わらずエンジンは良好。今回の大会は2017年と2018年に連覇している相性のいい大会。3度目のVを目指す。
他で有力なのは中村雅人と松尾啓史。中村雅の前走は地元のナイトレースで準優勝。試走も上がりタイムもしっかりと出ていたので、中村雅らしい追い込みが決まっている。松尾は今期、山陽でランク最上位。成績がエンジン状態に左右されやすいが、前走の飯塚GIでは優出し4着。シリーズ中は、試走タイムがよく出ていたので、エンジンいい今は積極的に狙いたい。
早川清太郎、木村武之、岩見貴史なども優勝争いに参加してくるか。早川はここ2節、地元で競争しているが両方とも優勝戦までは進出している。木村武は前々走の川口で優勝。その後の伊勢崎でも悪くはなかった。今回の大会は過去に3度制しているし、前年度の覇者でもある。連覇へ向けて初日から力走を見せてくれるはず。岩見は前走の地元GIで優勝。優勝戦では後ろに付ける荒尾を見事に完封してみせた。エンジン、乗り手のリズムは最高潮で、この流れが続けばGI連続優勝の可能性もある。
若手では34期の上和田拓海が動き良化中。前走の山陽ミッドナイトでは初日から連勝を決め優出。その前の山陽GIIでも優出を決めるなど、成長の壁をぶち破りつつある。同期の長田稚也は、前走のGIではシリーズ中に1着2回。GIレースでも存在をアピールできた。今回地元となる山本翔も、近況は成績がまとまっている。走路状況に影響を受けない強みも大きい。
※12月13日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-30(29期)〕