
*24日(日)佐賀 第11R『ロータスクラウン賞』 1800m 17:40発走*
さて本日は佐賀三冠のラストを飾るロータスクラウン賞です。
一冠目の飛燕賞は牝馬コパノレイミーが制し、二冠目の九州ダービー栄城賞は再転入のスーパーマックスが人気に応えました。
ここもスーパーマックス中心と考えていいのではないでしょうか。
詳しく展望する前に、馬場改修のことに触れたいと思います。
佐賀は1カ月間馬場を閉鎖し、基礎である路盤から改修を行いました。
砂を全部出して基礎をならし、その上にもう一度砂を敷き詰めるという何年かに一度の大改修です。
改修後、昨日が初めての競馬開催だったのですが、これまでかなり開けていた内側をそれほど開けなくなったという印象です。
勝負所の3,4コーナーはやはり多少は開けていますが、1周目などは内をぴったり回っているジョッキーも多く、特にキングシャークこと鮫島克也騎手が内目を回っていたので、今は内がそれほど重くないのかもしれませんね。
これまでとは少し馬場傾向も違い、今はジョッキーたちも手探りでの騎乗ですから、前半のレースもしっかりとチェックして傾向を掴みたいと思います。
それでは展望いきましょう。
本命にしたのはダービー馬スーパーマックス。
九州ダービー栄城賞では、オヒナサマの奇襲に合って一度は抜かれましたが、結局は直線できっちり差し切って勝利しました。
黒潮ダービーでは他の馬の故障の影響で落馬してしまい、とても心配しましたが、7月の大分川賞では初の古馬相手にレコード&大差勝ち。
大きな影響がなくて一安心しました。
前走はJRAの芝挑戦で8着。
まだまだ若馬ですから、強い相手に揉まれてさらに成長してくれると思います。
今回のメンバーならば、どんな展開になっても勝ち切ってくれると信じます。
1頭力が抜けている分、対抗以下が迷うところ。
その中で注目したのは高知の牝馬タッチスプリントです。
名古屋の若草賞を勝ち、園田ののじぎく賞でも2着。
3歳牝馬の中で全国レベルで活躍しています。
先行できる脚質ではないのですが、小回りでもしっかりと追い込める末脚の持ち主。
ここ3戦はダートグレードに挑戦して強力なメンバーの中で戦って来ました。
特に前走は古馬牡馬一線級相手のサマーチャンピオンで、地方馬最先着の6着に健闘。
単純比較はできませんが、5着だったグレイスフルリープとはコンマ2秒差ですから評価できる内容です。
スーパーマックスとは初対戦ですが、1月の花吹雪賞でオヒナサマの2着だった時よりも、かなり成長していると思います。
3番手評価は3連勝と勢いに乗るトークーブケパロスにしました。
前走は3歳1組で、中団から一気のマクリを決めて勝利。
オープン1勝、1組2勝とこの世代のトップクラスまで上り詰めました。
ここは相手強化が課題になりますが、得意のマクリが決まるようならば上位争いに食い込んでくるのでは。
1組を勝っている牝馬ロイヤルピンクまで。
◎7、スーパーマックス
〇3、タッチスプリント
▲6、トークーブケパロス
△8、ロイヤルピンク
*20日(水)浦和 第11R『オーバルスプリント』 1400m 16:35発走*
今年のオーバルスプリントはどこからでも入れるメンバーで相当難しいところですが、その分考えるのが楽しいです♪
本命にしたのはブルドッグボス。
前走のクラスターカップは移籍2戦目で待望のダートグレード制覇を果たしました。
馬体重が発表された時は、「マイナス16キロ?!」とちょっと驚きましたが、
小久保調教師のお話しでは、これまでのことは気にせずしっかりと仕上げることができたそう。
ゲートの出はいまいちだったものの、すぐにいい位置に取りつけたし、早めにサイタスリーレッドに並びに行ったラブバレットを一気に抜き去ってレコード勝ち。
展開は向いたと思いますが、内容も濃いレースでした。
これまではあと一歩のところでダートグレードに手が届きませんでしたが、新天地に環境が変わり、もう一段階パワーアップした印象。
積極的に動いて行く左海騎手とも名コンビだし、ここは地元浦和で決めて欲しいです。
ただ、心配なのはスタートですよね。
ここ最近はあまり出が良くないので、いい位置を取れるかどうかが大きなポイントになりそうです。
対抗はサイタスリーレッド。
ダート替わり4連勝で一気にオープン勝ち。先行できる脚質もあってクラスターカップでは1番人気に支持されました。
逃げる形で、早めにラブバレットに並ばれ息が入らない厳しい展開の中、3着に踏ん張ったのは悪い内容ではなかったと思います。
唯一気になるのは左回りの成績。
勝ち星はすべて右回りであること、芝時代の中京挑戦は惨敗、久しぶりの左回りだった前走が1番人気3着となると、超小回り左回りの浦和はどうなんだろうと不安な気持ちも出てきます。
先行力があって器用に立ち回れる馬で、小回りは絶対に向いていると思います。
今回は南関東で乗り慣れた戸崎騎手になるというのも心強いし、前走以上の競馬を期待しています。
リエノテソーロも怖い存在です。
エーデルワイス賞、全日本2歳優駿と地方は2戦2勝。しかも内容が圧勝です。
芝に挑戦してもNHKマイルカップであっと驚く2着に激走しましたし、相当能力の高い馬ですね。
今回は久しぶり、初古馬と簡単な条件ではないけれど、50キロで出走できるのは大きなアドバンテージ。
このメンバー相手にどこまで戦えるか楽しみです!
2連覇中のレーザーバレットも忘れてはいけません。
普段58キロで出走しているこの馬が、56キロというのはかなりのプラス材料でしょう。
追い込み馬ながら小回りは超上手ですし、岩田騎手鞍上も信頼度が高いです。
◎5、ブルドッグボス
〇7、サイタスリーレッド
▲6、リエノテソーロ
△3、レーザーバレット
*17日(日)盛岡 第12R『ジュニアグランプリ』 芝1600m 17:10発走*
2歳芝の全国交流戦。
北海道から2頭が参戦し、迎え撃つ地元勢は8頭。計10頭で戦います。
芝経験のない馬が6頭いて比較が難しいところですが、まずは芝経験組みの実績から見ていきましょう。
今回と同じ舞台で戦った若鮎賞は大きな指針になりますね。
ここは芝の新馬戦を快勝して挑んだジョースポーツが1番人気に支持されましたが、8番人気のベストロードが直線豪快に伸びて差し切り勝ち。
2着は中団からよく伸びたコウギョウカナリアでした。
ベストロードに関しては、初の芝挑戦だった前々走でリュウノフェスタゴに3馬身差の完敗を喫しています。
この時は道悪、前走は良馬場ということで、この辺りに好走の要因がありそうですね。
台風が近づいている日本列島ですが、明日の盛岡競馬場ピンポイント天気予報では、15時頃から弱い雨が降り出して、18時には強い雨に変わると出ています。
う~ん、ちょっと馬場が悪化する可能性がありそうです。
ということはリュウノフェスタゴの出番?
若鮎賞は4着に敗れましたがコンマ4秒差。これで道悪になれば前々走の再現もあると思います。
コウギョウカナリアは若鮎賞で初芝、一気の距離延長という厳しい条件の中、ベストロードの半馬身差2着ですから収穫の大きなレースでした。
今回2度目の舞台で、さらなる前進を期待します。
そして2歳といえば道営勢。
初芝ということでどこまで走れるかやってみないとわかりませんが、今年は札幌のクローバー賞をダブルシャープが、すずらん賞をリュウノユキナが勝利するなど例年以上のレベルの高さを見せています。
今回の道営勢で注目しているのはモリノラスボス。
エスポワールシチー産駒らしくスタートが上手でスピードがある馬です。
芝適正は走ってみないと、という感じですが、馬場が悪くなればチャンスは大きいのではないでしょうか。
◎5、リュウノフェスタゴ
〇2、ベストロード
▲3、コウギョウカナリア
△4、モリノラスボス
△8、プリヴィレッジ
*14日(木)門別 第11R『イノセントカップ』 1200m 20:40発走*
8頭と少頭数ですが、JRA挑戦後の馬が4頭いて、比較が難しいメンバー構成です。
本命にしたのはアポストル。
7月のフレッシュチャレンジは中団から直線でぶっちぎって大差勝ち。
2戦目で重賞ブリーダーズゴールドジュニアカップに挑戦し、最後方から直線よく伸びて3着に入りました。
1着が栄冠賞も勝っているサザンヴィグラス、2着がJRAのクローバー賞を勝つダブルシャープですから、かなりレベルの高いレースだったと思います。
先行力はないですが、直線でしっかりと伸びる末脚は大きな武器。
距離は再び1200mになりますが、新馬を勝った舞台で重賞初制覇を期待します。
対抗はヤマノファイト。
栄冠賞では中団から渋太く伸びて3着を確保。
重賞でも戦える手ごたえを掴みました。
ここ2戦はJRAの芝挑戦で惨敗が続いていますが、この時期に強い馬と戦って揉まれることは、大きく成長を促してくれるでしょう。
今回は地元戦に戻るし、エスポワールシチー産駒で本来はダッシュ力がり先行できる馬。
自分の競馬ができれば上位争いしてくれるのではないでしょうか。
ミスターバッハは前走で2勝目を挙げてオープン勝ち。
不良馬場の中、直線よく伸びてダモンデを差し切りました。
ブリーダーズゴールドジュニアカップでも、渋太く食い下がって5着に食い込んでいるし、今回のメンバーならば十分戦える力はあると思います。
新馬勝ち後にクローバー賞に挑戦したユニバーサルライト、2勝馬のダモンデまで。
◎4、アポストル
〇8、ヤマノファイト
▲2、ミスターバッハ
△7、ユニバーサルライト
△1、ダモンデ
*10日(日)金沢 第11R『サラブレッド大賞典』 2000m 17:00発走*
これまで金沢の3歳世代はヤマミダンスが引っ張ってきていましたが、ダービーで負けてからちょっとリズムが崩れている様子。
他の馬たちも勝ったり負けたりのメンバーで比較が難しいですが、ここは石川ダービー馬ヴィーナスアローを本命にしました。
石川ダービーは久しぶりの地元戦でしたが、さすがに強いメンバーに揉まれて大きな成長を見せてくれましたね。
この馬は先行力のあるタイプではないけれど、ロングスパートができる末脚を持っています。
前走のMRO金賞はいいところなしの9着に終わってしまいましたが、金田一調教師のお話しでは、今回は状態が上がっているとのこと。
調子さえ戻ればここでは上位の存在ですから、巻き返しを期待しています。
対抗はサッキーヘラクレスにしました。
北日本新聞杯は2着、石川ダービーは3着とがんばっていましたが、MRO金賞では中団から伸びきれずに7着に惨敗してしまいました。
パートナーを組む中島龍也騎手のお話しでは、気性的に難しいところのある馬で、この時は深いブリンカーを試したそう。
それがマイナスの方に出て集中力を欠いてしまいましたが、前走で浅いブリンカーにしたら再び好走して勝利。
C1の戦いでしたが、相手はMRO金賞を勝ったムーンファーストですから、胸を張れる勝利です。
馬具の方向性も固まったし、引き続き好調キープということで、人馬ともに重賞初制覇もあるのではないでしょうか。
MRO金賞を逃げ切ったムーンファーストは、逃げられるかどうかが大きなカギ。
外枠に入り、他にも行きたい馬がいるので楽な展開にはならないでしょうが、行き切ってしまえば多少速くなっても粘り込めると思います。
これまでこの世代を引っ張って来たヤマミダンスの評価を下げなければいけないのは寂しいですが...
前走得意の短距離戦でも5着に負けてしまったことは大きいです。
リズムさえ取り戻せば、全国級に力のある馬ですから、もう一度調子が上がって来るまで待ちたいです。
夏場得意なゴールドハリアーまで。
◎1、ヴィーナスアロー
〇7、サッキーヘラクレス
▲11、ムーンファースト
△3、ヤマミダンス
△6、ゴールドハリアー