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2007年3月 アーカイブ

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3/11イレネー記念予想 斎藤修

混戦だがカネサリュウ

 いや~、フクイズミには恐れ入りました。800kgでは障害にてこずるだろうと思って無印にしてしまったのだが、3番手で障害を越えられてしまってはどうにもならない。
 今シーズンのフクイズミは快進撃で勝ち上がっていく中で、オッズを見ていると常に「そろそろこのクラスでは厳しいだろう」と思われながらもオープンまで来てしまい、ヒロインズカップで黒ユリ賞以来の重賞制覇を果たすと、ついには牡馬相手のチャンピオンカップまで勝ってしまった。
 そのチャンピオンカップでもフクイズミは3番人気で、やはり「さすがにここではちょっと」と思っていた人が多かったのではないだろうか。
 常に期待の上を行くフクイズミ、恐るべし。

 さて、イレネー記念。
 昨シーズンのマルミシュンキのような存在がなく、今シーズンのこの世代は勝ったり負けたりの混戦。シーズン当初かなりの期待を背負ったシベチャタイガーとコーネルフジも確実にトップクラスにはいるのだが、それほど目立った存在でもなくなってしまった。
 おもしろくもなんともない予想で申し訳ないが、矢野さんと同じくやはりホクレン賞の上位4頭の勝負のような気がする。
 オッズ的にさすがにボックスというわけにはいかず、絞らなければいけないわけだが、中心はカネサリュウで。ホクレン賞のあとは勝ち星から遠ざかっているが、いずれもトップハンデを課されてのもので、チャンピオンカップで対抗にしてちゃんと2着に来てくれたトモエパワーと同じ理屈。
 穴なら2連勝中のカイセゴールデン。
 カネサリュウから馬単で流しと、押さえにカネサリュウ2着づけの馬単流しか、馬連流しで。
 ◎カネサリュウ
 ○アローファイター
 ▲シベチャタイガー
 △パンチテンリュウ
 ×カイセゴールデン

3/11イレネー記念プレビュー

2007年3月 9日(金)

 11日(日)に重賞のイレネー記念(3歳オープン)が行われます。世代ナンバー1を決める一戦に、精鋭10頭がエントリーしてきました。
 重量は全馬初となる680キロ。それだけに不確定要素も多いですが、ホクレン賞が630キロ(牝馬20キロ減)だっただけに、そこで上位にきている馬は、ある程度重量に対応できると見ていいでしょう。
 ホクレン賞馬カネサリュウは、それ以降勝ち星を挙げていません。とはいっても、やはり賞金の関係でハンデ差をつけられていますし、そうしたなかでジュニアカップ2着など素質の高さを示しています。スピードだけではなく、しっかり歩き続ける底力もあるだけに、ここも好勝負が演じられるでしょう。兄にカネサブラック、カネサテンリュウがいる血統背景も強みです。
 アローファイターがホクレン賞2着。敗れたとはいえ、カネサリュウと馬体を併せてのマッチレースを演じて実力を証明しました。前走プロキオン特別は珍しく大敗を喫しましたが、これまで26戦して掲示板をはずしたのは、たったの3回。その安定度も大きな魅力です。
 年明けあたりから一気に台頭してきたのがミサキスペシャル。A-1での3戦連続連対ののち、つばき特別で2着に健闘。ジュニアカップは5着も、並みいる強豪を相手に1番人気に推されました。前走プロキオン特別で2着に巻き返していますし、大外枠を利して一気の頂点奪取も可能性十分でしょう。
 そのプロキオン特別を制したのがパンチテンリュウ。ホクレン賞3着のほか、青雲賞2着、ナナカマド賞4着と、早い時期から一線級で活躍してきました。大崩れなく走れるだけに、ここも一発が期待できそうです。
 早い時期から、といって挙げられるのはシベチャタイガーコーネルフジの2頭。ともに2歳の前半戦をリードしてきましたが、近走は“らしくない”レースが続いています。シベチャタイガーは持ち前の障害力を発揮するものの終いにこらえきれず、コーネルフジは障害で苦戦して……、というレースぶり。ただ能力検査で1、2番時計を出した2頭だけに、素質の高さは折り紙付きです。大一番での巻き返しに期待したいと思います。

出馬表はこちら

【参考レース】
1/4 ホクレン賞(勝ち馬:カネサリュウ)
1/13 ガーネット特別(2着:パンチテンリュウ)
2/11 つばき特別(勝ち馬:コーネルフジ)
2/18 ジュニアカップ(勝ち馬:アローファイター)
3/3 プロキオン特別(勝ち馬:パンチテンリュウ)
※ホクレン賞、ジュニアカップの映像はこちら。また、これらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます

今週のみどころ(3/9〜3/12)

2007年3月 8日(木)

 今週は3歳馬の頂上決戦イレネー記念が行われるほか、オープンクラスのレースが3鞍組まれるなど、今年度最終開催へ向けて番組面のボルテージも上がってきました。特に古馬陣はばんえい記念を2週間後に控えているだけに、状態面のチェックも必須。今週はレースにパドックに、特に忙しい4日間となりそうです。
 9日(金)はメインレースに雪椿特別(4歳以上800万円未満)が行われます。ここでの注目はタカラボーイでしょう。現在4連勝中で、久々となる800万特別戦。メンバーは強化されますが、勢いに乗っているだけにここもあっさりという可能性もありそうです。近3走連続2着のイケダガッツは、戦ってきた相手関係からすればタカラボーイより上位。ただ6月の旭川以来勝利から遠ざかっており、勝ち味に遅いのも事実。きっちり勝利を収められるか、注目が集まります。ほかでは堅実なギャンブラークインとコブラタイガー、キングシャープあたりも好勝負が期待できそうです。
 第10レースには4歳以上オープンが組まれています。ここにはばんえい記念へ向けてピッチを上げたいミサキスーパー、シンエイキンカイをはじめ、エンジュオウカン、トカチプリティーといった牝馬勢もエントリー。平場ながら見逃せない一戦といえます。
 また第9レースの4歳以上オープン混合には、ニシキダイジンやホクトキング、エンジュダイヤといったタイトルホースがスタンバイしています。
 10日(土)のメインレースは春蘭特別(4歳以上オープン)。ここはオープン一線級が揃い、見ごたえのある一戦となりました。ひとつの指針となるのは2月の然別賞。これを制したミサイルテンリュウは、その時より重量は積まれると思いますが、今回も中心となりそうです。前走チャンピオンカップ3着も記憶に新しく、ばんえい記念へ向けて“強いミサイルテンリュウ”を期待したいと思います。一時期の勢いは失われた感じですが、カネサブラックもまだまだ争覇圏。走り慣れた700キロ台のレースなら、逆転も十分可能です。障害さえまともならフクイズミも勝ち負け必至。エビスオウジャの一発にも期待したいと思います。
 11日(日)のメインレースはイレネー記念(3歳オープン)。このレースについては別掲のイレネー記念プレビュー(後日掲載予定)をご覧ください。
 この日の第10レースは、8歳牝馬と11歳牡馬による蛍の光賞。アンローズを筆頭に、ツルマキシンザンやホクリュウイチらオープン馬をはじめ、キタノスサノオ、プリティブライトといった長年上位クラスを沸かせた馬たちがエントリーしてきました。ツルマキシンザンは前走7着とはいえ、それ以前は2連勝など好調を維持してきました。今回は重量差があるだけに厳しい展開となりそうですが、地力上位だけに好勝負を演じてくれると思います。
 12日(月)はメインレースにあんず特別(4歳以上650万円未満)が行われます。エントリーのある10頭のうち8頭が、前開催のシリウス特別を使っており、その再戦ともいえます。それを制したバンゼンは、近走つねに掲示板を確保する安定ぶりを見せており、ここでも中心視できるでしょう。キョウエイボーイは近走、末の甘さが気になるものの、もうひと踏ん張りがきけば争覇圏。本来のレースができれば、コマタイショウも好勝負が演じられると思います。
 第10レースは4歳以上オープン勝入別定が行われます。9日の第9レースと第10レース出走馬による2度使い戦で、出走馬はその2レース次第。9日の結果をきっちり踏まえたいところです。

レース回顧(3/2~3/5)

2007年3月 5日(月)

 2日(金)に行われたナウマン特別(4歳以上勝入混合550万円未満)は、1番人気のトウリュウが優勝。近走の好調ぶりをいかんなく発揮しました。2番手で第2障害に挑んだトウリュウは、力強く駆け上がるとこれを先頭でクリア。残り10メートル付近からワカテンザンが鋭く迫ってきましたが、これを退けて優勝しました。ワカテンザンは障害3、4番手から目立った脚を繰り出して追い込みましたが、結局届かず2着惜敗。3着には障害2番手から粘りに粘ったコトノカツマが入線しています。
 3日(土)のメインレースはシリウス特別(4歳以上650万円未満)。ここは近走好調をキープしていたバンゼンが優勝し、このクラスでの特別戦初勝利を挙げました。仕掛けをかなり遅らせたバンゼンは、障害で各馬が大苦戦するなか3番手でクリア。残り30メートル付近で前を行く2頭に取りつくと、10メートル付近で先頭へ。粘るユウセイマーチを振り切って先頭でゴールを果たしました。勢いよく追い込み、3着あるかと思われたレオユウホーが残り5メートルで、粘り込みを図ったキョウエイボーイがゴール線上でそれぞれストップ。5番手から地道に歩いたマルミギムレットが3着入線を果たしました。
 この日の第10レースに行われたのは、プロキオン特別(3歳オープン)。ここは1番人気のパンチテンリュウが人気にこたえて優勝しました。第2障害は抜群の登坂力を見せたシベチャタイガーが先頭で越えましたが、ミサキスペシャル、パンチテンリュウあたりが猛追。3頭横一線のままゴールになだれ込みましたが、わずかにパンチテンリュウが先着して優勝。以下、ミサキスペシャル、シベチャタイガーという結果になりました。
 4日(日)のメインレースに行われたのは重賞のチャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬)。このレースについては別掲のチャンピオンカップ回顧をご覧ください。
 雪に見舞われた5日(月)のメインレースは、ベテルギウス特別(4歳以上オープン)。馬場水分も上がりスピード決着となったこの一戦は、ナリタボブサップが制しました。第2障害はナリタボブサップとニシキダイジンが早めにクリアする展開。しかし、ナリタボブサップは好調キープを証明するように脚を伸ばし、後続との差を保ったままゴールを果たしました。きわどくなった2着争いは、障害3番手から追い込んだホシマツリに軍配。最後に甘くなったニシキダイジンが3着。

3/4チャンピオンカップ回顧

フクイズミ末脚発揮で突き抜ける!

 4日(日)に重賞のチャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬)が行われ、フクイズミが優勝。2着にトモエパワーが入り、松井浩文厩舎のワンツーフィニッシュとなりました。
 さすがに各馬重量を課せられているだけに、道中は横一線のままゆったり進みました。第2障害はトモエパワーが真っ先に仕掛け、やや遅れてミサイルテンリュウ、ニシキシャープが挑戦する展開。そこから抜群の登坂力を見せたミサイルテンリュウが先頭で抜け、遅れてトモエパワー、いったんヒザを折ったフクイズミが続いていきました。
 ミサイルテンリュウの逃げ脚は快調も、トモエパワーとフクイズミが並んで追撃態勢。残り20メートル付近から2頭が差を詰め、逆にミサイルテンリュウは末が甘くなる苦しい展開に。そして残り5メートル付近でフクイズミが並び掛けた直後に、ミサイルテンリュウが痛恨のストップ。フクイズミが突き抜けて先頭でゴールを果たし、追ってきたトモエパワーが寸前で交わして2着に入りました。立て直したミサイルテンリュウが3着を確保しています。
 フクイズミは1月のヒロインズカップに続いて重賞3勝目。持ち味の末脚を生かすこの馬らしい競馬で、ビッグタイトルを獲得しました。トモエパワーも持ち味のパワー、持久力を発揮。ミサイルテンリュウもこの馬らしい登坂力、先行力を発揮しており、各馬とも個性を生かし切った好レースだったといえるでしょう。

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