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8/16ばんえいグランプリ予想 斎藤修

乾いた馬場で力を発揮、フクイズミ

 ◎フクイズミ
 ○ニシキダイジン
 ▲ホクショウダイヤ
 △カネサブラック
 △スーパークリントン

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

8/16ばんえいグランプリプレビュー

2009年8月14日(金)

 8月16日(日)のメインはファン選抜による重賞第21回ばんえいグランプリです。北斗賞を使われた7頭に、ニシキダイジンを加えた8頭立て。トップハンデ820キロがカネサブラック、唯一450万円格付のニシキダイジンが800キロ。その他の馬は810キロ(牝馬790キロ)での出走となりました。
 注目は旭川記念、北斗賞と重賞で連続して2着に好走したホクショウダイヤ(ファン投票9位)。以前は軽馬場限定の追い込み馬の印象がありましたが、重い馬場でも先行し流れを作れるパワーが身についてきました。北斗賞で5秒3先着されたカネサブラックとは今回10キロ差がつきます。同馬から離されず第2障害を越えられれば、決め手ではこちらのほうが上だけに、古馬重賞初制覇の期待も高まります。
 カネサブラック(同2位)はばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と今季重賞を2勝。今回は30キロ差のトップハンデですが、これくらいの重量差がないと、他馬がつけ込むスキがないくらい断然の力量を誇ります。今回も障害で転倒でもしない限り連は外さないでしょう。
 ホクショウダイヤカネサブラックはともに松井浩文厩舎の所属馬で、ここに割って入りそうなのも同厩舎の女丈夫フクイズミ(同1位)。今季は旭川記念を制しており、展開不問で使える末脚はここでも脅威。しかし北斗賞(4着)のように届かずのシーンは十分考えられるため、軸には推しづらいものがあります。
 昨年のこのレース覇者ニシキダイジン(同4位)は牡馬では最軽量の800キロが魅力。昨年は810キロで勝利しており、逃げがハマると怖いところです。
 スーパークリントン(同7位)は調子を上げていますが、真骨頂を発揮するのは秋冬のさらに荷物を積まれる舞台でしょう。

出走表はこちら

【参考レース】

 4/26 ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
 6/28 旭川記念(勝ち馬:フクイズミ)
 7/19 北斗賞(勝ち馬:カネサブラック)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(8/15〜8/17)

 8月16日(日)のメインには夏の頂上決戦第21回ばんえいグランプリが行われます。
 当日、帯広競馬場では様々なイベントが予定されていますが、なかでも目玉は「ばんえい十勝マスターズカップ」。ばんえい史上最多3,299勝を誇る金山明彦元騎手をはじめとする10名の名手(現調教師)たちによるエキシビションレース(19:05分ころを予定)です。滅多に見られないドリームマッチだけに、ばんえいグランプリ同様目が離せません。
 なお同じく16日、金沢競馬場では第6レース以降の場外発売が行われます。こちらもイベント満載ですので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。

 8月15日(土)のメイン第11レースははまなす賞(3・4歳オープン・20:00発走予定)。4歳馬6頭すべてが5月31日の重賞柏林賞に、3歳馬2頭とも6月7日のとかちダービーに出走していました。
 柏林賞ではトップハンデのライデンロックが、ほぼ同時に第2障害を越えたウメノタイショウアカダケキングをねじ伏せ、3歳二冠に続く重賞3勝目を挙げました。負担重量差は当時と変わっていないことから同馬の優位は動かないでしょう。
 相手は3歳馬のキタノタイショウ。とかちダービーではトップハンデを課せられながらも豪快に末脚を伸ばし勝ち馬からコンマ1秒差2着と、2歳チャンピオンの底力を示しました。
 柏林賞で激戦を繰り広げたウメノタイショウアカダケキングも好勝負できそうです。

 8月16日(日)のメイン第11レースは第21回ばんえいグランプリ(20:05発走予定)です。このレースは別掲ばんえいグランプリプレビューをご覧ください。

 この日の第10レースに今季2歳最初のオープン特別青雲賞(2歳牡馬オープン)が行われます。
 前開催の2歳A-1を制し世代唯一の4勝馬となったホクショウバトル、2歳A-1で実績がある3勝馬テンマデトドケミスタートカチによる三つどもえが予想されます。

  8月17日(月)のメイン第11レースに納涼特別(350万円未満・20:00発走予定)が行われます。
 トカチタカラは7月25日の450万円未満決勝混合で10カ月半ぶりの勝利を挙げると、前開催シーサイド特別(350万円未満)と連勝。やや気分屋のところがあり、それが勝ち味の遅さに結びついている感がありましたが、障害も安定し、ようやく好調の波に乗ってきたようです。今回はシーサイド特別のほぼ再戦で、負担重量は据え置きなだけに3連勝の可能性も十分でしょう。
 グレートサンデーも気分屋の面があります。シーサイド特別では1番人気を裏切り9着でしたが、続く450万円未満選抜混合では巻き返して勝利。ただ勝ったとはいえ障害のキレはいまひとつの印象で、再び荷物が重くなるここは不安もあります。とはいえ能力どおりに走れば当然勝ち負けが期待できる1頭です。
 障害を越えてからの踏ん張りがきけばブランドボーイ、調子を上げてきたライジングサン、展開次第では重馬場得意なメダマの食い込みもありえそうです。

やっぱり馬が好き(第57回) 旋丸 巴

2009年8月 7日(金)

JRAジョッキーDAY & ばんえいマスターズ

 年に1度のお楽しみ「JRAジョッキーDAY」が、今年も8月3日に行われました。今年の参加騎手さんは何と9名。元騎手の細江純子さんを合わせれば実に10名もの騎手さんが帯広競馬場に集結して……。

 でもね、本当は、もうお一方、ビッグなビッグな元騎手さんがいらしてた、ということは、案外知られていませんのよ。

 その大騎手さんとは……加賀武見騎手! ばんえい関係の紙面ゆえ詳しくは説明しませんが、昭和40年代から50年代に一世を風靡した名手中の名手。そんな方が「札幌に来たから、ちょっと寄ってみた」と自前で遊びにいらしたのですから、私はのけぞってビックリ。JRA騎手諸氏も最敬礼でお迎えされていましたが……。ここは帯広競馬場、スタンドに出た加賀さんに観客は誰一人気がつかず、いや、それでも、さすがは大騎手、ニコニコと楽しげに、ばんえい競馬を堪能されていました。

 さてさて、そんな賑やかなJRAジョッキーDAYの、しかし、一番の見ものは実は騎手さんの練習風景。日頃、凛々しい騎乗姿を見せるJRA騎手さん達が、馬の大きさ、ソリの不安定さに驚愕し、騒ぎまくる練習風景。「何とか観客の皆さんにも見せて上げられないかしら」と思うほど、本当に面白い。

 今年は、初参加となった中舘騎手、岩田騎手、そして今をときめく三浦皇成騎手がソリ練習に臨んだのだが、案の定、バランスの取り方や馬の動きの違いに各騎手とも右往左往。岩田騎手は奇声をあげ、それを皇成君が冷やかして、練習場は爆笑の渦。

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ソリ練習に励む岩田・三浦両騎手。なぜかモンキー乗り?

 それでも、何だかんだという内に、いつの間にかコツをつかむところは、さすがアスリート。指導に当たった安部憲二騎手や藤本匠騎手の「手綱は長めに」なんていうアドバイスにも、ふんふん、なるほど、と、すぐに納得しておられましたよ。やるなぁ。

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練習の後は記念写真。左から岩田騎手、藤本騎手、三浦騎手、中舘騎手

 こんな調子なので、本番のエキシビションレースも無事に、というか大いに盛り上がって、例年以上に迫力のレースが繰り広げられて、良かった、良かった。

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エキシビションレース第一戦を制した安藤勝己騎手と、サポート役の大口騎手

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エンシビションレースを終えて、全員で記念写真

 という訳で、楽しいJRAジョッキーDAYだったのですが、しかし!! それ以上に楽しいレースが、実は来たる16日、ばんえいグランプリの当日に行われる! ということを読者各位は、ご存知でしょうか?

 その名も「ばんえいマスターズカップ」。そう、往年の名騎手が打ち揃ってレースを繰り広げる、あのレースを、ばんえい競馬でも行うのですよ。

 出場される元騎手(現調教師さん)は…… 金山明彦、久田守、皆川公二、三浦孝幸、服部義幸、田上忠夫、岩本利春、中島敏博、金田勇、西康幸。以上10名の調教師さん。

 3,299勝、リーディング13回という伝説的記録を残した名手・金山明彦と、その好敵手で2,103勝騎手の久田守。この二大騎手の対決だけでも一見の価値があるけれど、2,085勝の戦績を残す名騎手・岩本利春の手綱さばき、1,000勝騎手・皆川公二の「皆川ダンス」を見るのも楽しみ。他にも、調教師として1,000勝をあげた三浦孝幸、リーディングトレーナーの服部義幸などなど。日頃は表に出てこない先生方が自らの勝負服に身を固めて勢ぞろいするのだから、当時を知るオールドファンは勿論、先生たちの現役時代を知らない新しいファンだってワクワクする、でしょ?

 聞くところによると、現役騎手さんに「おい、ズボン貸せ」と依頼したり、マスターズに向けて調教に励んだり、と既に臨戦態勢に入った調教師もいるとのこと。ここら辺の勝負への執着は、さすが勝負師。JRAの若い騎手さん達にも負けていない。

 という訳で、今年のお盆は、ばんえいグランプリとマスターズ、夢の対決2レースが繰り広げられる帯広競馬場に、注目!

今週の見どころ(8/8〜8/10)

 8月16日(日)に行われる重賞ばんえいグランプリの出走馬選定のためのファン投票8日(土)18:00までばんえい十勝HPなどで受付中です。投票者には、JRAジョッキー直筆サイン色紙(1名)、選べる温泉ペア宿泊券(1組)ほか抽選で豪華賞品が当たります。ファン投票上位7頭と番組賞金上位3頭による夏のドリームレース。締切間近ですので、お急ぎご投票ください。
 10日(月)には名古屋競馬場で、ばんえい競馬の場外発売が実施されます。当日、名古屋競馬場では矢野吉彦アナとタレントの桜井ういよさんによる場立ち予想(16:45〜19:50ころ・特設会場にて)や、北海道十勝物産展、プレゼント抽選会などが行われます。お近くの方はぜひ足をお運びください。

 8月8日(土)のメイン第11レースにはとかちえぞまつ特別(270万円未満・20:00発走予定)が行われます。
 6月にこの条件で2走し、ともに僅差4着だったアオノレクサスに注目します。その後、古馬一線級が相手だった白夜賞(芦毛馬選抜)が5着、3歳三冠のばんえい大賞典ではトップハンデに泣き7着でしたが、自己条件に戻れば決め手を武器に好勝負できるはず。その6月の2戦をともに制したフレイムスワローとの負担重量差が10キロから20キロにひろがるのも後押しとなりそうです。
 相手は、そのフレイムスワローや、近2開催の270万円未満特別でともに2着のライデンヒーロー、前走勝利で完全復活をうかがわせる障害巧者スギノディアスらが有力でしょう。

 8月9日(日)のメイン第11レースは栗毛馬選抜によるゴールデンホース賞(20:00発走予定)
 唯一のオープン馬・スーパークリントンの710キロから、450万円条件の4歳牝馬ニシキエースと350万円条件の3歳馬キタノタイショウの670キロまで、最大40キロのハンデ差がつきました。
 力量的には昨年、北見記念を制したスーパークリントンがナンバー1ですが、軽量馬相手に上手く立ち回れるか心配があります。
 ここは、ニシキエースに期待します。押しも押されもせぬ昨年の3歳牝馬三冠馬。今季は自己条件の450万円未満では流れに乗り切れておらず、世代限定戦では重いハンデに苦しんでいます。しかし今回はほとんどが格下馬で、最軽量ハンデと恵まれました。今季初勝利のチャンスといえるでしょう。
 キタノタイショウは前走初の350万円未満特別では中位での障害クリアから差し切り勝ち。仕掛けを遅らせてうまくハマった面はありますが、最軽量670キロを生かし今回も上位をうかがいます。
 マックスセンプーキョウエイボーイら昨季準オープン混合戦で実績を残した馬たちや、もちろんスーパークリントンも地力で連争いに持ち込む可能性は十分。前走450万円未満選抜混合快勝で勢いが出てきたバンゼンも侮れません。

 この日の第5レースに2歳-A1が組まれています。
 今年の2歳戦線は混戦模様。前開催の2歳A-1は、第2障害を真っ先に越えたテンマデトドケが、トップハンデのホクショウバトルに一旦は先頭を譲ったもののしぶとく差し返して勝利。5キロの重量差が最後はモノをいった感じで、2頭の能力は互角といえるでしょう。今回は、この2頭に、そのレースを出走取消(感冒)したミスタートカチを加えた3頭が5キロ増。近2開催のこのクラスでともに僅差3着のレットダイヤにチャンスが廻ってきた印象です。

  8月10日(月)のメイン第11レースは十勝川特別(オープン・20:00発走予定)
 ここはナリタボブサップフクイズミの2強にギャンブラークインが割って入れるかといった構図です。
 ナリタボブサップフクイズミは7月19日の北斗賞以来の出走。7.4%と軽馬場でのレースで、ナリタボブサップは障害力を生かし最初に仕掛けて3着、フクイズミは離れた7番手から追い込んでナリタボブサップの1秒2差4着。ともに自分の持ち味は発揮しての敗戦だけに悲観する必要はありません。同レース1、2着馬が不在のメンバーだけに、上位争い必至でしょう。
 ギャンブラークインは7月11日のオープンで、逃げ粘るナリタボブサップを離れた位置から1秒6差まで追いつめて2着。今回、当時より同馬との重量差が5キロひろがるのは好材料でしょう。パワーを全面に押し出した競馬をするため、馬場が重くなりそうな今回は逆転の可能性も十分ありそうです。
 オープン特別にしてはややメンバーが薄いため、ちょい足らずのレース続きのアローファイターにもチャンスがあるかもしれません。

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