ミッドナイト王者決定戦開幕!
今回のミッドナイト開催は、平成28年度の1年を通じて行われたミッドナイトレース8節の優勝者と準優勝者、計16人が集結しミッドナイト王者決定戦が行われる。それとは別に通常のミッドナイトレースもあり、最終日には2つ優勝戦が用意されている。
まずは王者決定戦から。S級は4人参戦予定。篠原睦、荒尾聡、丹村飛竜、岡部聡。4人ともおおむねエンジンは安定している。篠原はスタートの切れが良く、あっという間に先頭に立つことが多い。以前は不安視されていたレース後半のタレだが、近況はだいぶ解消されている印象がある。雨走路も、一時期ほどではないが、そつなくこなせるので急な天候の変化にも対応できる。荒尾もスタート力は健在。全国でも5本の指に入るほどのスタート巧者。雨走路では篠原以上の連対率を誇っており、全天候に対応できる。心配のタネはドドド。ここ最近はドドドに悩まされ、逃げ展開になってもペースが上がらないこともある。しかし、それを補って余りあるスタート力で展開を作っていくだろう。
丹村、岡部の師弟コンビも動きは上々。特に丹村は今年に入り活躍が目立っている。3月に川口でGIを初制覇するなど勢いに乗っている。スピード、捌きに加えてスタートもだいぶ良くなってきている。山陽のナンバー1として、恥じることのない走りを見せている。岡部もエンジンはマズマズの状態で推移している。整備力があり、常にエンジンを戦える状態にしておくのがうまい。
A級の王座決定戦組では渋沢憲司、藤波直也などが勢いある。爆発力ある松山茂靖や、独走でペース上がる緒方浩一なども上位争いに参加できそう。雨が降れば青木治親がインを突いて上位に浮上する。インファイターと言えば岩科鮮太だ。地元最終日に落車した重富大輔は、前走の山陽プレミアムカップで日に日に上昇。
通常のミッドナイトレースの方は、浜野淳が抜けた存在だが、出走予定だった地元のプレミアムカップを欠場したように、今回も出場は微妙。出てくればシリーズの核として奮迅するだろう。
エンジン安定してるのは越智尚寿。レース運びも堅実なモノがあり、後方からの展開になってもキッチリと進出してくるだろう。スピードがあるのは吉田祐也、小原望、牧瀬嘉葵など。ミッドナイトの時間帯なら走路温度もだいぶ下がるので、かなりのスピードが出そうだ。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-6(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
浜野 淳〔山陽 S-29(24期)〕
青木 治親〔川口 A-12(29期)〕
松山 茂靖〔浜松 A-11(26期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-18(30期)〕