A級とB級に分かれてダブルトーナメント戦開幕!
今節は直後にSG日本選手権がある関係でS級選手は不在。A級選手48人、B級選手48人が別々の勝ち上がり方式により進出し、優勝戦が2つ行われる。楽しみも2倍だ。
まずはA級戦から今節出場する中で、各地区のランク最上位の選手の近況を追ってみる。
地元となる川口は佐藤摩弥が同地区でランク最上位。最近の成績はと言うと、日によって良かったり悪かったりとやや波がある。しかし、ずっと悪いわけではないので、何かキッカケを掴めれば成績も安定してくると思われる。課題と思われてたハンデを背負ったときの走りも、日に日に良くなっており着実な成長が窺える。
次に船橋地区。ランク最上位は武藤博臣。S級不在の開催にSG覇者が参戦するのだから、当然注目は集まる。近況のエンジンはあまり良いとは言えないが、圧倒的な実績を誇っているので人気に推されると思われる。
伊勢崎からは北渡瀬充。近況はエンジンが上向き。スピード的には、今節参戦する選手の中でも5本の指には入るだろう。スタートも悪くないので一気の抜け出しからすぐさま独走状態に入るか。
浜松では渡邊篤が最上位。前走は地元のGⅠ秋のスピード王で、後半2日間は状態上向いていた。デビュー前から評判が高かった同選手は、1級車に乗ってからも確実に力を付けてきている。
飯塚は鐘ヶ江将平。前述の渡邊と同期で、スピードにはかなりの素質が窺える。エンジン状態が安定してくれば、豪快な捲りで追い込んで行きそうだ。
山陽からは人見剛志。前走は伊勢崎開催で3着、1着、1着で優出し、雨の優勝戦では7着だった。重走路はやや苦手としているが、晴れに関してはエンジン好調。更に、今回参戦する選手の中で、人を捌く腕はおそらくナンバー1。最近のエンジン状態を今回も出せれば、優勝に最も近い存在なのではないかと思っている。
地区に関係なく、他に注目のA級選手は、近況乗れてる感がある山田徹(川口)。地元でエンジン絶好調だった今田真輔(浜松)。今開催の中では上位級の越智尚寿(飯塚)もエンジン状態はマズマズ良い。同じく飯塚の片岡賢児も直線の伸びが良い。
続いてB級戦の考察。
優勝候補筆頭はなんと言っても田中賢(伊勢崎)。ちょっと前まではS級選手として走っていたが、採点方法の基準により今期はB級選手として斡旋。底力が圧倒的に違うのに加えて、近況はエンジンも好調。よほどの事がない限り優勝できるのではないかと思われる。2番手に挙げられるのは、船橋の平塚雅樹。こちらも採点方法の基準により今期はB級となったが、実力的にはA級並み。近況はエンジンがあまり良くないが、B級だけの戦いとなれば十分通用する。この2人がB級戦を引っ張って行く存在になりそう。
他にB級戦で注目は、スピードある高石光将(川口)、かつては船橋四天王の一人に挙げられた阿久津正夫(船橋)、ツボに入ったときの独走力に定評がある渡辺京二(伊勢崎)と小田雄一朗(伊勢崎)、近況はエンジン状態上向きの水口寿治(飯塚)、試走タイムが出なくても粘り強い走りで高配当を提供する篠原俊治(山陽)あたりか。
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主な出場予定選手
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佐藤 摩弥〔川口 A-49(31期)〕
柴山 信行〔川口 A-68(19期)〕
石井 大志〔川口 A-70(24期)〕
武藤 博臣〔船橋 A-50(28期)〕
北渡瀬 充〔伊勢崎 A-51(25期)〕
渡邊 篤〔浜松 A-4(31期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-31(31期)〕
人見 剛志〔山陽 A-61(28期)〕