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赤見千尋平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!

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手術〜其の壱〜

 昨日美浦トレーニングセンターの検疫馬房にある手術室で、大井所属の【ティーケーストーム】の手術が行なわれました。右前膝の剥離骨折のため、骨片を摘出する手術です。その一部始終を取材して来ました。
 今回は、あまり気持ちのよくない写真も出てきますが、「競走馬は骨折すると安楽死」という間違った見解を持っている人もいるようだし、どんな風にして競走馬の手術が行なわれているか、獣医さんたちや関係者の姿も見てほしいので、載せることにしました。

 


 まずは、馬運車の中で準備が出来るまで待機しているストームくん。
馬運車待機.JPG
 初めての場所で緊張していると思いきや、なんとか私の手にかぶりつこうとやんちゃな面を見せてます。


 準備が出来たので、手術準備馬房へ移動。
降ろす.JPG
 馬運車から降りた開放感か、着いてすぐに放尿してます。
緊張して.JPG
 この辺まではまだリラックスムード。

 でも。。先生たちがレントゲンを撮ろうとすると、「やめろ〜」と暴れ出しました。
れんとげん.JPG
 なんとか撮った写真がコレ。
写真1.JPG
 どこが剥離骨折してるかわかりますか〜??
 こっちは膝を曲げて撮ったバージョン。
写真2.JPG
 矢印の先です。本当に小さい骨片。


 身体や脚の汚れや埃をブラシで落として、うがいします。
うがい.JPG
 そして、抗生物質と痛み止めの注射。
注射.JPG
 意外と注射はおとなしく打たせるストームくん。これで手術前の準備完了!麻酔に入ります。

2008/06/11
最近の出来事
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手術〜其の弐〜

 いよいよ麻酔。こんなに大きな注射で打ちます。。痛そうだ。

ますい.JPG


 麻酔を打つと、数分で朦朧として来ます。倒れる時に馬が怪我をしないよう、細心の注意を払います。
おさえる.JPG
 人間と違い、ベットの上で・・ってわけにもいかないし、510キロの身体が一気に倒れたら、それだけで骨折する可能性までありますから。ここは安全に安全に、獣医さんだけでなく、付き添いで来た関係者も力を合わせます。


 安全に倒れたら、クレーンを使って運ぶのです。あまり気持ちいいことじゃないけど、馬に負担はかからないそうだし、510キロのストームくんを人間の手で運ぶことも出来ないし・・

 手術台に固定したら、脚にビニールをかぶせていきます。

 そして入念に患部を消毒。もういんじゃないか?って5回くらい突っ込みたくなるくらい、念入りに念入りに消毒します。
消毒.JPG


 先生も消毒して完全防備!
先生も完全防備.JPG
 これで人馬ともに準備完了!いよいよ執刀開始です。

2008/06/11
最近の出来事
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手術〜其の参〜

 まずはメスで、1cmくらい2箇所を切ります。出血はほとんどありません。


 左で内視鏡、右でピンセットを操り、骨片を取っていきます。モニターを見ながらの繊細な作業、これはもう神業ですね。。
内視鏡.JPG

 骨折した箇所の骨の周りをキレイにして終了。取った骨片がこれです。
取った骨片.JPG
 執刀からここまで、約30分。切った箇所を縫いあわせ、包帯を巻いて終了。


 またクレーンで、安全に立ち上がれる場所に移動させ、目が覚めるまで待ちます。汗だくになってしまったので、みんなで身体を拭いています。
汗ふく.JPG
「よく頑張ったね」と声をかけながら、愛情込めて身体を拭きます。

2008/06/11
最近の出来事
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手術〜其の四〜

 40分後、目が覚めたストームくんは大興奮。鼻をフウフウさせ、人間を威嚇するほどパニクっていました。 
 5分くらいしたらだいぶ落ち着いたけど、まだ麻酔のせいで少しボーっとしてます。

めざめ.JPG

 時間を置いて、馬運車へ。無事帰路に着きました。
 今後の回復にもよりますが、全治は約3ヶ月。ここからはゆっくり休養し、回復を待ちます。


 日本国内では内視鏡を使っての競走馬の手術ができる施設が、今私の知る限りでは3つしかないので、今回の美浦手術室では年間約100頭の手術をするということです。内視鏡による手術ができるようになり、劇的に回復率が上がったそうですよ。人間もそうですもんね。
 獣医さんたちの技術の高さと経験の多さは素晴らしいし、関係者のストームくんに対する愛情も深い。

 【ティーケーストーム】の怪我が一日も早く完治することを願っています。

2008/06/11
最近の出来事
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心のケア

 昨日の安田記念のために、来日した香港の馬たちの調教を取材に行ったんですけど(馬女のひとりごと参照)、たった2日間でしたが、馬に対する考え方、扱い方などに感銘を受けました!!


 1番印象に残ったのが、【アルマダ】を管理するジョン・サイズ調教師。

あるまだ・さいず.JPG
「12ヶ月休養させたのは、馬がウツのような状態になってしまったからなんだ。」
この発言をした時、日本のマスコミには笑いが起こりました。悪気は全くない。競走馬のウツなんて、聞いたことがないし考えたこともないだけ。


 ここが、日本と外国の大きな違いなんだと思う。ジョン・サイズ調教師は、中でも特別『馬優先主義』が強い方ですが。
 食欲が落ちて、やる気がなくなったのは、昨年の3月【グッドババ】にレースで負けた後なんだそうです。プライドが傷ついて、心が折れてしまったんでしょうか・・。それでも、肉体的に全く異常がないのに競走馬を12ヶ月も休養させるなんて、私は聞いたことがないです。
 考えたら、競走馬はかなりの数が胃潰瘍。ストレス社会に生きているんです。


 たくさんのお金が発生する生き物ですから、簡単に休ませることは出来ないけれど、こういう考え方もある、ということを教えていただきました。

2008/06/09
最近の出来事
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