今年最初のSGは全日本選抜!
今年のSG戦線を占う意味でも重要な意味を持つ全日本選抜オートレース。各地区から実力者が集結し、その技量を競い合う。どのようなシリーズが展開されていくのだろうか。
直近のSGは昨年末のスーパースター王座決定戦。ここでは青山周平が嬉しいSG初優勝を決めている。青山はその後の、今年初めてのGIとなる開設記念レースも制している。それも開催場所が今回と同じ飯塚。青山にとって飯塚は印象の良いレース場になっていることだろう。スーパースターに続いて、SG連続優勝もかかっている。
地元・飯塚勢は前節の4日間シリーズが、降雪のため2日間開催中止になった上、残りの2日間も重走路でのレースだったため、エンジンの評価が難しい状況。それでも、総大将の浦田信輔を中心に外来勢を迎え撃つ態勢はできている。飯塚でランク2位の荒尾聡は前走の船橋GIIで優出。リズム的には悪くない。浦田も同じシリーズに参戦していたが、良走路での動きは問題なかった。他では田中茂、篠原睦の両者も近況の動きはマズマズ。エンジン急上昇は東小野正道。前走の地元開催で優勝している。優勝戦は重走路だったとは言え、一時期は全く活躍できていなかった。その時のことを考えれば、だいぶ上向いてきたとみていい。
1月末の船橋GIIで改めて存在感を示したのは高橋貢。シリーズ中の不安定な天候でのレースをそつなくこなし、優勝戦に進出すると、優勝戦では最後方から堅実な攻めを見せての優勝。レース運びの巧さを再確認させられた一戦だった。今回によい形で臨めている。
その船橋GIIでは地元・船橋勢の優出はたったの2名。鈴木一馬は今回不参加で、西原智昭は参戦する。その西原は準決の不安定走路に助けられての優出で、良走路に関しては不安を残していた。逆に、中村雅人、青山周平、鈴木圭一郎などの主力は良走路では力強い動きを見せていた。ちなみに永井大介は身体故障のため、今回は不参加となっている。
浜松勢も注目の地区。全国ランクトップ10に3選手が入っているように、近年ではSGで浜松勢の活躍が目立つ。全国ランク1位の金子大輔は今年に入り好調を維持。前走の船橋GIIでは準決3着で優出はならなかったが、仕上がり切らないエンジンでも好走を見せていた。エンジンがしっかり仕上がれば、SGでの優出は確定したようなもの。木村武之はSG戦線で常に上位争いを演じられる底力の持ち主。大舞台になれば必ずエンジン仕上げてくる。佐藤貴也も最近は、以前の果敢さが戻ってきている。今はエンジン的にも中の上を保てている。
川口勢は、今年に入り早くも2Vを決めている佐藤裕二、レース後半になって威力を増す山田達也、試走タイムが出ているようにエンジン自体は好調な森且行、短ハンデ戦での活躍が期待できる益春菜あたりに注目。
伊勢崎勢は高橋貢の他では、前走の地元4日間開催で1着を3本重ね、優勝戦も2着だった早川清太郎や、近年は記念の舞台でも通用している田村治郎などが楽しみな存在。
山陽勢はタレント豊富。これといって乗り手に死角が見当たらないオールラウンダーの岩崎亮一は、前走の船橋GIIでの成績がやや不安だが、エンジンが当地に折り合えば問題ない。同じくオールラウンダーの佐々木啓は、エンジンの方も好調を保持。走り堅実な岡部聡も上位争いまで進出してきそうだし、レース展開の読みが巧い松尾啓史も車券的に期待できる。また、昨年に完全復活を遂げた浜野淳も、準決や優勝戦に進んでくるようなら万全の状態でレースに臨んでこれよう。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-4(26期)〕
青山 周平〔船橋 S-6(31期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-8(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕