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7/19北斗賞予想 矢野吉彦

2009年7月18日(土)

雨馬場なら中枠に入ったカネサブラック

 前回の旭川記念は、斎藤さん、山崎さん、そして私と揃って高配当的中! ただし、私の場合はほかのお二人と違ってフクイズミからの馬券じゃなかったですから、大いばりはできませんが。
 さて今回は旭川記念に続く古馬の重賞・北斗賞。旭川記念が賞金別定だったのに対して、北斗賞は牡馬800キロ、牝馬20キロ減の定量戦。無理な穴狙いは禁物のようです。
 それにしても、今年の帯広は雨が多いですね。北海道には梅雨がないと言われてきましたが、どうも様子が違うようです。ヨーロッパでも、ワインに適したブドウの獲れる地域が従来より北に移ってきているとのこと(そのへんは斎藤さんが詳しいはずです)。これも地球温暖化の影響でしょうか。それと同じようなことが日本にも起きれば、夏の高気圧が今まで以上に北に張り出して梅雨前線を押し上げ、北海道でも梅雨のような天候になることが多くなるのかもしれません。まぁ、ばんえいの実況でおなじみの井馬アナウンサーは、「えぞつゆ」という言葉を使ってますけどね。
 ちょっと話が脱線しているみたいですが、実は、この雨がばんえい競馬の結果に大きな影響を及ぼしているんです。「持ち時計の速い馬が来るんだろう」って? それはもちろんですが、雨が降って馬場水分が極端に多くなると、1コースと10コースの馬がまるで来なくなっちゃうんです。先週の雨馬場でもそうでした。これは、馬場の水はけの問題と思われます。そういうことを考えて予想するのも、セパレートコースで争われるばんえい競馬ならでは。でも、中央のレースだって、新潟の芝直線1000メートル戦は外枠有利なんていうことがあるわけですから、「それも競馬」だと思います。
 今週も帯広の天気予報は雨。1コースと10コースで勝ち負けするのは難しい馬場になりそうです。そんな時に、よりによって、ここ数戦の安定感が抜群で、定量戦なら軸にしていいはずのナリタッブサップが1コースに入っちゃいました。さぁ、どうしましょう?
 逆に言えば、中枠を引いたカネサブラックには有利な材料。2コースのホクショウダイヤにとっても、第2障害までの追走がラクになるだけに、再びチャンス到来と言えるでしょう。
 一方、フクイズミにとっては、第2障害までの追走で脚を使わされることになりそう。このところの第2障害トップ越えは絶好調の証しでしょうが、かなりの軽馬場でそういうシーンを見られるかどうかは疑問です。だったら、前走の軽馬場で好走したトカチプリティーのほうが、狙っておもしろいような気がします。
 ということで、馬券はカネサブラックからの馬単。名前を挙げた4頭に流しますが、印を付けるとすれば、ホクショウダイヤ、トカチプリティー、フクイズミ、ナリタボブサップの順でしょう。
 もし、思ったほど雨が降らず、1コースや10コースでも勝負になるような馬場だったら、カネサブラック、ナリタボブサップ、フクイズミで決まっちゃうと思いますが、ここではあくまで雨馬場を前提にしておきます。そうそう、カネサブラックは1トンを曳いて2着に食い込んだばんえい記念の後も2連勝したのに、旭川記念では4着。これがちょっと引っ掛かります。重い荷物を曳いたことで、ばんえい記念の時のつらい記憶がよみがえっちゃったのかも。そうするとここでは……?。ウーン、心配していたらキリがないので、今回はこのへんにしておきます!

7/19北斗賞予想 斎藤修

この重量で軽馬場ならナリタボブサップ

 ◎ナリタボブサップ
 ○フクイズミ
 ▲カネサブラック
 △スーパークリントン
 △ホクショウダイヤ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

7/19北斗賞プレビュー

2009年7月17日(金)

 7月19日(日)のメインは第17回北斗賞。牡馬800キロ(牝馬20キロ減)の定量で争われます。十勝地方には前日昼過ぎから雨の予報が出ており、当日は軽めの馬場が予想されます。
 注目はこのレース連覇を目指すナリタボブサップ。いちばんのセールスポイントは障害力ですが、スピードも一級品です。ばんえい十勝オッズパーク杯2着、旭川記念3着と歯がゆいレースが続きますが、得意の軽い馬場を味方に押し切りを狙います。
 ばんえい十勝オッズパーク杯を制したカネサブラックが旭川記念4着以来の登場です。前走はトップハンデだっただけに、順当なら定量戦のここで巻き返せるはず。ただ、暑さに弱いのか、これまでナイター期間に行われた重賞には7回出走して2着2回が最高。帯広単独開催になってから6〜8月の重賞ではすべて馬券外に敗れています。目下古馬ナンバー1の力量馬ですが、少し気になるデータです。
 フクイズミは旭川記念では逃げ切って勝利していますが、本来は末脚を生かすタイプ。しかし、極端な軽馬場では、追走に一杯で決め手が不発に終わることも考えられます。当日の馬場状態には注意が必要でしょう。
 旭川記念で追い込んで2着のホクショウダイヤは、そこから30キロの加増がこなせるかが心配。もしここでも上位争いに加わるようなら、今後古馬戦線の台風の目になる可能性があります。昨季後半、ブレイクしたスーパークリントンも順調ならここでも好勝負できる能力の持ち主。しかし脚部不安で使い込めないのは、叩き良化型のこの馬にとってマイナスです。チャンスがありそうなのはここまででしょう。

出走表はこちら

【参考レース】

 08.7/2708年度北斗賞(勝ち馬:ナリタボブサップ)
 4/26ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
 6/28旭川記念(勝ち馬:フクイズミ)
 7/11北海道競馬記者クラブ特別(勝ち馬:ナリタボブサップ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(7/18〜7/20)

 7月19日(日)のメインに重賞第17回北斗賞が行われます。3歳(4歳)以上による世代混合重賞で定量戦なのは、この北斗賞と年度末の大一番・ばんえい記念の2つだけ。その意味では、夏の古馬チャンピオン決定戦的なレースともいえます。
 19日(日)、20日(祝・月)には帯広競馬場で「YOSAKOI in ばんえい十勝」が行われます。十勝管内で活躍するよさこい演舞チームが2日間にわたり自慢のYOSAKOIソーランの演舞を披露します。どうぞ競馬場へお出かけください。

 7月18日(土)のメイン第11レースは中札内花フェスタ特別(350万円未満・20:00発走予定)
 前開催の遊びに行こう!さらべつへ特別(350万円未満)で1番人気を裏切ったグレートサンデーにあらためて期待します。そのレースは3番手で第2障害を抜けたものの粘りを欠いて7着。しかし、もともと成績にムラがあるタイプなのでまったく心配なし。今回は障害巧者ぶりをみせつけ、巻き返してくるはずです。
 相手筆頭はトウリュウ。近2走は芦毛馬選抜戦に出走し4、1着。3走前の旭川のお米JAたいせつ米杯(350万円未満)では今回とほぼ同じメンバーを一蹴しています。
 ウメノタイショウは昨季末に頭角を現し、目下4歳世代ではライデンロックに次ぐ実力を誇ります。このクラスで2戦して9、5着と成績も上向きだけに、今回はさらなる上積みが見込めるでしょう。
 このクラスで善戦を続ける決め手上位のメダマや、遊びに行こう!さらべつへ特別で2着に食い込んだヨコハマイサムも有力です。

 7月19日(日)のメイン第11レースは第17回北斗賞(20:05発走予定)です。このレースは別掲の北斗賞プレビューをご覧ください。

  7月20日(祝・月)のメイン第11レースにイーストウィング特別(450万円未満)が行われます。
 ギンガリュウセイは前開催の北見新場外開設記念(450万円未満)の9着で重賞を除く連続連対が8でストップ。ハマナカキングニシキダイジンら元オープン馬たちの洗礼を受けた格好で、クラス慣れにはもう少し時間がかかりそうです。
 ここはその北見新場外開設記念の上位馬、ハマナカキングバンゼンニシキダイジンニシキセンプーらに、450万円未満混合を勝利し特別復帰のスピード馬ホシマツリが加わって大混戦は免れないところでしょう。

今週の見どころ(7/11〜7/13)

2009年7月10日(金)

 7月12日(日)のライラック賞へ向け調整されていたカネヅル(牝4、岡田定一厩舎)が3日早朝、心不全のため死亡しました。昨年は、3歳三冠レースのばんえい菊花賞を制覇。豪快な末脚を武器に活躍した名牝だけに残念でなりません。
 先週から帯広競馬場には、ナイトレース恒例のビアガーデンがオープンしています。ジンギスカンを食べながら、ビール片手にレース観戦するのも、普段とは違った楽しみがありそうです。

 7月11日(土)のメイン第11レースは北海道競馬記者クラブ特別(オープン・20:00発走予定)
 前開催の重賞・旭川記念はフクイズミが第2障害先頭からそのまま押し切って圧勝。6番手のホクショウダイヤナリタボブサップ(3着)、カネサブラック(4着)らを差し切って2着に入りました。
 ホクショウダイヤは前走が古馬による世代混合重賞で初連対となりました。負担重量は軽いほうが持ち味を生かせるだけに、今回はさらに有利にレースを運べるでしょう。
 ホクショウダイヤが第2障害で苦戦するようなら、登坂力に勝るナリタボブサッに逆転のチャンスが生まれそう。
 地力強化が目覚ましいアローファイターや、旭川記念は第2障害で競走中止したツジノコウフクの巻き返しの可能性も。
 このところ精彩を欠いているトカチプリティーは今季絶好調のサウスポー・船山蔵人騎手への乗替りできっかけをつかみたいところでしょう。

 7月12日(日)のメイン第11レースにライラック賞(4歳オープン・20:00発走予定)が行われます。
 5月31日に行われた4歳三冠の初戦・柏林賞は1〜5着が2秒5差のなかにひしめく大接戦でした。うち1〜3着のライデンロックウメノタイショウアカダケキングがここにも出走。3頭のハンデ差は変わっておらず、今回も激戦必至です。
 柏林賞は第2障害でもたついて8着のオレワスゴイは、前走のオープン混合では逃げ粘るライデンロックをコンマ4秒差まで追い詰め2着と復調をアピール。まともなら前述3頭をまとめて負かせる実力を秘めています。
 前走紅バラ賞(4歳牝馬オープン)を制した紅一点のユーファンタジーも、決め手勝負になれば上位食い込みがありそうです。

 この日の第5レースに2歳A-1が組まれています。
 世代で唯一の3勝馬ミスタートカチが出走を回避。ホクショウバトルにチャンスが廻ってきました。デビュー2戦目の未受賞戦では2位入線馬に15秒近い差をつけ1位入線しましたが、第2障害手前で外側によじれたため5着に降着。続く受賞戦で初勝利を飾ると、その後2、1着と完全に軌道に乗りました。前開催の2歳A-1での上位馬、レットダイヤ(1着)、テンマデトドケ(3着)が相手です。

  7月13日(月)のメイン第11レースは深緑特別(270万円未満・20:00発走予定)
 マックスセンプーは前開催の米処おいしい旭川米杯(270万円未満)2着で3戦連続連対。ゴール前でのひと押しがきくようになり、成績が安定してきました。ここも引き続き好勝負が期待できそうです。
 逆に障害を越えてから粘れないレース続きなのがライデンヒーロー。同じ前走では10着でしたが、このクラスの特別戦をすでに勝利した実績があります。展開が向けば、一気に逃げ切る可能性もありそうです。
 同じくこの条件の特別勝ちがあるトマランサーや、障害巧者ぶりが復活気配のスギノディアス、昨季は旧500万円未満(準オープン)混合戦で勝ち星マークのタカラテンクウらも争覇圏でしょう。

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