好調の若井友和が平チャンを制す!
平成チャンピオンカップの優勝戦は、前日の天気予報通り雨になった。山陽の雨走路、先に通りたいコースを通ったものが有利になると言われているが、はてさて今回はどうなったか。
単独0ハンの竹中は戦前の予想通り厳しい戦いになった。自分のリズムを掴む前に後続にやられてしまった。岩田、岩見が迷いなく襲い掛かって主導権争いに参加。しかし、序盤の競り合いを制したのは若井だった。好枠を活かして好位置に付けた。そこからは間髪置かない攻め。早めに先頭に立てた。残りの5、6周は同期の岩崎亮一や、岩見が競りかけられていたが、それらを突っぱね1着ゴール。
最近の若井には勝利に対する貪欲さが感じられる。ここ最近の記念レースでの成績が証明している。川口のナンバー1は採点する時期によって代わる代わる変動する。それは同地区で切磋琢磨されている結果なのだから当然とも言える結果だが、圧倒的エースがいてもおかしくない。若井にはその素質があるだけに、今後期待したい選手の一人に挙げられる。
絶好調な選手は不在で、誰にでもチャンスが!
今回参戦するS級選手はわずか5人。ほとんどがA級選手で構成されている。S級選手の中で、特にエンジン状態が良い車はなく、A級選手の優勝も十分ありそう。
S級選手の近況から。川口のS級選手は、みんな前走が地元のGII。佐藤裕二だけしか準決に乗れていなかった。と言うのも、このシリーズの時の天候が不順で、寒い日もあれば暑い日もあり、また雨が降った日もあった。その天候の変化に合わせ切れなかった選手が多かったのだ。佐藤は良走路ならマズマズの動きをしていた。今回も天気が良ければ活躍が見込まれる。森且行は近況、成績が安定しない。この時期なら試走33は欲しいところだ。この数字を一つの目安にしてもらいたい。加賀谷建明は、走路温度が上がってくるこの時期は課題の一つ。食い付く走路が得意だからだ。青木治親も近況は動きイマイチ。本来の走りを取り戻してもらいたい。外来で一人だけのS級は浜松の伊藤信夫。前走の地元開催では、準決が重走路になり優出はできなかった。しかし、その前の伊勢崎では完全Vを決めている。良走路になれば、持ち味を出せるハズだ。
A級の中では、浜松の斎藤正悟と浅田真吾が前走の地元開催で優出しており勢いがある。どちらもスタート巧者で速攻を得意とする。速攻が決まりやすそうな位置に入った場合は狙ってみたい。飯塚の高林亮も地元開催で優出しての参戦。ハンデが最重ハンの10M前になったことも好成績の要因だ。もちろんエンジンの方も悪くない。
優勝争いとはまた別に、松尾隆広と田島敏徳はスタートにやや課題を残しているが、後ろのハンデの人に食われなければ好走できるエンジン状態にある。岡本信一は常に一発がある選手なので注意したい。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕
森 且行〔川口 S-19(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-27(27期)〕
青木 治親〔川口 S-42(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-31(24期)〕
斎藤 撤二〔川口 A-1(25期)〕
秋田 貴弘〔川口 A-27(23期)〕
影山 伸〔川口 A-46(22期)〕