今週月曜日から、毎年恒例の2歳馬たちのシリーズ、未来優駿が始まっています。
まずは月曜日、盛岡競馬場で行われた『若駒賞』は、1番人気ロールボヌールが大差を付けての勝利と、力の違いを見せつけました!
続く門別『サッポロクラシックカップ』では、2番人気コールサインゼロが、デビュー2年目の石川倭騎手を背に、大接戦を制しました。
毎年、翌年のダービーウイークで活躍する馬たちを輩出しているシリーズですから、今後のレースも注目ですね☆
そして今日は、名古屋で『ゴールドウィング賞』が行われます。
*22日名古屋 第10R『ゴールドウィング賞』 1600m 16:10発走*
残念ながら、カツゲキグロリアとユメハオオキクの2頭が取り消しとなってしまい、笠松4頭、名古屋6頭の、計10頭で争われます。
まず注目したのは、門別からの転入初戦となるミトノレオ。
2歳のレベルが高い門別で新馬戦を勝っているし、前走の重賞『フローラルカップ』では、好位から進み、上位馬とは離されたものの、最後まで渋太い脚を使っていました。
今回は1600m戦ですが、他の馬たちが1400mまでの経験しかない中、1700mを経験しているのも強みでしょう。
対抗は、名古屋生え抜きのメモリードルマン。
ここまで、5戦3勝2着1回という成績を挙げています。
前走のJRA認定競走は、ジワッと2番手に付けると、3コーナー持ったまま先頭、直線も突き放すレースぶりでした。
まだまだ伸びしろがありそうな馬で、このメンバー相手にどんな競馬をしてくれるか楽しみです。
3番手には、こちらも門別からの移籍組、オーベルジーヌ。
かなりのスピードの持ち主で、ここまで12戦して着外は2度と、安定して走れる馬です。
門別最終戦となった前々走は、好位からハナを奪うと、直線突き放す強い競馬でした。
笠松移籍初戦となった前走は、持ったままでハナに立つと、向正面で外から来られる厳しい流れの中、最後までしっかりと粘って快勝。
スピードと勝負根性を見せてくれましたね。
ただ今回は、厳しい競馬の後の、中4日での競馬。
馬体重の増減や、パドックの雰囲気に注目したいと思います。
◎12、ミトノレオ
〇3、メモリードルマン
▲1、オーベルジーヌ
△6、ネイチャークルーズ
△5、ヒメカイドウ
本日の名古屋競馬場は不良馬場で、1~3レースまではすべて逃げ切り勝利でしたが、4レースは好位差し、そして5レースは後方からの差し切り勝ちと、ちょっと展開が読みづらくなっております。
明日は門別競馬場で、2歳牝馬たちの戦い『エーデルワイス賞』が行われます!
*16日門別 第11R『エーデルワイス賞』 1200m 20:05発走*
なかなか比較が難しいところですが、
まず注目しているのは、JRAのファイアフライです。
新潟でのデビュー戦では、好スタートから難なく2番手に付けると、直線で早め先頭から押し切るという強いレースを見せてくれました。
実戦にいっていいタイプのようで、デビュー戦は5番人気でしたが、人気以上に力を見せてくれましたね。
スピードもあるし、レースセンスもバツグン。
初めての門別になりますが、鞍上は昨年のこのレースをフクノドリームで制した横山和生騎手。
今年もさらに好調だし、鞍上連覇を期待しています。
対抗は、迎え撃つ地元勢ステファニーラン。
ここに来て4連勝で重賞2連勝と、一気に才能が開花しました。
初タイトルとなった『リリーカップ』では、道中は最後方からの位置取りで、進みが悪いのでは?といった感じの手応え。
でも、3,4コーナーでジワリと追い上げると、直線は大外から豪快に突き抜けるというレースぶり。
続く『フローラルカップ』は、初めての1700mということで、少し距離に不安を感じていたのですが、中団からこれまたきっちりと差し切り勝ち。
僅差ではありましたが、この馬の勝負根性を感じさせるレースでした。
後方からの競馬となるので、展開に左右される面は否めませんが、目の覚めるような末脚で、どこまで戦えるか楽しみです。
阪神での新馬戦を快勝した、ウェディングランも気になる存在。
好スタートからすぐにハナに立つと、軽快に逃げて、直線では後ろから迫られはしたものの、ゴール前もう一伸びで快勝しました。
素晴らしいスピードがあるし、最後までそのスピードが落ちない快速馬。
今回の舞台はもってこいだと思います。
◎7、ファイアフライ
〇9、ステファニーラン
▲8、ウェディングラン
△5、ランデックハナコ
△11、ウィッシュハピネス
オータムセール3日間、無事に終了しました!
初日2日目はだいぶ値段が上がった馬が多かったし、サマーセール後の登録となった3日目も、たくさんの馬たちが売れた印象でした。
3日間を通しての成績は、売却率62.02%。昨年の57.16%から、4.86%の上昇です。
平均額は多少下がっていますが、それでもこの売却率は、生産界にとって明るい光と言っていいのではないでしょうか。
なぜ、売れるようになったのか。
牧場関係者や農協関係者にお話を伺い、現場の雰囲気を見ていると、
「新しい馬主」と「地方関係者の購買欲」
この2つが大きいのではないかと思います。
「新しい馬主」に関しては、社会で成功して競走馬を買いたいという流れが再び増えているのではないでしょうか。
馬主資格の改正もありましたし、経済のことはよくわかりませんが、世にいうアベノミクスの効果なのかな?と個人的には思いました。
そして、「地方関係者の購買欲」。
ここ何年か、地方競馬の売上の下げ止まりが見えず、新馬を買うよりも中央未勝利で勝負したい...という流れになっていました。
でも、JRAとの相互協力が頻繁になり、馬券の売り上げが好調となった今、再び新馬を買う意欲が戻って来たようです。
リスクの高い新馬で勝負し続けるためには、やはり勝った時のリターン、賞金額の増額が必須になってくると思います。
このいい流れを止めないためにも、新馬戦や2歳戦の賞金に重きを置くような改革が行われて欲しいなと思います。
それでは、2日目以降に登場した気になる馬たちをご紹介します。
303:ブリリアントクランの2013
父:マンハッタンカフェ
母:ブリリアントクラン
生産牧場:矢野牧場 ♀
購買価格:1000万円 購買者:朝川皓司
たくさんの方から熱視線を注がれた、マンハッタンカフェの牝馬です。
母系にはなんと、あのウインドインハーヘアがいる、超良血馬。
どんな成長を見せてくれるか楽しみですね♪
400:アズライトの2013
父:ハービンジャー
母:アズライト
生産牧場:新冠橋本牧場 ♂
購買価格:500万円 購買者:岡浩二
今年産駒デビューの新種牡馬、ハービンジャー産駒の男の子です。
すでにJRAで9頭が勝ち上がり、これからさらなる活躍が期待出来そうですね!
432:オグリロマンス25
父:カネヒキリ
母:オグリロマンス
生産牧場:ヤマタケ牧場 ♀
購買価格:310万円 購買者:矢野悦三
お祖母ちゃんは、あのオグリローマンです!!!
しかも芦毛の牝馬!
父カネヒキリということで、ダート系で活躍してくれるんじゃないでしょうか♪
438:レチャーダ2013
父:ワークフォース
母:レチャーダ
生産牧場:ノーザンファーム ♀
購買価格:550万円 購買者:尾上松壽
この世代が初年度産駒となる、ワークフォースの女の子。
近親にはディアデラノビアがいる血統です。
2010年の凱旋門賞&イギリスダービーを制した父ですから、子どもたちがどんな風に血を受け継ぐのか楽しみです♪
463:オスカルフランソワ2013
父:シンボリクリスエス
母:オスカルフランソワ
生産牧場:藤原牧場 ♀
購買価格:450万円 購買者:遠藤善松
東海で活躍したオスカルフランソワの娘ちゃん。
父シンボリクリスエスということで、黒光りする立派な体が一際目を引いていました!
1歳馬最後のセリとなるオータムセールが開催されています。
今年はここまで日高で行われた、セレクションセール、サマーセールと好調だったので、オータムセールも期待していたのですが。
当日はなんと、台風の影響で飛行機が飛ばなかったり、激しい雨と寒さという厳しい条件だったり...。
そんな悪条件での開催だったのですが、結果的には期待以上の盛り上がりといっていいのではないでしょうか!!
初日が終わっての成績は、売却率59.73%を記録。昨年は49.10%ですから、実に10.63%の上昇です。
1頭の平均額も約320万円で、前年より約40万円アップ。
売却頭数、値段ともに上がっているし、とにかくセリ場に活気がありました!
それでは、初日に気になった馬たちを上場番号順にご紹介します。
51:フミノバラード2013
父:プリサイスエンド
母:フミノバラード
生産牧場:斉藤英牧場 ♀
購買価格:350万円 購買者:松本好雄
JRA3勝と頑張ってくれたフミノバラードの仔です。
メイショウの冠名でお馴染み、松本オーナーが売却しました!
62:ブルーミングスノー
父:ファルブラブ
母:ブルーミングスノー
生産牧場:社台ファーム ♂
購買価格:720万円 購買者:中地エージェンシー
1998年のフェアリーステークスを勝ったタヤスブルームの仔のブルーミングスノーの仔です!
タヤスブルームの仔は、カタマチボタンやベストブルームなど活躍馬が多いですから、その娘ブルーミングスノーの仔たちにも頑張って欲しいですね。
65:ホクトペンダント
父:ワークフォース
母:ホクトペンダント
生産牧場:酒井牧場 ♂
購買価格:1560万円 購買者:吉富学
母ホクトペンダントの活躍はもちろん、半姉には短距離重賞で活躍したビーナスラインがいる血統。
どんどん競り上がって、この日の最高価格となりました!
84:ホワイトペッパーの13
父:フレンチデピュティ
母:ホワイトペッパー
生産牧場:社台ファーム ♀
購買価格:1150万円 購買者:八木良司
おばあちゃんは、2000年の中山牝馬ステークスなどを勝った名牝レッドチリペッパー。
こちらも1千万の大台越えでした。
190:クインリーグレイスの13
父:コンデュイット
母:クインリーグレイス
生産牧場:社台ファーム ♂
購買価格:1120万円 購買者:吉富
コンデュイットの男馬!
こちらもどんどん値が上がって、1千万円の大台を越えました。
210:サニーデイサンデーの13
父:フレンチデピュティ
母:サニーデイサンデー
生産牧場:社台コーポレーション白老ファーム ♂
購買価格:920万円 購買者:佐々木雄二
おばあさんは、あのサンデーピクニック!
母の兄弟は、トーセンキャプテンやトーセンアドミラルといった活躍馬がズラリです。
今週日曜日は、盛岡競馬場で2歳の北海道との交流戦『知床賞』が行われます!
ここ2年はいずれも北海道勢が勝利しており、今年も北海道から4頭の遠征馬を迎えての戦いとなりました。
*5日盛岡 第11R『知床賞』 1400m 16:35*
やはり注目は、毎年レベルの高い北海道勢。
1歳のうちからジョッキーがまたがって調教しているし、早くから走らせる技術、そして、たくさんの2歳馬たちと競って来た経験と、この時期の2歳馬の中では北海道勢は特出していると感じます。
今年のメンバーの中では、ここまで5戦してすべて馬券圏内に頑張っている、コーズウェイから。
前々走の認定競走は、早め先頭から押し切りをはかったものの、最後は追い負けての3着。それでも差はほとんどなかったし、この馬の競馬は見せてくれました。
前走は好位に付けて、3,4コーナーは持ったままというバツグンの手応え。直線で追い出すとしっかりと伸びて、後続を突き放して見せました。
とてもレースが上手な馬で、自分で競馬を作るセンスの良さを持っています。
初の遠征競馬になりますが、そこは名門角川厩舎。
きっちりと結果を出してくれるのではないでしょうか。
対抗も北海道のクリールジェニー。
新馬戦こそ5着だったものの、そこからは堅実に頑張っている馬です。
戦績だけ見ると1勝馬なのですが、前走の2着は負けて強しの内容でした。
じわっと好位の内に取り付くと、砂を被ってもジッと我慢して、直線に向くと間を割って進出。
直線はずっとカゲマルとの叩き合いで、ハナ差で負けはしたものの、一歩も引かない勝負根性を見せてくれました。
こういうレースが出来れば、どんなメンバーでも頑張ってくれると思います。
地元勢からは、フロムミートゥユーに期待しています。
前走のJRA認定競走では、終始齋藤騎手が追っている状態でしたが、渋太く伸びてゴール前できっちり前を捉えました。
まだまだ伸びしろがあるように見えるし、手応え以上に力を秘めていそうな馬。
これからの成長が楽しみな一頭です。
◎7、コーズウェイ
〇8、クリールジェニー
▲2、フロムミートゥユー
△3、デバンス
△12、ミラクルフラワー