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2006年10月 アーカイブ

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今週のみどころ(10/7〜10/9)

2006年10月 6日(金)

 今週からばんえいの舞台は北見競馬場に移されます。開催は11月27日までの24日間で、重賞レースは11月19日にばんえい菊花賞、11月26日に北見記念が行われます。
 イベント関係では、今週8日(日)に轟轟戦隊ボウケンジャーショー(2ステージ:観覧無料)、9日(祝・月)にバンジートランポリン乗り放題などが開催されます。お近くのかたは、ぜひご家族一緒に競馬場へお越しください。
 7日(土)のメインレースに行われるのは石北特別(3歳以上オープン混合)。オープン5頭、800万クラス3頭による混合戦です。中心となるのはカネサブラック。北見は[3-0-3-2]とまずまずの成績、負担重量も740キロと重めで、外的要因では強調できません。しかし、トップハンデを背負いながら快勝した岩見沢最終日の勝ちっぷりを考えると、今回も十分に期待できそうです。プリンセスサクラコも争覇圏で、さすがに岩見沢記念では7着に敗れたものの、今回のメンバーなら実力上位。前々走の圧勝から考えれば、ここも勝ち負けを演じることができるでしょう。ほか近走好調のイッスンボウシも一角崩しが狙えそうです。
 8日(日)はイオンカップ(3歳以上オープン)が行われます。アンローズを筆頭にオープン馬10頭がエントリーしてきました。もちろん好調のアンローズに注目したいところですが、北見競馬場は[5-2-2-12]と岩見沢ほどの信頼を置けない成績。ただ岩見沢記念のレースぶりを見る限り好調なのは確かですし、そこは勢いで押し切ってくれるのではないでしょうか。コース実績で特筆すべきはサダエリコで、北見競馬場[7-2-4-1]の好成績。近走、らしさが見られないだけに狙いづらいと思いますが、一発の可能性は十分に秘めているといえましょう。今季この路線で安定しているトモエパワーも[6-7-3-5]と、北見でなかなかの成績を残しており、他馬に強調材料が見られない今回はチャンスです。ほか多数の実力馬が名を連ねており、楽しみな一戦となりそうです。
 この日の第10レース、3歳以上470万円未満の一戦には、現在10連勝中のハイタワーが出走を予定しています。7月以来およそ3カ月ぶりの出走だけに、当日の状態をよく見極めたいところ。
 9日(祝・月)は、3歳以上芦毛選抜による白馬賞が行われます。ここにはフクイズミが登録しており、前走で6着に敗れたとはいえ、出走してくれば人気を集めるでしょう。[6-2-1-2]と競馬場成績も申し分なく、あとは重量次第といったところ。また、ここにはキョウワテンリュウもエントリー。前走クリスタル特別は競走中止となりましたが、今季の岩見沢は10戦して5勝2着3回と好成績。重量次第で、今回も浮上してくるでしょう。

やっぱり馬が好き(第25回)  旋丸 巴

マツノコトブキの忘れ形見 アンローズ

 先週末は矢野さんも斎藤さんもロンシャンにお出かけ……だって、いいわねっ! 私なんか暴れ馬やら暴れ娘相手に平々凡々の週末だったのにっ。ふ~んだ。

 と羨望に悶絶しつつも、しっかりパリ在住の義兄にメールして、凱旋門賞の馬券は買ってもらったけどね。ふふふ

 でも、しかし、凱旋門賞ばかりが競馬じゃない。10月1日、その日は我らがばんえい競馬にとっても重大な日であって、そう、言わずと知れた「愛しのアンローズが岩見沢記念に挑んだ日」。このレースに勝てばアンローズは岩見沢記念3連覇。ばんえい史上初の「牝馬による同一重賞3連覇」ということになるのだけれど……。

 ご案内の通り、結果は堂々の優勝! 終始馬群をリードする完勝だった訳で……偉いぞ、アンローズ!

 トモエパワーとの連を買っていた私は馬券で撃沈。それでも、アンローズの走りっぷりの良さに大満足したのでありました。

 これでアンローズは、前述の記録を達成した上に、8月の、ばんえいグランプリから4連勝。いやはや、凄い勢い。

 昨年度末ばんえい記念で競走中止した時には、「アンローズもそろそろ引退かな」などと予想し、覚悟した私の、そんな感傷なんか木っ端微塵の岩見沢での大活躍。こういうことで予想が外れるのは嬉しいね。

 はてさて、そんな凄いアンローズだけれど、こんな女傑でありながら、美形である。その点に私はいたく感動するものであって、天は二物を与えるんですねぇ。

 アンローズを初めて見たのは、忘れもしない2002年1月1日の黒ユリ賞。つまり、この年も私は元日から競馬に出かけていた訳で……というような感慨はさておき、この、アンローズを初めて見た時のことは生涯忘れられない。何しろ、一目見た瞬間に背中に電撃が走った。それほどの美形で……と書くと、読者各位は、「そんな大袈裟な」と思われるかもしれない。けれど、これホント。ただし、単に美形であるだけなら、こんなに衝撃は受けなかったのであって、私が驚いたのは、あまりにも彼女が父マツノコトブキに似ていたから、である。

 マツノコトブキが大種牡馬であることは、本欄読者には釈迦に説法。今更説明する必要もないだろうし、平成6年から5年連続リーディングサイヤーに輝いた伝説的名種牡馬ということは、読者諸氏のよくよく知るところ。

 ではあるけれど、そのマツノコトブキが稀に見る美男子であることは存外、知られていない。何しろマツノコトブキは蹄葉炎のために未出走のまま引退してしまったから、その姿を公にすることはなかった訳で……。

 そんなマツノコトブキに会いに行ったのは、更に溯って、15年ほど前のこと。当時、ばんえい競馬について、ほとんど知識のなかった私が、知人に「馬好きなら絶対に見ておきなさい」と連れて行かれたのが、マツノコトブキが繋養されていた池田町の中村牧場。

 そこで対面したマツノコトブキは……!

 気品。まずもって、この言葉が私の貧相な脳みそを直撃した。小柄ながらバランスの取れた体型も素晴しかったけれど、何と言っても驚愕すべきは彼の顔。固く絞られた耳といい、黒々と見開かれた大きな瞳といい、これほど「気品」を感じさせる馬は稀有。ポニーから重種まで、豪州から欧州、中国まで、星の数ほど馬を見て来たつもりだったけれど、これほど「気品溢れる馬相」は5頭と知らなかった。という訳で、一瞬にしてマツノコトブキに魂を奪われてしまった私。以降、この大種牡馬の産駒を応援して、随分、財布も暖かくしてもらったから、コトブキに対する思慕は益々深くなったという次第。

 そんな大大だ~い好きなマツノコトブキに、瓜二つ、いや、割らずそのまんま、というほど容貌の似ているアンローズに、だから、私が電撃ショックを受けたのも、むべなるかな。

Photo_53  私の言ってることが嘘でない証拠に、ここに貴重な「マツノコトブキ当歳時の写真」を掲げるから、アンローズとの酷似を、読者自身が体感していただきたい。

 コトブキは、私が初めてアンローズに会った黒ユリ賞から僅か2カ月後、この世を去ったから、私にとってアンローズこそがコトブキの「忘れ形見」。どんなに負けても応援しようと心に誓ったのだけれど、負けるどころか、アンローズは勝ち続けて、今や、ばんえい界を代表する、いや、ばんえい競馬史に名を刻む名牝に成長した。

 今年も秋の色が深まって、短い北見開催が終われば、また、帯広で彼女に会える。それが、今から、とっても楽しみな私なんである。

 もっとも、アンローズにしてみれば、「私、あんまり帯広の馬場とは相性が良くないんだけど」と、得意の岩見沢競馬を去り難く思っているのかもしれないけれど。

レース回顧(9/30~10/2)

2006年10月 2日(月)

 30日(土)に行われた秋桜特別(3歳以上390万円未満)は、1番人気のカネサテンリュウが優勝。ばんえい大賞典2着に続く好成績で、岩見沢開催を締めくくりました。各馬障害で苦戦するなか、先頭で越えたのはオーザンビューティ。カネサテンリュウがやや遅れてこれを追走するかたちとなりました。ジワジワ差を詰めたカネサテンリュウは、残り20メートル付近で先頭に立つと、追いすがるオーザンビューティを振り切ってゴール。僅差とはいえ好内容のレースを演じ、昇級戦を見事に勝利で飾りました。3着には、障害4番手から追い込んだムソウリキが入線しています。
 1日(日)のメインレースは岩見沢記念(3歳以上オープン)。このレースについては、別掲の岩見沢記念回顧をご覧ください。
 第10レースに行われた神無月特別(3歳以上550万円未満)は、ハヤテショウリキが回避して9頭立て。1番人気に推されたユウセイマーチが快勝を収め、前走7着から巻き返しました。第2障害はタカラテンクウ、ユウセイマーチ、キョウエイボーイが並んで下り、やや遅れてヨコハマイサム、プランドルドラゴンが続く展開。残り10メートル付近でユウセイマーチが抜け出しそのままゴールしたものの、2番手以下は横並びとなる大混戦となりました。その中から1馬身ほど抜けたキョウエイボーイが2着。1秒以内に3頭が並んだ3着争いは、プランドルドラゴンが制しました。
 第9レースの北央産駒特別(2歳産地限定)は、5番人気のカネサリュウが優勝。障害3番手から追い込み、通算3勝目を挙げました。なおカネサリュウは、活躍馬カネサブラック、カネサテンリュウの弟にあたり、今後の活躍が大いに期待できそうです。
 2日(月)に行われた注目の一戦クリスタル特別(4歳オープン)は、実績馬カネサブラックが優勝。30日の秋桜特別をカネサテンリュウが、1日の北央産駒特別をカネサリュウ、そしてこのクリスタル特別をカネサブラックが制し、3兄弟でこの3日間の特別戦をそれぞれ制しました。障害4番手とやや苦戦したカネサブラックは、そこから逃げる3頭を猛追。先頭のナリタボブサップが残り10メートル付近で詰まると先頭に躍り出て、そのままゴールまで押し切りました。ゴール寸前で少し甘くなったとはいえ、重量差を考えれば完勝。さらにパワーアップした印象を受けました。2着は、ナリタボブサップと並んで障害を先頭クリアしたスーパーロイヤル。今季の世代限定戦はこのレースを含め[0-1-2-1]と安定しており、今後もチャンス十分といえましょう。ナリタボブサップはいったん突き放しながら、課題の末の甘さが出てしまいました。さらなる成長を望みたいところ。

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10/1岩見沢記念回顧

2006年10月 1日(日)

アンローズ岩見沢記念3連覇達成!

 1日(日)に行われた重賞の岩見沢記念(3歳以上オープン)は、1番人気のアンローズが快勝。見事に同レース3連覇を成し遂げました。
 道中はアンローズが積極的に馬群を引っ張る展開。ミサキスーパーやシンエイキンカイがそれを追走するかたちとなりました。
 第2障害はアンローズが真っ先に仕掛け、ミサキスーパーも負けじと挑戦。各馬もこれに続きましたが、やはり高重量戦だけに苦戦する馬が続出しました。そうしたなか、先頭で障害を越えたのはアンローズとミサキスーパー。特にアンローズは障害を下りたのちも手ごたえに余裕が見られ、早くも独走態勢を築きました。結局、そのまま他馬を相手にしないレースぶりで、先頭でゴール。この岩見沢記念3連覇は、ばんえい史上初の牝馬による同一重賞3連覇ということになりました。
 これを追いかけたミサキスーパーは、残り30メートル付近でいったんストップ。さらに残り10メートルでも脚が止まるなど大苦戦。その間に、3番手で障害をクリアしたシンエイキンカイがジワジワ脚を伸ばして、2着でゴールイン。さらに障害5番手からトモエパワーが猛追し、3着を確保。ミサキスーパーは4着という結果に終わりました。2番人気のミサイルテンリュウは障害4番手クリアも、その後の脚がまったくなくなってしまい8着に敗退。3番人気サダエリコも障害で苦戦し、最下位の9着に敗れました。

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