ナンバー1を決める大会・SG日本選手権開幕!
第49回SG日本選手権が浜松オートで開催される。初日から最終日まで全レースで0メートルオープン戦。選手の実力が如実に表れ、総合戦力の高い選手が優勝する大会。各地区ごとに主力選手を挙げていく。
まずは開催地区である浜松。注目はなんと言っても鈴木圭一郎。前走の地元GIIでは、4日目以降の荒天で優勝戦まで進めなかったが、3日目の良走路では試走27、上がり359を叩き出すなど良走路のエンジンに関しては完調の域にある。重走路での不安点を露出してしまったが、元々、雨も苦手ではなく前回の失敗から何か対策を講じてくるハズ。優勝に最も近い選手だ。
他では、金子大輔に以前の輝きが戻りつつある。前走の川口でもしっかりと優勝戦まで進んでおり、近況は3着以上の結果が多い。特に良走路では連対率が高く、エンジンの安定度は要注。若手では中村友和がダークホース。スピードだけならS級一桁と相違ないモノを持っており、序盤の展開さえ作れれば大駆けを連発するかも。木村武之、佐藤貴也、伊藤信夫といった主力級もエンジンの仕上がり具合によってはチャンスが生まれる。
好調車が多いのは川口。ランクトップの永井大介は直前の地元開催で優勝。これで6節連続優出中で、その内、優勝が4回。今年の通算優勝回数は9にまで増え、昨年の不調が嘘のようだ。今回に向けての流れは最高で、鈴木圭に対抗する1番候補だ。ランク次位は中村雅人。今年はケガで休養期間が長かったこともあるが、ここまで優出5回、優勝は0と中村にしたら寂しい結果。それでもここ2節は優出しているように、少しずつだが調子を上げてきてる。最近は、良走路よりも重走路の方が好結果を出している。中村同様に、近況は連続優出している森且行も上昇気配。スタート行ければなんとかなる状態。冬場でスピード出てきた池田政和や加賀谷建明、山田達也あたりも期待したい。
伊勢崎地区は現在3強状態。高橋貢は今年8月にSGを制した後は優勝から遠ざかっている。しかし、成績はコンスタントにまとめており、再びSGの大舞台で躍動するか。早川清太郎は絶好調。前走の地元では良走路で優勝。準決の重走路もこなし、全天候型になっている。今回は0メートルオープンでスタートがカギになるが、以前よりは良くなっており、早川の場合は4番手までに出れれば勝負になる。現在の伊勢崎3番手は青山周平。今年はこれまで3Vとやや物足りないが、近況は成績がまとまっている。ほとんどのレースで車券に貢献しており、BOXで狙いやすい状態。伊勢崎は他にも新井恵匠、田中賢、吉原恭佑などが元気あり、上位勢を脅かす存在になり得る。
飯塚は近年、浦田信輔が長らくトップに君臨している。このところ以前の迫力が見られないが、安定感は変わらずある。大きな着を取る事は少なく、ある程度の成績で納まっている。飯塚で今、一番好調なのは荒尾聡。9月の落車で乗り換わった「デフジャム」号は2節走って結果が出なかったが、更に乗り換わった「デフジャムAK」号が大当たり。3日間開催を2節走って1着5本、2着1本とオール連対。この当たりエンジンを駆り、2度目のSG制覇へ向け意気揚々だ。田中茂も前走の地元は動き良かった。荒尾に敗れ準優勝だったが、試走27の上がり370と素晴らしいタイムをマークしている。他では、篠原睦、桝崎陽介、鐘ヶ江将平、岩見貴史らもマズマズ。
最後に山陽地区。ランクトップの人見剛志は、浜松GIIで落車してからは不調が続いている。エンジンさえ並になれば力を出せる選手なので、早めの立て直しを図りたいところ。前走で優出しているのは丹村飛竜、佐々木啓、角南一如。丹村は前走の伊勢崎で準優勝。3日間開催だったがオール連対だった。佐々木は、丹村が走ってた伊勢崎とは違う開催の伊勢崎4日間が前走。ここでは予選で2勝を上げ優出5着の結果。同じ優勝戦には角南も乗っていた。角南はここ数節でエンジン上向き、持ち味の追い込みが決まってきた。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕