地元浜松勢は総体的に状態が良い!
浜松オートは約3週間ぶりの開催。前回のGIスピード王決定戦は、山陽の松尾啓史が強烈な追い込みを見せて優勝。松尾はその後の伊勢崎GIIでも優勝していたが、今回の浜松開催には参加していない。今回は一般開催ながら好調なS級選手が多く、ハイレベルのレースが見られそうだ。
全国ランク1位の鈴木圭一郎は、前走の飯塚で優出し4着。優勝戦は鐘ヶ江将平の速攻の前に屈したが、4日間開催で初日から3連勝を挙げるなどエンジン面は充実。試走も上がりも良いタイムが出ているので、あとは乗り手に集中できる状態だ。特に被害でもなければ優勝候補筆頭に挙げられる。
鈴木圭と同じ飯塚の優勝戦に乗っていたのは早川清太郎。早川は優勝戦3着だったが、予選準決は鈴木圭と同じく3連勝で通過。準決では上がり3・351を叩き出すなどエンジン面は全く不安がない。今回は8号車でのレースが多くなると思われるが、的確な捌きで番手を上げていきそうだ。
2月20日の川口優勝戦に乗っていたのは三浦康平、佐藤貴也、浅田真吾、金子大輔の4人。優勝戦で一番成績が良かったのは三浦で準優勝。優勝戦は岡谷美由紀が早々と逃げに持ち込むハイスピードの展開だった。その流れに重ハン勢は苦しんでいたが、そこに付いて行けた三浦の車速はかなり良いと思われる。優勝戦は厳しい展開になった金子だが、そこまでは3連勝を決めていたので心配はない。佐藤と浅田にしても優勝戦まで進出できているのだから、全体的に状態はいい。特に佐藤は記念レース2つを含め、3連続優出中と安定感が出ている。
直前の伊勢崎GIIで優出したのは岩田行雄。優勝戦は4着だったが、シリーズ中は試走26や27を連発するなど、いつにない仕上がりを見せていた。こうなってくると乗り手の方も気合が増してくる。ハンデ戦が多くなる一般開催の今回なら、怒涛の追い込みを披露してくれそう。その伊勢崎GIIでは木村武之、伊藤信夫、青島正樹、笠木美孝らの浜松主力勢も悪くない動きを示していた。
今回、川口から唯一S級での参戦は佐藤裕二。前走の伊勢崎GIIでは2勝を挙げたものの、優勝戦には進出できなかった。ただし、エンジンが崩れているわけではなく、今回のような一般開催なら十分通用しそうな状況。
浜松の新人33期は、おおむね順調な成長を見せている。前走の川口で落合巧が2勝、花田一樹と金田悠伽が1勝を挙げている。交川陽子はまだ白星がないが、少しずつタイムは出るようになっているので初勝利が近くなっている。新人の1期前の32期勢は鈴木圭に目がいきがちだが、中村友和はスピード面では全国区になりつつあるし、鈴木宏和はスタートで全国屈指の技術を持っている。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-29(28期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-37(15期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕