さてさて、更新が遅くなってしまいましたが、先週木曜日に行われた『ゴールデンジョッキーカップ』の模様をお伝えします。
まずは第1戦。
1番人気ブロンズテーラー騎乗の村上騎手がハナを奪うと、よどみの長い流れで軽快な逃げ。
3,4コーナーも持ったままで、直線追い出すと後続を7馬身も突き放しました!!
村上忍騎手
「スタートでちょっと滑ったけれど、ハナに行ってからはもうすごい手応えで。
ここでは力が全然違いましたね。いい馬に乗せていただいて、ラッキーでした」
大混戦となった2着争いは、直線で豪快に伸びた山口勲騎手、3着は好位から粘った向山牧騎手となりました。
~第8R上位結果~
1着村上 忍騎手
2着山口 勲騎手
3着向山 牧騎手
4着岩田康誠騎手
5着戸崎圭太騎手
第9レースは、8番人気オシャレレディに騎乗した赤岡騎手が、積極的に押してハナへ。
道中は落ち着いたペースで、ゆったりと流れて行きました。
直線は激しい叩き合いになり、逃げる赤岡騎手を、外から内田騎手と戸崎騎手が捉えに掛かります。
3頭が並んだところがゴール!1着は、ハナ差で赤岡騎手が粘り込みました。
赤岡修次騎手
「ここで行かなきゃ僕じゃない!と思って行きました。
道中もいいペースになってくれたし、最後まで馬がよく粘ってくれましたね」
8番人気を見事1着に導いた赤岡騎手☆
逃げの赤岡は今回も健在でした!
さらに、引き上げて来た赤岡騎手を嬉しそうに出迎えたのが...この方!!
今年再デビューを果たした、宮下康一騎手。
オシャレレディの攻め馬を担当しているそうです。
「調教を付けていて、具合はいいなと思っていました。
最後の直線は、何とか粘ってくれ!!と思いながら応援してましたけど、ゴールした瞬間は鳥肌が立ちました」
と、愛馬の勝利をとても喜んでいました。
今年の秋、11年ぶりの現役復帰を果たした宮下騎手。
当面の目標は、引退した偉大な妹・宮下瞳元騎手の626勝を挙げていますが、再デビューしてから9勝を挙げ、現在443勝。
激戦区の兵庫で、さらなる活躍が期待出来そうですね!
~第9R上位結果~
1位赤岡修次騎手
2位戸崎圭太騎手
3位内田博幸騎手
4位岡部 誠騎手
5位向山 牧騎手
そして迎えた最終戦、ここは内から気合を付けて、1番人気エーシンオマーンの的場文男騎手がハナを奪います。
ペースがガクッと落ちて、かなりのスローペースに。
勝負所で後ろを突き放すと、そのまま押し切って1着でゴール。2着は一度下がりながらも、最後盛り返した岩田騎手、3着は積極的に動いた山口騎手となりました。
エーシンオマーンを管理する平松調教師は、この日レジェンドジョッキーとして誘導馬に騎乗。
勝負服のままで口取り写真に納まると、的場騎手から「先生、カッコいいですね!」と声を掛けられて照れていました☆
~第10R上位結果~
1着的場文男騎手
2着岩田康誠騎手
3着山口 勲騎手
4着木村 健騎手
5着戸崎圭太騎手
ということで、総合優勝は安定した成績を挙げた山口勲騎手、同ポイントで惜しくも第2位となったのが戸崎圭太騎手、3位は最終戦で巻き返した的場文男騎手となりました。
12月11日、恒例の『ゴールデンジョッキーカップ』が行われました!
今年も中央地方から超豪華メンバーが集まったわけですが。
このゴールデンジョッキーたちよりも、パドックや馬場入場時に声援が飛んだのが、元ゴールデンジョッキーの方々!
まず、第1戦の8レースに登場したのが、平松調教師。
平松徳彦調教師(51歳)
騎手時代の通算成績:2,578勝
平松調教師は、騎手引退から約10年。勝負服はかなりキレイなものが取ってあったんですね。
恥ずかしそうにしながらも、誘導が終わったあとには、「レース乗りたい!」と仰ってました。
第2戦の9レースに登場したのは、寺嶋調教師。
寺嶋正勝調教師(61歳)
騎手時代の通算成績:2,457勝
一瞬、「下原騎手の勝負服?」と思いきや、模様はのこぎりということで、ひし形の下原騎手とは微妙に違うそうです。
今回の誘導馬騎乗にあたって、勝負服を探したそうですよ。
第3戦に登場したのは、田中調教師!
田中道夫調教師(62歳)
騎手時代の通算成績:3,164勝
こちらは明らかに田中学騎手の勝負服ですね!
息子・学騎手
道夫調教師が騎手を引退した時に、学騎手が継いだ勝負服ということですから、それをもう一度お父様が着る、というのも素敵な絆ですね☆
3人とも、かなり照れた様子でしたが...
やはり、勝負服を着て馬に乗ると、騎手としての闘争本能が刺激されたようで、「また乗りたいなぁ」と、口を揃えていらっしゃいました。
この方々がいたからこそ、園田でゴールデンジョッキーカップが根付いたわけですから、本当に偉大な存在です。
ファンからものすごい声援が飛んで、根強い人気を見せてくれたお3方でした☆
明日は、2000勝以上のジョッキーが集結する、『ゴールデンジョッキーカップ』です!
園田の名物の一つになったこのレース。
中央地方の名手たちが顔を揃えて、3戦をポイント制で争います!
今年のメンバーはこちら↓
戸崎 圭太騎手 JRA(美浦) 2709勝
岩田 康誠騎手 JRA(栗東) 4286勝
内田 博幸騎手 JRA(美浦) 4055勝
村上 忍騎手 岩手 2409勝
的場 文男騎手 大井 6672勝
向山 牧騎手 笠松 3020勝
岡部 誠騎手 愛知 2896勝
赤岡 修次騎手 高知 2686勝
山口 勲騎手 佐賀 3448勝
田中 学騎手 兵庫 2980勝
木村 健騎手 兵庫 3050勝
川原 正一騎手 兵庫 4741勝
(※勝利数は2014年12月8日終了現在)
ということで、かなりのメンバーが集まりましたね。
全国の騎手が戦うジョッキーレースは、WSJSへの切符を賭けて戦う『SJTシリーズ』と、鉄人・佐々木竹見さんの名前を拝した『佐々木竹見カップ』と、この『ゴールデンジョッキーカップ』が有名ですが、中でもこの『ゴールデンジョッキーカップ』は、ベテラン騎手たちの戦いというイメージが強いです。
なんてったって、2000勝以上ですからね。
例えリーディングジョッキーでも、今勢いがあるジョッキーでも、2000勝していなければ出場出来ません。
2000勝という数字は、長きに渡っての活躍を意味しますから、メンバーを見ても「競馬界の顔」と言える方ばかりですね。
さぁ~今年はどんな戦いを見せてくれるでしょうか♪
*11日園田 第8R『ファイティングジョッキー賞』1230m 14:40発走*
ここは、前走で7馬身差の圧勝を演じている、村上忍騎手騎乗のブロンズテーラーを本命にします。
今年の6月デビューと遅めでしたが、中央未勝利でも馬券に絡む力を見せた馬。
勝ち星を挙げられずに兵庫に移籍して来ましたが、その初戦だった前走は、力の違いで逃げ切り勝ち。
まだまだ上を目指せる器だと思います。
対抗は、戸崎圭太騎手騎乗のキボウノチカラ。
C1クラスに昇級してからは、この馬らしいレースが出来ていませんが、C2に降級した前走はいきなりの3着。
このクラスなら、十分通用する力を持っています。
◎8、村上忍騎手:ブロンズテーラー
〇11、戸崎圭太騎手:キボウノチカラ
▲5、内田博幸騎手:ライロア
△2、山口勲騎手:デンコウガイア
△12、田中学騎手:ヴィーガトウショウ
*11日園田 第9R『エキサイティングジョッキー賞』1400m 15:20発走*
このレースは難解なメンバー構成ですが、、、
本命は、地元のキムタケ騎手が騎乗するショウサンメグレスにしました。
ここ4戦安定して力を発揮しているし、昇級戦だった前走も、いい脚で追い込んでの2着。
今回のメンバーの中では、一番信頼度が高いと思います。
対抗は、岩田騎手騎乗のアグネスリズム。
前走は人気で5着と負けてしまいましたが、B級で揉まれていたことを考えると、ここでは実力上位ではないでしょうか。
◎8、木村健騎手:ショウサンメグレス
〇12、岩田康誠騎手:アグネスリズム
▲2、向山牧騎手:リカティール
△1、岡部誠騎手:ブランドアオモリ
△3、山口勲騎手:バトルフォンテ
*11日園田 第10R『チャンピオンジョッキー賞』1870m 15:55発走*
ここは、山口騎手騎乗のダイシンウィンを本命にします!
中央未勝利から兵庫にやって来て、まだ底を見せていません。
後方からマクってくる末脚は素晴らしく、ここに来てさらに磨かれている印象です。
追い込み馬なので展開に左右される面もありますが、今の勢いなら連勝を期待します。
対抗は、戸崎騎手騎乗のピエナオリオン。
昨年のゴールデンジョッキーカップで、同じく戸崎騎手が手綱を取って勝利した馬です。
今年もまた戸崎騎手が乗るなんて...ご縁が深いですよね。
B1クラスならば力は上位。
今年もやってくれるのではないでしょうか。
◎3、山口勲騎手:ダイシンウィン
〇6、戸崎圭太騎手:ピエナオリオン
▲11、村上忍騎手:キセキノチャンス
△2、的場文男騎手:エーシンオマーン
△5、内田博幸騎手:カネトシアクション
と予想してみましたが、何が起こるかわからないのがジョッキーレースです。
今年はレジェンドたちが誘導馬にも騎乗するということですから、さらに盛り上がりそうですね☆
今日は船橋競馬場で、牝馬の戦い『クイーン賞』が行われます!
*3日船橋 第10R『クイーン賞』 1800m 15:15発走*
先月の『JBCレディスクラシック』を勝ったサンビスタや、これまで女王として君臨していたワイルドフラッパーの出走がなく、ちょっと寂しいな...と思っていたのですが、実力上位拮抗の、馬券的に面白いメンバーになりましたね。
トロワボヌールとカチューシャの2頭で、どちらを本命にしようか迷っていたのですが、前走のレースぶりを考えるとトロワボヌールの決め手を上と見ます。
前走は初めての地方小回りで、末脚勝負のこの馬がどんなレースをするだろうと思っていましたが、小回りのコーナーでもしっかりと加速して、直線では豪快な末脚でワイルドフラッパーを抜き、サンビスタに迫りました。
欲を言えば、もう少し前のポジションが取れたら...とも思いますが、そうしたらあの末脚が使えるかどうかわからないし、この馬らしい競馬でも十分勝負出来ることがわかりました。
レース後も大きな反動はなく、順調に調整出来ているとのこと。
準オープンで勝っていれば、牝馬のダートグレード路線では勝負出来ますし、ここは初タイトルを期待しています。
対抗はカチューシャ。
脚質的には、先行出来るこの馬の方が小回りには合いそうです。
初めての地方挑戦となった『スパーキングレディカップ』では、すっと好位に付けて、3,4コーナーは内から上がって行く器用さを見せ、直線もよく伸びましたが...サウンドガガには及ばずの2着。
それでも、牝馬ダートグレード戦線で戦える力を見せつけました。
レディスプレリュードでも積極的なレースを見せてくれたし、先行力と器用さを併せ持った、信頼性の高い馬だと思っています。
レースがとても上手ですから、初の船橋コースも全く問題ないでしょう。
ブルーチッパーは、前走の『JBCレディスクラシック』で、2番手から早々に失速してしまいましたが、このレースは度外視してもいいかなと思っています。
ゲートイン後にアクシデントがあって、一度ゲートを出て待機していますし、改めてのスタートではいつもよりもちょっとタイミングが合わなかった感じ。さらに、外枠だったことでハナを切れなかったし、とにかくリズムが崩れてかわいそうでした。
この馬も準オープンで勝っているし、脚質的にも絶対に小回りは合うはずです。
あとは、自分の形に持ち込めるかどうかがカギではないでしょうか。
昨年のこのレースでは、強い競馬を見せてくれたアクティビューティ。
好位から直線できっちり前を捉える王道の競馬で、これからはこの馬の時代か...と思わせるほどでした。
残念ながらそこからちょっと脚踏みしている印象ですが、それでも、常に一生懸命走って掲示板に絡んで来るのはさすがです。
展開しだいでは、馬券圏内も十分狙える馬です。
◎7、トロワボヌール
〇4、カチューシャ
▲5、ブルーチッパー
△13、アクティビューティ
△12、アスカリーブル
東京競馬場で行われた、今年のWSJS。
地方代表の赤岡修次騎手は、2着13着12着4着という成績で、総合6位となりました。
表彰台は逃しましたが、赤岡騎手らしい積極的なレースを見せてくれて、その存在感を存分に示しました!
「1つ勝ちたかったですね。6位というのは...ちょっと中途半端かな(笑)。
たくさんの方に応援していただいて、とても励みになりました。今回またいい経験をさせていただいて、とても勉強になりましたね。また絶対ここに来たいです!」
地方の騎手にとって、WSJSに出場するためには、まずは自分の地元でリーディングを獲り、全国のリーディングジョッキーたちとスーパージョッキーズシリーズを戦って、たった1つの切符を掴み獲らなければなりません。
赤岡騎手は、7年ぶりにその栄冠を手にして、WSJS参戦を果たしました。
「7年前に来た時は、僕のことを誰も知らなくて、ちょっと居ずらいというか、すごく憂鬱でした(笑)。でも今回は、たくさんの方に声を掛けていただきましたし、騎手の方にもよくしていただいて。この7年で、高知競馬の知名度が上がったのかなと思います。これからも、自分自身が頑張るのはもちろん、高知競馬を応援してもらえるように頑張りたいです!」
東京競馬場には、赤岡応援団の姿がたくさんありました!
中でも、高知競馬の仲間たち、ジョッキーたちの姿は励みになったのではないでしょうか。
高知競馬を背負い、地方を代表して戦った赤岡騎手に、拍手を送りたいです☆
2日間、お疲れ様でした!
今後の活躍も楽しみにしています。