青山周平が記念連続Vへ!
準決は良走路で行なわれたが、予選3日間中2日間は重走路だったため、エンジン力の参考になるレースは実質2つ。準決の動きが大いに参考になる。
強い勝ち方としたのは金子大輔と木村武之。スタートで好展開を作ったと言うよりは、道中の捌きアシが良かった。優勝戦で2周増えることを考えると、これらは強みになると言える。対して、青山周平、伊藤信夫などは早い段階で逃げに持ち込めたのが勝因。2周増えるのが好材料になるかは疑問。5枠から外の岡部聡、前田淳、新井恵匠、田村治郎は序盤の展開は厳しく、上位争いまで行けるかどうか。
しかし、当ブログでの本命には青山を推す。スタート先行は十分。独走は、少し前までレース後半のペースダウンが気になっていたが、前節の地元GIIの優勝戦で逃げ切っている。優勝戦で8周回になっても大丈夫だろう。相手は金子と木村。スタートで先行できなくても、道中で巻き返していける機力がある。青山が思ったよりペース上がらない、もしくはワンミスするようなら、隙を突いて浮上してくる可能性がある。また、6枠と厳しい位置に置かれた前田だが、スタート決まってしまうとインコースを外さず逃げ粘りもありそう。
伊藤もここで復活の狼煙を上げたいところ。本来スピードレースは得意。エンジンが仕上がり切ってないのは気がかりだが、整備で上積みができると快速を披露するかも。岡部もスタートで遅れなければ、道中でイン潜り込んで行けるか。地元開催なので気合は入っているハズ。田村と新井の30期コンビもエンジン自体は悪くない。枠的に苦戦が想定されるが、存在感は示したいところ。
◎青山周平
○金子大輔
△木村武之
△前田淳
▲伊藤信夫
SSへの切符を賭け、バトル激化!
年末のスーパースター王座決定戦に出場するためには、SGで優勝するか、スーパースター戦ポイントを貯めるかのどちらかしかない。SGの優勝戦に乗れば、その着順に応じてポイントが得られる。また、今回のプレミアムカップでも、優勝者には10ポイント、準優勝者には5ポイント、優勝戦3着の選手には3ポイント加算される。スーパースター出場を視野に入れている選手は、ここでポイントを稼いでおきたい。
優勝戦に顔を出してきそうな選手を地区別に挙げていく。
まずは開催地区である山陽から。最も状態が良いのは浜野淳。前走の船橋GIIでは準優勝だった。優勝戦では前を走る青山周平を仕掛けるくらいの動きがあったので、今回も期待できる。前走で優出したのは岩崎亮一と岡部聡。岩崎は地元開催だったので、セッティング的にアドバンテージがある。岡部は川口で優出。レース場に関係なくエンジンは安定してる。前走で優出はしていないが、佐々木啓はこのところ攻めに積極さが出ている。松尾啓史もやや良化の気配が窺える。
次に、現在最強地区の船橋。勢いが良いのは青山周平。前走の地元GIIで、今年初の記念優勝を遂げた。1級車乗り替わりの頃の勢いではないが、だいぶ動きが戻ってきている。ナンバー1の中村雅人も悪くはない。地元GIIの優勝戦こそイマイチだったが、攻撃力の高い走りは変わってない。永井大介にしても状態は上々。新型タイヤになってからやや成績が振るわなかったが、セッティングが見つかってきたのか本来の姿を取り戻しつつある。新井恵匠も地元GIIの優勝戦に乗った。まだまだ成長の余地があるだけに、楽しみな選手の一人だ。また、A級ではあるが鈴木圭一郎にも注目。元々、スピードには定評があったし、大舞台での経験も積んできている。いつ、記念で優勝してもおかしくない逸材だ。
選手の層が厚い飯塚。大将格・浦田信輔は今日も好調。浜松のGI優勝戦で珍しく反則してしまったが、その後の船橋GIIでは動揺を見せずしっかり優出。優勝戦でも外めの枠から好スタートを決めた。エンジンも高い位置で安定している。荒尾聡が直前の地元開催で優出し3着。本来の切れ味が戻ってきてる。その優勝戦に乗っていたのは岩見貴史、永冨高志、竹谷隆。岩見は速攻型、永冨は混戦型、竹谷はスピード型に分類できる。篠原睦、田中茂、久門徹の26期勢もエンジン的には戦える状態にある。
少数精鋭の伊勢崎。長年王者に君臨している高橋貢は、前走の地元開催で優出し4着。全盛期ほどの迫力はないが、まだまだ第一線で通用する技術の持ち主。苦手なレース場がないのも強み。早川清太郎は地元開催で完全優勝を決めると、その後は船橋のGIIに参戦。ここではエンジン合わせきれずイマイチだったが、セットさえ合えば動くエンジンなので、山陽走路に合わせられるかがカギ。田村治郎は大駆けがあるタイプ。試走タイムが出た時は狙いたい。
近年、盛り上がりを見せているのが浜松。ランクトップは金子大輔で、前走は船橋GIIで優出。このシリーズではなかなか納得いくエンジンができず、整備を繰り返していた。向上心の高い選手だ。もちろんレースでも、展開が良く見えていて自在性に長けている。同期の佐藤貴也は、金子に負けじと成長を続けている。前走の飯塚ではイマイチだったが、その前の地元では見事優勝。ここ1から2年で急成長している。木村武之もエンジンは良い。前走の地元開催では優勝戦まで進み3着。
最後に川口。ランクトップの佐藤裕二は、前走の船橋GIIではマズマズの成績。武器のスタートが切れており、混戦でも割っていける強さがある。エンジンも悪くはない。仕上がりが良いのは大木光。前走の地元開催では準優勝。インからインの小さいコース取りながら、スピードに乗って走れている。他で怖いのは、当地との相性が良い森且行。今年に入り、記念での活躍が目立つ若井友和あたり。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔船橋 S-1(28期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕※高橋選手は欠場となりました
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
青山 周平〔船橋 S-5(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
浜野 淳〔山陽 S-10(24期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕
好調者は不在で優勝争いは激化!
この開催の直後にプレミアムカップがある関係で、S級選手は不在。更に、A級も上位がいない開催。実力が飛び抜けた選手はいないので、誰が優勝してもおかしくない。各地区ごとに注目の選手を何人かずつ挙げていく。
まずは開催地区である浜松から。ランクトップは浅田真吾だが、エンジン自体はあまり良くない。持ち味の速攻が決まるように立て直して行きたいところ。須賀学もエンジン的には一息か。ただし、レースの経験は豊富なので、様々な局面を打開できる腕がある。エンジン的には西川頼臣が良い。課題のスタートさえ並にこなせば、十分戦える状態にある。若手で言えば中村友和、鈴木宏和が快速ぶりを発揮している。同期の岡谷美由紀も、前節は準優勝するなど成長が著しい。ハンデの変動には注意を払いたい。
次に船橋。ランクトップは黒岩明。前走の地元GIIでは、連日よい展開を作っていた。エンジンがもう少し仕上がれば勝ちきれたレースも多い。格上の存在となるのは早船歩。前走は伊勢崎の一般開催で優出している。スピード的には今回出場する選手の中でも上位級。同じく伊勢崎で優出したのが清水雄平。5日間のシリーズでオール3着以内。優勝戦も準優勝だったので本人にはかなりの自信になるだろう。
川口のランクトップは深谷輝だが近況はイマイチ。むしろ君和田裕二の方が状態は良い。車速に乗った走りができている。他では良走路限定だが、吉田祐也がスタートの切れ、道中の走り共に良い。また、篠崎実も元気一杯の走りを見せている。混戦になればなるほど威力を増すタイプだ。
伊勢崎は伊藤正司。エンジンが並になれば、重厚感ある突っ込みが見られる。厳しい展開でも突破していく力がある。エンジンの状態としては清水卓、栗原俊介が上。清水は前走の川口で2着を3本重ね優出。栗原は地元5日間開催で優出し6着。しばらく軽いスランプに入っていたが、ここから巻き返して行きたい。
飯塚はスピードタイプが豊富。ランクトップの重富大輔は前走の川口で優出。優勝戦は反則してしまったが、エンジンは良さそうだった。ここ何節かで活躍を見せている中尾貴志も期待できるし、その師匠・有吉辰也も復活の狼煙を上げつつある。また、スタートを含め序盤は不安な井村淳一だが、道中の伸びは悪くない。最も若い期の佐藤裕児も、そのスピード能力を見せ付けている。
最後に山陽は、岡本博幸が安定感ある走りを見せている。ハンデ位置もだいたいはいいので、早めに抜け出して行きそう。若手の丸山智史は緩やかだが、着実に技術を身に付けている。スタートもだいぶ良くなった。池田康範は素早いスタートからの速攻がある。B級ではあるが、磯部真樹は走路が熱くなるこの時期に毎年活躍している。
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主な出場予定選手
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浅田 真吾〔浜松 A-59(27期)〕
須賀 学〔浜松 A-84(19期)〕
西川 頼臣〔浜松 A-98(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 A-57(27期)〕
黒岩 明〔船橋 A-58(26期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-63(20期)〕
深谷 輝〔川口 A-65(26期)〕
中野 政則〔山陽 A-122(27期)〕
A級・B級対抗戦!
今節出場する選手はA級とB級のみ。A級の中でも上位の選手は不在で、全選手の力関係は拮抗している。初日はB級選手が0ハンに4人、A級選手が20Mに4人置かれてのレース。さながら対抗戦の様相を呈している。A級とB級に分けて、注目選手を挙げていく。
まずはA級から。突き抜けてエンジンが仕上がっている選手はいない。そこで走りの特徴別に、気になる選手を紹介。地元のランク筆頭は中畠哲也。走りの特徴としてはスタートが早く、コース取りが変則なので抜かれづらいし、周りの選手はやりづらい。同タイプの選手として、飯塚の安藤定実がいる。こちらはコース取りが変則な上、走りが積極的なので、後ろの選手に抜かれても逆転を狙っていく時もある。ガッツのある選手だ。更に、ガッツある選手としては山陽の石橋大もいる。こちらは果敢すぎるあまり、前走の船橋で落車してしまった。整備はしっかりしてあるので、エンジンの方は問題ない。
捌きがしっかりしているのは藤本剛や小林晃、岩永清文。道中は、前を走る人のナカを迷いなく攻めて行ける。ただし、この3人はスタートが甘いので、序盤を凌ぎ切れるかどうかは大きなカギになる。同じレースで走る他の選手との兼ね合いを見て、取り捨てを決めたい。一発があるタイプとしては近藤裕保、岡本信一が挙げられる。人気薄の時なら特に狙ってみたい選手だ。試走タイムに関わらず、レースでは良い走りを見せるタイプとしては亀井政和、米里信秀、宮地朗あたり。こちらも人気薄の時に狙いたい。単純なスピード力なら丹村司か。
B級で好調なのは戸塚茂と矢野正剛。共に、前走の山陽で優出している。戸塚はその前の節からエンジン上昇し、1着が多くなった。矢野は一時期よりハンデが軽くなり、レース展開が有利になった。しかし、それだけでは優出はできないので、エンジンが良くなってるのも間違いない。2月に新型タイヤが導入されてから、常に不安だったドドドが解消してきているのは阿久津正夫。成績がだいぶ良くなっている。武器のスタートも切れ味は健在。好展開を作れそうだ。
単純なスピード力は小田雄一朗と青嶋裕治。どちらもスタートが不安定な面あるが、ツボにはまると大駆けがあるタイプ。鈴木啓示にも同じような事が言える。スタート力があって、イン粘り込むのは伊藤幸人と竹島繁夫。混戦になればなるほど持ち味を出せる。上村敏明も乱戦は得意で、競り合いに強い面がある。
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主な出場予定選手
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中畠 哲也〔伊勢崎 A-183(21期)〕
亀井 政和〔伊勢崎 A-198(28期)〕
笠原 三義〔伊勢崎 A-205(24期)〕
橋本 優一〔浜松 A-192(21期)〕
岩佐 常義〔船橋 A-197(10期)〕
田中 泰彦〔山陽 A-212(19期)〕
丹村 司〔飯塚 A-225(29期)〕
島田 健一〔川口 A-249(20期)〕
絶好調・佐藤貴也を地元勢が迎え撃つ!
今回出場予定のS級選手は10人。この中で最も状態が良いのは浜松の佐藤貴也。地元は大将格の浦田信輔を欠いている。残された選手で地元の牙城を守ることになる。果たして守りきれるか、それとも外来勢の猛攻を浴びるか。
佐藤貴也は前走の地元開催で優勝。ハンデ構成的に好位置だったが、それを見事に活かし切った。エンジンの仕上がりは良いし、乗り手のリズムも良い。一度、波に乗ると好調を持続させるタイプで、今節も優勝候補に挙げられる。対する地元勢は篠原睦がランク筆頭。前走の山陽では準決5着で優出を逃したが、それ以外のレースは全て1着。全体的にはエンジン崩れていない。得意の速攻も冴えているので、浦田の代わりにリーダーとして存在感を示せそうだ。弟分の荒尾聡は前走の浜松で優出。しかし、その優勝戦で反則を取られてしまった。エンジン的にはマズマズの状態にあるが、この反則により攻撃の果敢さが失われてしまうかどうかが心配。それでもここ一番での勝負強さは健在。岩見貴史は、前走の山陽では準決で3着。最終日も6着ではあったが、仕上がりとしては並のチョイ上はあるか。永冨高志や東小野正道らも一般開催なら戦える動きがある。竹谷隆はやや下降気味。整備で立て直したい。
佐藤以外の外来S級は、笠木美孝、佐々木啓、松尾啓史の3人。笠木は一時期のスランプからはだいぶ回復している。武器のスタートや、インからインの攻めが決まってきている。佐々木も、前走の地元でしっかり優出。ここ何節も安定感が光っている。どこのレース場に行っても、過去のデータからエンジンを合わせてくる技術がある。松尾啓史は前走が浜松GIだったが、仕上がりを欠いていた。ここ最近は本来の動きを出せていない。玄人を唸らせる捌きを早く取り戻してもらいたい。
S級以外では、田中正樹に注目。前走の川口一般開催で完全優勝を決めてきた。このときは最重ハンの20M前という恵まれたハンデ位置だったのもあるが、そのチャンスをしっかりとモノにしたのは確かな走力のなせる業。今回からはハンデが重くなることが想定されるが、この勢いのまま大暴れの可能性も十分ある。他では、S級と同等の実力がある浅香潤や、近況は大きな舞台でも活躍できている渋沢憲司にも注目したい。船橋の小林悠樹もここ何節かはエンジンが安定している。持ち味である速攻決めてくるか。
注目の32期は、益春菜、吉原恭佑、高宗良次、中山光、高木健太郎、小栗勝太らが参戦。状態が良いのは益。前走の地元開催でも優出していた。スタート、捌き、スピードと更に磨きがかかっている。ここにきて急上昇しているのは高木。だいぶ良い走りができるようになってきている。中山や小栗にしても、逃げの展開なら狙っていけるし、地元の高宗もスピードには定評がある。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-29(17期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-35(22期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-22(26期)〕