火花を散らすナイター優勝戦!
今年初の記念ナイターのファイナリスト8人が出揃った。最重ハンの選手が6人、その10M前の選手が2人。GⅡらしいメンバー構成になった。優勝戦を占うべく準決の内容を簡単に振り返る。
9R...0ハンから金山周平が逃げ態勢を作ったが、10線最内から枠ナリスタートを切った滝下隼平が山崎進や戸塚尚起を捌き、金山をも捕える。佐藤貴也は中団の混戦を捌き、厳しい展開を克服。そして、最終回バックストレッチで金山を捕えて優出。
10R...1回目のスタートで久門徹がフライング。再発走となった。0ハンからは伊藤正司が出たかに見えたが、1~2コーナーで鐘ヶ江将平が捲って逃げ切る。白次義孝が新井淳を差し返すがややハラみ気味で、試走一番時計の池田政和がまとめて捌いて2着へ。
11R...カマシを決めた鈴木一馬がそのまま押し切った。仲田恵一朗が塚越を差し、鈴木に迫ったが、滑ったところを佐々木啓が見逃さず入って行った。人気の金子大輔は伸びを欠いて、優出はならなかった。
12R...1回目のスタートで平塚雅樹がフライング。2回目も平塚が良い飛び出しを見せたが、10線から好スタートを決めた高橋貢が速攻を決める。2番人気の前田淳も早々と浮上して、高橋のインを狙うそぶりを見せたが、ブレて入りきれず。高橋が振り切って1着。エンジンは前田の方が強めだった。
今回の優勝戦では準決のハンデ位置のまま構成され、オープン戦にはならなかった。となると、0ハン両者がどこまで逃げるかが一つの焦点になる。共にスピード派のレーサーではあると思うが、独走力で言えば鐘ヶ江の方がやや上か。しかし、スタート力で言えば鈴木の方が上と見るので、鐘ヶ江は展開が厳しくなりそう。鈴木にしてみても、10線勢を振り切るスピードがあるかと言うと疑問が残る。8周戦が初めてというのも不安要素ではある。
当ブログでの本命には前田を推す。準決では、先行する高橋を差し返せそうな機力があったし、10線のこのメンバーの中で内から2番目というのはいかにも魅力的だ。おそらく内枠の滝下より先行してスタート切るものと思われる。早い段階で0ハンを交わし、大きなリードを作って、10線外枠勢を振り切るとみた。
相手は高橋。10線大外と位置は厳しいが、今節はスタートが切れている。内枠勢を何車か包んで出る可能性大。エンジンも悪くはないし、地元開催ということを加味すると、優勝候補に挙げても全くおかしくない。
車の動きが良さそうなのは池田。今節はオール連対。成績だけでなくそのレース内容も、以前の迫力が戻っているかの印象を受ける。前を走る車を抜く時の動きに余裕が感じられる。ハンデ位置的には楽ではないが、元々得意な食いつく走路(ナイターや冬場)で存在感を見せ付けるか。
今節、安定感があるのは佐々木。準決でも、試走気配が良かった金子が動けなかったレースで、佐々木は着実に車を前に進めていた。今節はスタートの切れがややイマイチな感はあるが、優勝戦で本来のスタートが戻れば上位争いに食い込める。
最後に、大駆けに注意したいのが滝下。課題であるスタートを準決ではしっかり決めた。元々、スピードには定評があるので、スタートさえこなしてしまえば金星の可能性がある。
◎前田淳
○高橋貢
△池田政和
△佐々木啓
▲滝下隼平