鈴木圭一郎が地元のスピードキングになる!
第60回GIスピード王決定戦も優勝戦の日を迎えた。タイトル名に相応しいレースが連日繰り広げられている。準決9Rでは山陽の松尾啓史と、伊勢崎の西原智昭が1、2着。その後の10Rからは全て地元浜松勢がワンツーを独占し、優勝戦は浜松6人、外来2人と準決では地元勢の奮起が目立った。地元勢が総力を挙げ、タイトル流出阻止を図る。
0メートルオープンとなった優勝戦は、スタートが大きなカギを握る。単純なスタート力で言えば、鈴木宏和が一枚上か。次いで鈴木圭一郎、木村武之、西原あたり。松山茂靖はいい時と悪い時のムラが大きく、金子大輔はそこまで張り込むケースは少ない。このメンバーの中では松尾と中村友和がやや劣勢となる。
枠順も考慮に入れたスタート争いでも鈴木宏が飛び出しそう。両隣がそこまで速いわけではなく、3枠なら位置としても絶好。ここではトップスタートを決めるとみた。それに乗って行くのが鈴木圭か、最内から木村が突っ張って出るか。この両者が2、3番手争いをしそう。西原もスタート力はある方だが、大外の8枠からではさすがに厳しい。松山、松尾は4、5番手で、それに外枠の3者が続いて行く。
まずは逃げに入る鈴木宏のペースだが、今節は上がり3・362のタイムをマークしており、かなりのペースで逃げると思われる。そのままの押し切りも十分あるが、スタートで2~3番手には出られそうな鈴木圭が一対一に持ち込みそう。鈴木圭は3日目に3・349の上がりタイムを出しており、計算の上では鈴木宏を追えるスピードがある。優勝戦で8周戦になることを考えれば、鈴木宏の逃げを十分捕まえられそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。
2番手は木村。スタート争いで先行してしまえば、逃げ切れる走力があるし、2~3番手発進でも落ち着いた攻めで優勝争い圏内に入って行ける。3番手には鈴木宏。このメンバーでもトップスタートが望めるのは大きな強み。近況は独走力も高まっており、記念レースでいつ優勝してもおかしくない状態。次に金子。スタート争いでは、7枠である事を考えると厳しくなるが、レース運びの巧さではこの中で1、2。序盤である程度の位置に付けられれば、優勝争いに十分参加できる。最後に松山。スタートを含めて、走りや成績は安定しない方だが、ここ一番での爆発力は大きな武器。試走タイムに関係なく激走を見せることがあり、穴党には特に注目したい存在。
◎鈴木圭一郎
○木村武之
△鈴木宏和
△金子大輔
▲松山茂靖
第60回GIスピード王決定戦開幕!
浜松オートでGIスピード王決定戦が始まる。昨今のオート界は、上がり3・35を切るタイムが連発しているように、スピードレースの傾向が高まり、今節のタイトル名に相応しい競争が展開されそう。各地区を代表する選手が来場し、シリーズを盛り上げていく。
近年、層が厚くなっている地元浜松勢は全国ランク1位の鈴木圭一郎を擁する。その鈴木圭は絶好調。前走の伊勢崎3日間開催で全て1着の完全優勝を決めてきた。その前の飯塚GIIでも準優勝を決めており、いつもの鈴木圭の姿に戻っている。今回も優勝候補筆頭に挙げられ、誰が鈴木圭を打ち負かすのかが一つの焦点になる。
浜松2番手の佐藤貴也も近況は上々。前走の地元では初日から3連勝を決め優出。優勝戦は落合巧がハイペースで逃げ、6着に敗れたがエンジン面は上位の部類。その優勝戦には同期の金子大輔、山浦博幸なども乗っていた。どちらも十分戦えるだけの動きを見せており今回も楽しみ。また、33期の花田一輝も優出しており着実に力を付けている様子。
浜松では中堅の域に入りつつある木村武之も堅調。前走の川口一般開催で優勝を決めてきた。今回のスピード王決定戦は2011年に制しており、8年ぶりの優勝を目論む。若手では鈴木宏和がスタート力を武器に成績をまとめている。軽いスランプに入っていた岡谷美由紀も、前走の川口で優出し、復活の狼煙を上げている。
外来勢では荒尾聡が上り調子。前走の地元GIIで優勝している。鋭い先行力は健在で、今回のような短ハンデ戦で最も威力を出せる選手。記念レース連覇を目指し、初日から白星を量産してくるか。その優勝戦には篠原睦、田中茂、中村雅人なども乗っていた。篠原と中村はエンジン良さそうで、田中茂も悪くはないがもう少し欲しい状態か。
伊勢崎からの目玉は青山周平。前走となる地元のGIでは準決だけ8着と凡走。それ以外の4走は全て1着だったので、エンジンの仕上がりとしては悪くないだろう。近況は当地との相性イマイチだが、1級車に乗り替わった頃はドル箱走路として好相性だった。伊勢崎では他に西原智昭、内山高秀などもエンジンは高位で推移。
山陽からは松尾啓史が一番手として参戦。前走の飯塚一般開催は、オール連対で準優勝の結果だった。調子が上がってきている。人見剛志、岡部聡なども近況は好成績が続いており、今回も上位争いに加われる。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-2(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
人見 剛志〔山陽 S-30(28期)〕
最も若い33期勢の活躍にも注目を!
前回の飯塚オートはGII開催で、地元の荒尾聡が速攻逃げ切りを決めてシリーズを終えた。今回は一般開催で3日間の短期決戦。初日がいきなり最終予選となり、前検から初日の朝練までにエンジンを合わせられた選手が圧倒的有利。
前回優勝者の荒尾は不在で、優出していた篠原睦や田中茂なども今節はいない。浦田信輔が地元の代表格として大活躍を見せるか。浦田は、前走のGIIでは2日目に反則で早々と失権。その後も4日目にレースが不成立になるなど、思ったような成績を残せなかった。ただ、3日目の1着では試走28の上がり39と、マズマズのタイムを出していたのでエンジン的には戦える状態。
他に今回参戦する地元S級は久門徹、桝崎陽介、別府敬剛など。桝崎は前走のGIIでは準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズを通して安定した動きを見せていた。別府も最終日に1着を取っており、エンジンは完調ではないもののある程度の位置にはある。久門はシリーズ中に白星がなく、準決も降雪のため競争不成立。消化不良に終わったので今回はその時の分まで力走を見せたい。
外来S級では吉原恭佑が好調。前走の地元GIではしっかりと優出。試走も連日30を切るタイムをマークしておりエンジン好調。強気な攻めが今回も見られるハズ。
好調と言えば川口の加賀谷建明。今のエンジンに乗り替わってからは、ずっといい状態が続いている。冬場でスピードが生きる状況にもマッチしている。川口からは岩田裕臣もS級として参戦。近況の成績はイマイチだが、武器であるスタート力は不変。短ハンデ戦の方が力を出せそうだ。
山陽からのS級は丹村飛竜と角南一如。丹村は前走もここ飯塚で、準決は3着で優出ならなかったが、まあ悪い状態ではない。角南はこのところ1着が少ないが、後半追い込みタイプらしく2、3着には食い込むレースは多い。
A級では桜木公和が前走の地元GIIで優出。レース序盤で主導権を握れる展開になれば、インを封じ込んでの連対がある。竹谷隆もそのシリーズでは好調だった。準決は雪で中止になったが、他の4走は全て車券に絡めていた。
1級車に乗り替わり各地で活躍している33期勢は、木山優輝と落合巧が前走のそれぞれの地元で優勝している。どちらも最重ハンの30M前での競争だった。今回からハンデは更に重くなりそうだが、それを克服できるかどうかは見もの。吉松優輝も前走の川口で嬉しい初優出を決めた。これから波に乗って行くか。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-16(32期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕