平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります! *16日(日)水沢 第10R『留守杯日高賞』 1600m 17:45発走*
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第4戦。
5年連続で他地区の馬が勝利していて、今年も遠征馬が優勢と見ます。
本命にしたのは船橋からの遠征馬ラピスアダマンス。
ここまで4戦すべて船橋で走って3勝を挙げています。
唯一負けたのは2走前。昨年8月からの長期休養明けでマイナス22キロという状態でした。
マイルでの戦いでしたが、距離うんぬんではなく休み明けだったことが大きかったと思います。
叩き2戦目の前走アネモネ特別は、2番手から直線抜け出す王道の競馬で強い内容でした。
今回は初めての遠征、初めての左回りと初ものづくしではありますが、レースセンスの高い馬で、遠征経験豊富な和田譲治騎手騎乗ですから、上手くこなしてくれるのではないでしょうか。
対抗は同じく船橋のフークエンジェル。
浦和の桜花賞ではロスなく立ち回って、直線外に出すとよく伸びて3着。
メイドイットマムの決め手が鮮やかでしたが、この馬の末脚も見どころがありました。
先行有利の水沢ではありますが、前に行く馬が揃っている分、流れ次第では末脚が活きる展開になる可能性もありそうです。
今回は兵庫の廣瀬航騎手が鞍上。
管理する米谷康秀調教師とは地方競馬教養センター時代の同期という絆がありますから、ここで同期制覇ということになればドラマですね。
地元のトップジョッキー山本聡哉騎手を配して来たのがワイズゴールド。
浦和の桜花賞では先行馬に厳しい流れの中、2番手から踏ん張っての4着。
この馬も軽視できません。
この3頭が強いと思っていますが、一角崩しがあるならば、川崎からの遠征馬キャッツライズの自在性、地元岩手のダレカノカゼノアトの流れ込みに注目しています。
◎8、ラピスアダマンス
○3、フークエンジェル
▲5、ワイズゴールド
△6、キャッツライズ
△10、ダレカノカゼノアト

*9日(日)水沢 第12R『第48回赤松杯』 1600m 18:05発走*
今シーズンの岩手古馬戦線最初の重賞である赤松杯。
ここは桐花賞で熱い2頭のマッチレースを演じたノーブルサターンとヴァケーションが中心でしょう。
桐花賞ではどちらも一歩も引かず、3コーナーから馬体を併せた追い比べを僅差でノーブルサターンが制しました。
これで岩手移籍後重賞2連勝。
ヴァケーションに手こずったとはいえ、この馬のロングスパートは健在ですから、休み明けでも3連勝を期待しています。
対抗はヴァケーション。
桐花賞は負けて強しのレースで、もっと早くに抜かれるかと思いきや、本当にしぶとく粘ってくれました。
昨年の赤松杯は惜しくも2着でしたが、長期休養明けでもしっかりと結果を出しました。
今年は昨年よりも短い休養期間ですし、またノーブルサターンとの接戦を見せてくれるのではないでしょうか。
この2頭は実績的にも上位だと思いますが、怖い存在なのが移籍初戦を圧勝したグローリーグローリです。
JRA3勝クラスを勝ってオープン入りを果たした実力馬で、障害でも1勝を挙げています。
前走の勝ちっぷりを見ると、重賞でいきなり好勝負しても不思議はありません。
クロールキックは初の古馬対戦だった桐花賞では9着に負けてしまいましたが、臨戦過程を振り返ると、状態的な部分も大きかったと思います。
休み明けの前走で早め先頭から押し切るレースを展開、久しぶりの勝利を挙げました。
昨年、スプリングカップを勝った時点で、岩手の三冠戦線の中心になるだろうと感じた実力の持ち主ですから、4歳を迎えてさらなる飛躍を期待します。
◎6、ノーブルサターン
○1、ヴァケーション
▲2、グローリーグローリ
△4、クロールキック

*6日(木)園田 第10R『菊水賞』 1700m 16:15発走*
ここは園田ジュニアカップの再現でスマイルミーシャVSベラジオソノダラブと考えます。
スマイルミーシャはデビューから無傷の4連勝中。
園田ジュニアカップでは加速する時の脚が一頭際立っていて、先に動いていたベラジオソノダラブを一気に捉えると、追い比べでも引かずに僅差で勝利。
レースが上手で、勝負所での加速力が素晴らしい馬。
今回は休み明けですが、さらに成長した姿を見せてくれるのではないでしょうか。
ベラジオソノダラブは1700mでまだ勝ち星がない、という部分はありますが、距離が問題なのではないように感じます。
園田ジュニアカップではスマイルミーシャに先着を許したものの、一気に抜かれてからも怯まず追い比べに持ち込みました。
休み明けの兵庫ユースカップは早め先頭の強気な競馬で快勝しましたし、一度使った効果も大きいと思います。
展開としては外目の枠に入ったベラジオソノダラブの方が前にいるのでは。
ポイントはスマイルミーシャがどこで動くか。休み明けで一気に動けるのか、というところでしょう。
この2頭は強いですが、割って入る可能性があるのはニシケンボブ。
門別で4勝を挙げて、早くから頭角を現しました。
笠松のゴールドジュニアを圧勝後、兵庫ユースカップでベラジオソノダラブに離されましたが、距離が1700mになるのはプラス材料でしょう。
休み明けを快勝したヒメツルイチモンジはデビュー戦以外中距離を使っていますから、この距離の重賞でどこまで戦えるか楽しみな存在です。
ビキニボーイは中央時代に中距離経験豊富。上位争いに絡んでも不思議はありません。
◎3、スマイルミーシャ
○9、ベラジオソノダラブ
▲1、ニシケンボブ
△5、ヒメツルイチモンジ
△6、ビキニボーイ

*30日(木)名古屋 第11R『若草賞土古記念』 1500m 17:00発走*
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第2戦。
今年から旧競馬場があった土古(どんこ)も名称に加わり、若草賞土古記念となりました。
ここは抜けた馬不在の混戦模様と見ています。
注目したのは船橋からの遠征馬ポーチュラカ。
前走は1番人気で5着に負けてしまったのですが、船橋のタフな馬場で、逃げて最後の最後は抜かれたものの、内容は悪くなかったと思います。
今回は他にも逃げたい馬が複数いるので、スタートからの先行争いがカギにはなりますが、逃げなくても競馬は出来る馬。
鞍上は東海の帝王・岡部誠騎手ですし、ここで重賞初制覇もあると思います。
対抗は兵庫のサラキャサリン。
前走は逃げて強い競馬をして見せました。人馬ともに初重賞制覇を果たし、自信にも繋がっているのではないでしょうか。
門別でデビューした時から10戦すべてで馬券圏内に来ている堅実派ですから、初めての名古屋でも自分の競馬をしてくれるのでは。
ただやはりこの馬も先行争いがカギ。
前走で逃げている馬が6頭もいるんですよね。
あまりに前がやり合うような展開になった場合、末脚のしっかりした馬の台頭もありそうで、地元で堅実に頑張っているトリマゴクイーンにも期待しています。
浦和からの遠征馬キューティロメラ、大外枠に入った兵庫のエイシンレゲンダ、前走強い勝ち方だった地元のティーズブライトまで。
◎3、ポーチュラカ
○4、サラキャサリン
▲6、トリマゴクイーン
△9、キューティロメラ
△12、エイシンレゲンダ
△5、ティーズブライト

*20日(月)帯広 第11R『ばんえい記念』 19:25発走*
今年こそ!メムロボブサップが初制覇することを期待しています。
初挑戦だった昨年は2着。
今シーズンは旭川記念とばんえいグランプリを勝ち、その後重賞での勝ち星はないのですが、常に重い重量を曳いて上位争いしていますから、1トンとはいえ同じ重量になるというのは、この馬にとっては大きいです。
対抗はメジロゴーリキ。昨年は見事なばんえい記念制覇でしたし、今シーズンになってからも、決して得意とは言えない条件だったドリームエイジカップを勝ち、チャンピオンカップでは接戦を制しました。
メムロボブサップの隣の枠に入ったので、ゴール前に2頭が並んで競い合う姿を想像しています。
アオノブラックは高重量戦の帯広記念を初制覇。
同世代のライバルであるメムロボブサップとともに、今やばんえい競馬をけん引する存在です。
チャンピオンカップでは大敗してしまいましたが、大一番での巻き返しに期待しています。
高重量戦に強いキタノユウジロウにも注目。
昨年は帯広記念を勝ち、いざばんえい記念!と気合が入りましたが、残念ながら競走除外...。
これが引退レースとなるそうですから、ぜひ力を出し切って欲しいです。
好調が続くコマサンブラック、実力馬ミノルシャープまで。
◎9、メムロボブサップ
〇8、メジロゴーリキ
▲4、アオノブラック
△5、キタノユウジロウ
△2、コマサンブラック
△7、ミノルシャープ
3連単フォーメーション
9-8,4,5-8,4,5,2,7 12点
