中村雅人がウィナーズカップ2度目のV!
浜松オートで行われていたGIIウィナーズカップは、川口の28期・中村雅人が制した。これが同タイトル2度目の優勝。久々に強い中村雅人の走りが見られた。
試走タイムは鈴木圭一郎が一番時計で29。次いで中村と荒尾聡が31、松本やすしが32、金子大輔が33、深谷俊太と掛川和人と有吉辰也が34だった。
スタート争いだが、0ハンの深谷はしっかりと残して逃げに入る。10線は最内の掛川が遅れてしまう。先行は松本やすし。そこからは外へを枠ナリに出て行った。
序盤からペースを上げたかった深谷だが、コースを外してしまい有吉にイン突っ込まれてしまう。今度は有吉が逃げる展開。これに金子が続いていた。その後ろでは中村が3番手を走行。金子は有吉を抜く態勢までいけず、逆に中村に捌かれてしまう。すると中村は有吉と一対一の態勢に。ここからは慌てず騒がず、しっかりと抜いていける態勢を整える。そしてチャンスとみるや否や、中村が有吉のインに車を向ける。きっちりと回り切り、中村はそのまま先頭ゴール。人気に推された鈴木圭は、4番手あたりで荒尾と競り合う形になり、優勝争いにまでは参加できなかった。
中村の記念レース優勝は2019年のプレミアムカップ以来。近年は記念での優勝が少なかったが、今回は中村らしい走りが見られた。最大の勝因は、スタートで外枠2車に行かれず、しっかりと枠ナリ発進できたことだろう。外枠に行かれるとレース展開はかなり厳しくなるが、枠ナリなら内枠勢やハンデが前の車を捌くのみ。レース道中も落ち着いて走れる。もちろんエンジンの状態も良かった。試走が2番時計なら中村にとって十分な数字。そこへきて、レースも絶好の展開。チャンスがあればしっかりとモノにする中村。今後は久々にSGの舞台でもパンチある走りを見たい。
鈴木圭一郎が自在の攻めでやってくる!
浜松オートで行われているGIIウィナーズカップは優勝戦のメンバーが出揃った。34期の深谷俊太が健闘し、優勝戦まで駒を進めた関係で、ハンデ構成は0、10Mとなり、レース展開は複雑なモノになりそう。
0ハン単騎には深谷。10線は内から順に掛川和人、松本やすし、有吉辰也、金子大輔、中村雅人、荒尾聡、鈴木圭一郎となった。
まずはスタート争いだが、0ハンの深谷は後ろに叩かれる事なく、しっかりと残して逃げに入りそう。10線は単純なスタート力だけで言えば有吉、荒尾、鈴木圭あたりが巧者だが、10線に7車並んだ事を考えると最内の掛川が飛び出していくとみた。そこに有吉、荒尾、鈴木圭と続く展開を想定。
逃げる深谷のペースだが、これはかなり上がりそう。準決では鈴木圭の追い込みを振り切ったように、エンジン自体はかなり仕上がっている。そのまま押し切りも十分ありそうだが、準決ではレース後半に鈴木圭に差を詰められていた。記念の優勝戦で8周戦になる事を考えると、そのまま逃げ切るまでは厳しいか。深谷を追う一番手は掛川だが、準決のタイムを見る限り、深谷を交わすまではなさそう。追い込みが届くのは有吉、荒尾、鈴木圭のどれか。
当ブログでの本命には鈴木圭を推す。スタートで内枠勢を全て包んで行くまでは厳しそうだが、荒尾のスタートに乗って出て3~4番手発進までは十分可能。準決で上がり一番時計を出していたので、エンジン状態は問題ない。そこから8周回をフルに使って先頭まで踊り出そうだ。2018年にこの大会を制しており、2度目の優勝に期待したい。
相手は荒尾。荒尾もスタート力を生かし、1周バックでは好位置に付ける事ができる。準決では苦しい展開から先頭まで行っており、車の進み方は十分。鈴木圭に先手の攻めが決まれば優勝が見えてくる。次に深谷。記念は初優出ながら、思い切った走りができている。準決より更にペースアップできれば面白い存在。10線から先行しそうな掛川が、外枠勢をブロックすると、展開もだいぶ有利になる。そして、有吉。スタートを含めてレース序盤の仕掛けは決まっている。深谷がペースを上げる前に交わせれば、今度は有吉が後続を翻ろうする走りで最後まで粘るかも。この大会は2019年度の覇者だ。最後に中村。レース展開は楽ではないが、当地との相性は抜群。久々に中村らしい走りも見られているので、2016年以来の今大会優勝もあるか。
◎鈴木圭一郎
○荒尾聡
△深谷俊太
△有吉辰也
▲中村雅人
まだまだ続く伊勢崎のナイターレース!
今回の伊勢崎アフター5ナイターは、オール地元の選手による戦いの予定。S級選手の参加数が少なく、A級やB級の選手にも優勝のチャンスが広がる。手の内を知ってる地元勢同士の戦いは、どのようなシリーズを形成するのだろうか。
出場する中でランク上位は三浦康平。前走の地元では成績がイマイチだった。ただ、今期からS級に復帰した三浦は、これからもS級を維持するために全てのレースに集中して臨んでくるはず。メンバーが手薄な今回は、リズムを上向かせる絶好の機会。初日からランク上位者としての走りを見せてくれるだろう。
その同期の西原智昭も今期からS級返り咲き。前走では初日から2着を2本並べて優出。優勝戦は7着だったが、徐々に調子が上向いている感はある。スタート一気からの速攻に期待したい。他にS級は吉原恭佑、岩田行雄、谷津圭治。吉原は前走の初日、重走路で1着を取ったが、その後の良走路では惨敗。試走タイムから物足りない数字だった。良い時はタイムが出る選手なので、まずは試走タイムの上昇があるかどうかに注目したい。岩田は前走の準決が4着。優勝戦までは進めなかったが、試走タイムはまずまずの数字が出ていた。エンジン的にはそこまで悪くはないか。谷津は今回、追加あっせんでの参戦。前走では思うような結果を残せなかったが、その前のSGでは連勝で締めくくっていた。元々、底力は高い選手なので、今回のようなメンバー構成なら上位進出を果たしてくる。
A級では塚越浩之と福田勝則が前走の地元で優出。塚越は元来、インファイタータイプ。攻めの果敢さが身上で、前団が混み合っていても力強くインに突っ込んでいく。一時期は、その迫力が薄れていたが、近況は積極的な走りが戻ってきている。エンジンも上向き。福田勝も強気な仕掛けがウリのタイプ。前を走る車が射程内に入れば、インから交わしていくケースが多い。
長欠明けから何節か消化し、ようやく復調ムードが出ているのは栗原俊介。今でこそA級230位だが、潜在能力としてはA級上位の実力がある。エンジンも良くなっている今回は特に注目したい。田村治郎は前期S級だったが、今期からA級に陥落。再びS級を目指し1走1走、全力で取り組む。
B級では北渡瀬充が活躍しそう。北渡瀬もB級にランクされているのが不思議なくらいの選手。A級中堅から上位にいてもおかしくない。スピードならB級の中でもトップ級。ハンデ位置を生かしてブッチ切りのレースを見せてくるかも。同様に千葉泰将もスピードある選手。いきなり独走に入れるような展開なら、後続を引き離してゴールするシーンがありそう。
※10月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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三浦 康平〔伊勢崎 S-20(28期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-28(32期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-36(15期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 S-44(25期)〕
福田 勝則〔伊勢崎 A-78(24期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-119(23期)〕
北渡瀬 充〔伊勢崎 B-7(25期)〕
地元上位3者がシリーズの核!
飯塚オートは昼間からのリレー開催。今回はミッドナイトの時間に移行して競争が行われる。レースの時間帯は変わるが、前走で活躍していた選手が今回も見せ場を作りそう。
地元S級は5人参加予定。その中でランクトップは篠原睦。前走では初日から連勝。準決も2着で優勝戦まで進出していた。前々走のSGでは反則妨害を犯したが、その心理面での悪影響はなさそうでひと安心。機力的にも十分戦える状態にあり、今回も主力としての働きを見せそうだ。
同じく前走の昼間開催で優出していたのは滝下隼平と岩見貴史。試走タイムがよく出る滝下にしては近況、物足りない数字だが、レースでの追い込みはいつも通り。時折り好スタートを見せるケースもあり、その場合はレース展開が大幅に楽になる。ミッドナイトは元々得意としているので、スピードに乗った走りを披露してくるはず。岩見はここ何節もエンジンが高位置で安定している。武器のスタートの切れも健在で、岩見らしい競争が見られている。
重富大輔と久門徹はエンジンが日替わり。それでも好走を見せる日もあるので、その状態を安定して出せれば好成績につながる。
外来S級は丹村飛竜と平田雅崇。丹村は一時期、軽いスランプに入っていた時もあったが、最近では鋭く追い込んでいくレースが増えた。同期の平田は試走タイムがあまり出ていない傾向あるが、レースでは気合である程度カバーしている。
A級では鐘ヶ江将平が復調ムード。前走では初日から連勝を決めていた。ハンデ的に軽い印象あるのは中野政則と満村陽司。どちらもスタートが不安定な面あるが、今のハンデ位置なら多少遅れても、その後のレース展開にそこまで悪影響はない。エンジン的にも悪くない仕上がりにある。逆にハンデが重くなってきているのは藤川竜。ただしそれは、メキメキと力を付けている証拠でもあるので、この厳しい状況を克服できるかどうかは今後の成長のカギ。
B級では古城龍之介が藤川竜と同じ状況。ハンデがどんどん重くなっている。スピードの面は十分なので、これからは捌いていくレースで成長できるかがポイント。好調なのは稲原良太郎。前走の飯塚昼間開催では優勝戦まで進出していた。以前はエンジンの安定感に欠ける印象があったが、このところ高位置で保てている。
※10月4日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-24(28期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-30(29期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-37(27期)〕
久門 徹〔飯塚 S-41(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-29(29期)〕
平田 雅崇〔川口 S-40(29期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-4(31期)〕
GIIウィナーズカップが開幕!
10月6日から10日の日程でGIIウィナーズカップが行われる浜松オート。穏やかな天候が続きそうで、良走路での競争が多くなりそう。各地区からS級選手を2~3名迎え入れるが、地元勢はその牙城を守れるのか。
地元エースは鈴木圭一郎。前走のSGでは準決でスタート失敗し6着。優勝戦には進めなかったが、それ以外のレースは全て連対していた。普通にスタートを切れれば、自在の攻めで先頭まで行ける機力はある。この大会は2018年に制しており、3年ぶりの優勝を目指す。
前走のSGで優出していた地元の選手は伊藤信夫と佐藤貴也。伊藤信はその優勝戦で4番手スタートを決めたが、そこからレース道中で順位の変動はなく4着ゴール。前を走る3車ともそれほど差がなく走っていたので、エンジン的にはかなりの仕上がりにある。佐藤貴は優勝戦で5番手発進。そこから一時、番手を落としたが、最終的には5着でゴール。それでもSGで優勝戦に進めたのだからエンジン的にはいい部類。
他で地元の有力者は金子大輔や木村武之など。金子は、SGの準決は4着で優出ならず。ただし、それ以外の4走は1着2本を含む、全てのレースで車券に絡めていた。試走タイムも尻上がりに良くなっていたので、エンジン面は問題ない。木村武もSGの準決は4着だった。ただ、シリーズを通してみれば気配は悪くなかった。今回の大会は前年覇者。連覇を狙って初日から気合満点で臨むはず。
外来S級で最も注目なのは荒尾聡。前走の地元SGでは準優勝だった。先頭を走る青山周平を最後まで抜けずにいたが、エンジン的には荒尾の方が強めだった。その時の動きを今回も出せれば、浜松勢を打ち負かす一番手になれる。スタートの切れや道中の捌きも全く問題ない。
中村雅人と黒川京介、有吉辰也も前走のSGでは優出していた。中村雅は6枠から好スタートを切れず、後方で競り合う形になり6着の結果。黒川は4枠からの競争だったが、スタートで先立ち。いきなり最後方になり、そのまま8着ゴールだった。SG優勝戦ではエンジン仕上がったメンバーが多く、それを抜くのは厳しかったが、予選準決などを見ると、中村雅は自分の走りができていたし、黒川も成長した姿を見せていた。有吉は優勝戦で7枠から好ダッシュを見せたが、内枠勢の抵抗にあい、1周バックでは好位置に付ける事はできなかった。ただ、全盛期ほどとまでは言えないながらも、少しずつ強い有吉が戻りつつある。
他では早川清太郎、佐々木啓などが実力者。早川はSGの準決3着で優勝戦までは進めなかったが、エンジンは高い位置で保てていた。今回は追い込むレースが多くなるが、しっかりとインから進撃して行けるだろう。佐々木は底力が高い選手だが、近況はエンジンの仕上がりに一抹の不安がある。以前のような機力を取り戻せれば、レース後半に番手を上げるシーンが見られるだろう。
※10月4日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-8(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-13(23期)〕