*30日(日)高知 第5R『黒潮スプリンターズカップ』 1300m 18:15発走*
地方全国交流戦で好メンバーが集まりましたね!
高知のダノングッドVS兵庫のイグナイターの戦いと見ていますが、伸びしろを考えてイグナイターの方を本命にします。
前走の兵庫ゴールドトロフィーでは、逃げて直線半ばまで夢を見せてくれました。
斤量が52キロと軽かったことも大きいですが、バリバリの中央馬相手に3歳であそこまで戦えたのは立派です。
今回は初の高知でタフな馬場になりますし、斤量も57キロと一気に重くなるという、決して楽な条件ではありません。
しかし、馬格があってパワフルな走りをする馬であり、近い将来ダートグレードに手が届く馬だと思っていますから、先々に繋がるような好レースを期待しています。
対抗はダノングッド。
遠征で全国交流戦3連勝と、ものすごく勢いがありますね。
多田羅騎手とのコンビでいつの間にか先行出来るようになりましたし、前走のように後方からマクっていく事も可能。
10歳になって、さらに強くなっているように感じます。
地元よりも遠征で力を発揮するイメージがありますが、レースの幅が広がった今ならば、久しぶりの地元勝利を見せてくれそうですね。
3番手評価にしたのは北海道からの長距離遠征馬イダペガサス。
兵庫ゴールドトロフィーでも5着と、安定して力を発揮出来るタイプ。
上記2頭は強いと思いますが、この馬も軽視できない存在です。
先行するとしぶといエイシンビジョン、昨年の覇者サクラレグナムまで。
◎8、イグナイター
〇1、ダノングッド
▲6、イダペガサス
△3、エイシンビジョン
△4、サクラレグナム
*23日(日)佐賀 第9R『花吹雪賞』 1800m 18:15発走*
四国・九州地区交流戦で、しばらく地元佐賀の馬たちが勝っているレース。
高知所属馬の勝利は2014年のクロスオーバーまでさかのぼらないといけませんが、今年は久々に高知所属馬が勝利するのではないかと思っています。
本命は高知のアンティキティラ。
門別から高知移籍をまたいで現在4連勝中。
前走は古馬C2-1の選抜戦で、3頭の追い比べを真ん中から伸びて勝ち切りました。
今の時点で古馬相手に、しぶとい競馬が出来るというのは相当な能力&メンタルの強さを感じます。
今回は初の佐賀遠征で初重賞、初距離と初ものづくしではありますが、この馬ならばあっさり克服してくれるのではないでしょうか。
しかも別府真司調教師×多田羅誠也騎手は、遠征で結果を出しまくっているダノングッドのチーム。
佐賀でも10日のゴールドスプリントを勝ったばかりですし、今回も好結果に導いてくれることを期待しています。
対抗は地元佐賀のザビッグレディー。
前走の佐賀若駒賞では、中団からグイグイ伸びて、先行勢を並ぶ間もなく交わしました。
これまでは新馬戦の1勝のみだったので、あのレースぶりには唖然としてしまったのですが、体重も順調に増えて、ここに来て力を付けている印象です。
飛田愛斗騎手とも相性がいいですから、連勝で重賞制覇もあるのでは。
3番手評価はサンカハラにしました。
距離が延びてからレースに安定感が増して、先行してしぶとく粘る競馬が続いています。
もう1頭の高知遠征馬マオノウイッシュはMr.ほとんどパーフェクトを配して来ました。
重賞で2度3着がありますから、牝馬同士になれば力上位でしょう。
九州ジュニアチャンピオンを勝ったムーンオブザクインまで。
◎3、アンティキティラ
〇7、ザビッグレディー
▲5、サンカハラ
△9、マオノウイッシュ
△8、ムーンオブザクイン
*20日(木)姫路 第11R『兵庫クイーンセレクション』 1400m 15:55発走*
ここは重賞で2度の好走歴があるアンサンを中心に考えます。
デビュー2連勝で挑んだ園田プリンセスカップは地元馬最先着の3着、兵庫若駒賞は逃げて失速して6着となりましたが、そこからは逃げにこだわり過ぎない競馬にチェンジ。
園田ジュニアカップでは好位から粘って2着と、牡馬に混じっても高い能力を見せています。
スタートも速くて番手でもOK。展開は問わないですし、重賞で揉まれて来た経験値も上位。
今回は初タイトルのチャンスです。
対抗はニフティスマイルにしました。
まだデビュー2戦とキャリアが浅いですが、新馬戦を快勝すると、前走のJRA認定競走アッパートライでは1番人気に支持されて2着。
中団の追走から、向正面で上がって来た勝ち馬エイシンクレモナと一騎打ちになりました。途中被されそうになったり、馬体を併せてのマッチレースと、厳しい展開の中、最後までよく粘ったと思います。
今回初めての重賞挑戦になりますが、いきなり通用する力があるのではないかと期待しています。
3番手評価にしたのはニネンビーグミ。
ここまで4戦2勝2着2回とすべて連対している堅実派です。
前走は初の1700m戦で、JRA認定競走アッパートライリミテッドを逃げ切り勝ち。ロケットスタートを決めて、道中並ばれそうになる場面もありましたが、しぶとく粘り切りました。
1400mは勝ち星がないとはいえ、どちらも僅差の2着。
特に距離に心配はないと感じます。
北海道からの移籍初戦を快勝したサラヘレン、1400mのJRA認定アッパートライリミテッドを勝っているダイヤモンドダストまで。
◎5、アンサン
〇2、ニフティスマイル
▲6、ニネンビーグミ
△7、サラヘレン
△1、ダイヤモンドダスト
*18日(火)名古屋 第10R『新春ペガサスカップ』 1600m 16:10発走*
ここは2歳馬のレベルが高い門別で揉まれて来たアマクミナイデヨを本命にします。
フルールカップで3着に入り、エーデルワイス賞では8着とはいえ大きく負けていないので、これまで戦って来た相手が違います。
愛知移籍初戦は8馬身千切る圧勝劇で能力の高さを示しました。
今回は除外明け、初のマイル戦となりますが、力の違いで勝ち切ってくれるのではないかと期待しています。
対抗はアップテンペストにしました。
岩手からの移籍初戦だったライデンリーダー記念は、先行して早めにエムティアンジェに交わされたものの、そこからよく粘って2着。
大崩れなく堅実に走る馬。盛岡の1400mをこなしているので名古屋のマイルはまったく問題ないでしょう。
先行してしぶとさが活きる流れになれば。
レイジーウォリアーはここに来てグングン力を付けている印象です。
ゴールドウィング賞は3着でしたが、前走の若獅子盃ではゴールドウィング賞2着だったシノジマニヨラサイを3馬身離して快勝。
しかも前半はパピタとの激しい先行争いになって、それでも直線突き放すんですから、以前と比べると相当強くなっていると思います。
大外枠からハナを切っていくのか、どういう競馬を見せてくれるか楽しみです。
シノジマニヨラサイはゴールドウィング賞であわやの2着。
この時は10番人気と人気薄でしたが、前走でも長くいい脚を使って2着とフロックではないことを証明しました。
2度目の名古屋となるイイネイイネイイネまで。
◎11、アマクミナイデヨ
〇7、アップテンペスト
▲12、レイジーウォリアー
△8、シノジマニヨラサイ
△3、イイネイイネイイネ
12月30日笠松のライデンリーダー記念を勝って、重賞4勝目を挙げた金沢のエムティアンジェ。生後間もなく鹿に襲われ、命の危険もあったそうですが、今ではバリバリの重賞ウイナーになりました。パートナーを組む栗原大河騎手に、普段の様子や今後の目標を伺いました。
赤見:ライデンリーダー記念、おめでとうございます。今回も強い勝ち方でしたね。
栗原:ありがとうございます。遠征でもまったく動じないですし、本当に強いですよね。いい馬に巡り合うことが出来て、馬にも関係者の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
赤見:性格はどんな馬ですか?
栗原:調教も乗っているんですけど、普段からすごく乗りやすくて、2歳の女の子なんですけど古馬みたいに落ち着きがありますね。少しの物音とかは気にしないしですし、ダクを踏んでいる時に近くをキャンターで走って行く馬がいても驚かず、堂々としています。北海道から来た当初からそういう感じでした。
赤見:初めて跨った時の印象はいかがでしたか?
栗原:最初からすごい馬だと思いました。平坦な場所で乗っているんですが、坂道を下っているような感覚がして。後ろ脚が発達しているので、1歩1歩の推進力がすごいなと。北海道の最後のレースでは未勝利戦とはいえ1100mでレコード勝ちしているんですよね。なかなか勝てなかったのはやはり生後2日で鹿に襲われて大怪我をしたことが影響していたのではないかと思います。
赤見:相当大きな怪我だったそうですね。
栗原:今も右トモのところが大きく凹んでいます。当時のことは僕も聞いた話ですけど、生きるか死ぬかというくらい、大きな怪我だったみたいです。そこから立ち直って競走馬になるわけですから、この馬の生命力は本当にすごいと思います。
赤見:現状、課題というのはありますか?
栗原:強いて上げるとすれば、右トモの怪我の影響なのか、少しささるところがあります。特に苦しくなるとささるので、そこをカバー出来るようにしていきたいですね。
赤見:距離はいかがでしょうか?
栗原:折り合い面をクリアすれば、馬自身は2000m前後でもまったく問題ないと思います。この馬と一緒に石川ダービーを目指したいです。
赤見:今は休養中ですか?
栗原:そうですね。牧場で休養していると聞いています。ここまで一戦ごとにどんどん成長して強くなってくれたので、ここでひと息入れて、さらにパワーアップしてくれたら嬉しいです。