GWのダートグレード第2弾は、3歳重賞『兵庫チャンピオンシップ』。
ここまで3戦3勝を誇ったゴールドドリームが一番人気に支持されましたが、
地元の名手・川原正一騎手が騎乗したケイティブレイブが、7馬身もの差をつけて逃げ切り勝ち。
川原マジックがさく裂しました!
1着ケイティブレイブ。
川原正一騎手
「馬が強かったですね。
目野先生から、『よーいドンの競馬になると厳しい』と聞いていたので早めに行きました。
道中はフワフワして物見をしていたし、まだ余裕がありますね。
前半スローで行けて、ペースがハマりました。
まだまだ成長の余地があるのでこれから楽しみです。
目野先生には前からお世話になっていたので、ここで勝つことができてすごく嬉しいです!」
目野哲也調教師
「調教の時の併せ馬でも負けたことがないし、本当にいい根性をしている馬です。
ここまでずっと強い相手と戦ってきたことで、だいぶ成長してくれました。
先行できるスピードがあるので、どんな競馬でも対応できるのが強みです。
次走はこれから馬の様子を見てですが、使えるところは使いに行きたいです。
(ユニコーン、ジャパンダートダービー?)そうですね、その辺りを行くつもりです」
2着は1番人気ゴールドドリーム。
小回りを意識してこの馬としてはかなり早めに動いたものの、初の黒星となってしまいました。
川田将雅騎手
「ゲートは予想通りあまり速くはなかったけれど、最初のコーナーで3番手に付けられたし、スムーズに流れに乗れました。
2周目の3コーナーでは前と1馬身くらいだったのに、最後は千切られてしまいました。
初めての小回りというのもあったと思います。改めて次に期待したいです」
3着はグランセブルス。
松若風馬騎手
「勝負所で少し窮屈になって、追い出しを直線まで待たされてしまいました。
もう少し早めに外に出せていたらとも思いますが、このメンバー相手によくがんばってくれましたね。
先が楽しみです」
4着はミルコ・デムーロ騎手騎乗のレガーロ。
ミルコ・デムーロ騎手
「いいスタートだったけど、めちゃめちゃペースが遅かったです。
初めての4つのコーナーにちょっと戸惑っていたし、馬場も重かったし、直線は伸びたけどもたれました。
初のコースでいろいろありました」
地方勢最先着は、地元兵庫のエイシンニシパ。
2番手から道中もいい手応えで進み、直線半ばまで踏ん張りました!
吉村智洋騎手
「がんばりました!こういう形になると強いとは思っていましたが、このメンバーでよくあそこまで踏ん張ってくれたと思います。
今日は相当メンバーが強かったけど、今後のためにも攻めのレースをしました。
かなりしんどい流れだったけど、兵庫ダービーに向けていい経験になったと思います」
少し時間か経ってしまいましたが、GWのダートグレード3連発を振り返りたいと思います。
まずは名古屋『かきつばた記念』。
勝ったのは地方ダートグレード初挑戦だったノボバカラ。
スタートは少し出遅れましたが、短い直線でも突き抜ける強い競馬を見せてくれました!
ミルコ・デムーロ騎手
「今日は相手を見たら強い馬ばっかりだったけど、初めて重賞を勝つことができて嬉しいです。
出遅れてしまったし、道中も狭くなった部分があったけど、3コーナーで外に出せて上手くいきました。
勝てて良かったです。
今日は後ろからになって、砂を被ってどうかと思ったけれど平気でした。一つ課題をクリアしてくれましたね。
とても良い馬で、まだまだ成長してくれると思います。次も楽しみです」
天間昭一調教師
「スタートどうかなと思ったし、後ろからの競馬になってしまったけれど、強い競馬をしてくれましたね。
これで3連勝で重賞も勝ってくれました。やっぱり1400mというのがすごく合っていると思います。
どのコースでも上手に走ってくれるし、小回りでも中団からのレースでもこなしてくれました。
この先のことは、これから厩舎に帰って馬の様子を見て決めます。
今年の最大目標は川崎のJBCですね。川崎だから1200mじゃなくて1400mでしょう。
そこを目指してまたがんばります!」
2着はブルドッグボス。
地方初挑戦だった前走は案外な競馬になってしまいましたが、今回は上手に立ち回って2着を確保。
やはり小回り適性は高いと思いました。
3着はレーザーバレット。
マクリのイメージが強いですが、今回はバツグンの手応えで2番手を追走しました。
戸崎圭太騎手
「今日は初ブリンカーだったんですけどけっこう利いてて、いい感じに道中進むことができました。
ただ、いつもは最後にいい脚を持っているけれど、今日は使えなかったです」
そして、地方馬最先着は岩手のラブバレットで6着。
山本聡哉騎手
「黒船の時は脚を使い過ぎてバテてしまったので、今回はスタートは良かったけど馬のリズムで行きました。
どこまで辛抱できるかと思っていたけど、内深そうに走っていたし、勝ち馬は強かったです。
外枠ならもう少しスムーズに外3番手くらいに付けられたかもしれないですね」
GWダートグレードのシメは、超豪華メンバーが集結した『かしわ記念』です!
*5日船橋 第11R 『かしわ記念』 1600m 16:10発走*
例年以上にかなり豪華なメンバーが集まりましたね。
その中で本命にしたのはノンコノユメ。
力があることは誰もが承知のこの馬、唯一の問題は船橋の小回りをどう攻略するかでしょう。
チャンピオンズカップ、フェブラリーステークスとGIを連続2着でしたが、直線の長い中京&東京でも届かなかったというのは、やはり追い込み馬の宿命ですね。
ただし、チャンピオンズカップは枠的にも外に出せず内を選んだこと、フェブラリーステークスは道中の行きっぷりが本来のものではなかったという、届かなかった敗因がしっかりしています。
船橋は確かに小回りですが、3~4コーナーはスパイラルカーブで加速はしやすいコース。
いつも以上に早めに動いて来ると思うので、ジャパンダートダービーの時のような末脚を期待しています。
対抗はコパノリッキー。
JBCクラシックでは華麗な逃げ切り勝ちを見せてくれましたが、そのせいでその後はかなりキツいマークを受ける形になりました。
チャンピオンズカップも東京大賞典も相当厳しい流れになったし、フェブラリーはそもそも行けなかったので、上位争いができなくても仕方のないところ。
今回はそこまで目標にされることはないと思うので、この馬のリズムで前に行ければすんなりもあると思っています。
フェブラリーステークスで圧倒的な強さを見せつけたモーニン。
まだキャリアが浅く、折り合い面など課題もありましたが、好位でしっかりと折り合って直線は突き抜けました。
前走のような競馬ができれば、ここでも当然勝負圏内でしょう。
どこまで強くなるのか楽しみです。
一番安定しているのはサウンドトゥルーでしょう。
ただ今回は、少し距離が短い気がします。
その上、ホッコータルマエがいないので、東京大賞典のように前がやり合うような展開にはならないのでは...
ただし、前は後方からの末脚で勝負する馬でしたが、交流重賞での経験を重ねて今は好位で流れに乗れるようになりました。
末はしっかりしているので、前半いい位置に付けられればこの距離でも怖い存在です。
◎9、ノンコノユメ
〇1、コパノリッキー
▲11、モーニン
△3、サウンドトゥルー
△4、ベストウォーリア
4日は園田競馬場で、3歳重賞『兵庫チャンピオンシップ』が行われます!
*4日園田 第10R 『兵庫チャンピオンシップ』 1870m 15:55発走*
本命にしたのはゴールドドリーム。
デビューからここまで3戦3勝と素晴らしい成績を誇ります。
特に前走のヒヤシンスステークスは、負かしたのがストロングバローズ(その後、伏竜ステークス勝利)、ラニ(その後、UAEダービー勝利)というすごい相手でした。
レースも、中団から直線外に出して差し切るという王道の内容で勝利。
今回初めての園田の小回りになりますが、ここまでのレースぶりを見ていると上手にこなせると思います。
ここは通過点として、さらなる高みを目指して欲しい器です。
対抗はレガーロにしました。
ここ2戦の内容が案外なのですが、全日本2歳優駿で見せた豪脚が忘れられません。
道中はかなり粗削りな内容で、それでも直線だけで2着に追い込んで見せました。
まだまだ成長途上だとは思いますが、経験を重ねているうちにもう少し上手く流れに乗れるようになってくるはず。
小回りの園田はこの馬にとってプラスとは思えませんが、能力を出せるようになれば十分勝負になると思います。
ケイティブレイブにも注目しています。
ヒヤシンスステークス、伏竜ステークスともに差のない競馬をして来ました。
先行できるスピードを持っているし、小回りの園田にも上手く順応できそうです。
しかも鞍上は、先日5000勝を達成した兵庫の名手、川原正一騎手。
川原騎手の手綱でどんなレースを見せてくれるか楽しみです。
前走500万を勝ったイーストオブザサン、菊水賞2着のタケマルビクターまで。
◎6、ゴールドドリーム
〇1、レガーロ
▲8、ケイティブレイブ
△5、イーストオブザサン
△2、タケマルビクター
明日から怒涛のダートグレード3連発です!
まずスタートは名古屋競馬場で短距離重賞『かきつばた記念』が行われます。
*3日名古屋 第11R 『かきつばた記念』 1400m 16:25発走*
本命にしたのはタガノトネール。
初の地方挑戦となった昨年のサマーチャンピオンでは、川田騎手のナイスエスコートで完勝!
その後勝ち星はありませんが、どのコースでもどんな相手でも、大きく崩れず常に健闘しています。
特に印象深いのは武蔵野ステークス。
広い東京競馬場で、先行して最後の最後まで粘り、ノンコノユメにハナ差2着と魅せてくれました。
フェブラリーステークスは6着に負けたものの、直線半ばまでよく踏ん張っていたので、最後は距離の壁だと感じます。
本当にレース運びが上手な馬で、初めての名古屋でもまったく心配なし。
ここはダートグレード2勝目を期待しています。
対抗は2連勝中のノボバカラ。
これまではあと一歩で勝ち切れないレースが続いていましたが、1400mに舞台を絞っていきなり決め手を発揮するようになりました。
OP昇級戦だった前走は、2番手につけると直線もしっかりとした手応えで抜け出しての勝利。
タイセイファントムに詰められましたが、危なげのない勝ちっぷりでした。
楽に前に行けるスピードがあるので、小回りのダートグレード戦はもってこいでしょう。
前走が案外だったブルドッグボスですが、初めてのナイターでライトを怖がっていた様子。
道中も全然進まなかったし、この馬のレースではありませんでした。
敗因がしっかりしているので、見限るのは早計です。
久しぶりの1400mになりますが、小回りの名古屋ならば戸惑うことなく運べるのでは。
岩手のラブバレットにも注目しています。
黒船賞はかなり期待していたのですが、内枠ということで無理に行く展開になってしまいました。
あれだけの強敵相手に自分の競馬ではなかったので、7着というのも仕方のないところ。
今回も内枠に入ったのでどう捌くかがカギですが、スムーズに流れに乗れれば上位の一角を崩す力を持っていると思います。
◎5、タガノトネール
〇3、ノボバカラ
▲9、ブルドッグボス
△2、ラブバレット
△7、レーザーバレット